2022年4月に完結し、7月19日(火)に最終巻が発売する漫画『ゴールデンカムイ』。ストーリーのおもしろさはもちろんだが、なかでも目を引くのが、キャラクターたちがおいしそうに食べるジビエやアイヌの伝統料理。読みながら「おいしそう…」と思った人も多いのではないだろうか。主人公たちが食べているエゾジカやアザラシの肉はあまりにおいしそうで、深夜に『ゴールデンカムイ』を読んでしまった筆者にとっては、まさに飯テロそのものだった。
漫画を読みながら、ジビエへの思いを募らせる日々。そんな時に見つけたのが「獣肉特別セット」だ。これはエゾジカ、イノシシ、クマ、アザラシ、そしてトドの肉の缶詰セットで、なかなか食べることのできないジビエを一気に5種類も味わうことができる商品だ。
今回は同じく『ゴールデンカムイ』を一気読みし、「獣肉をヒンナヒンナしてみたい!」とジビエに興味津々の担当編集と5種の獣肉を食べ比べ。果たして初めての獣肉は口に合うのだろうか?そして気になる海獣、アザラシとトドのお味はいかに⁉︎
5種類の獣肉がズラリ!気になるのは“獣臭さ”
獣肉特別セットとは、北海道の物産を扱う株式会社吉粋がオンラインで販売している商品。5つの獣肉が醤油や味噌で味付けされており、ジビエを食べ慣れていない人でも食べやすくなっている。
注文して数日後、北海道から届いた獣肉セットを机に並べてみる。カラフルな色使いにやたらリアルな動物たちが描かれたパッケージで、「ここに大自然が詰まっているのか…」と2人して圧倒されることに。ワイルドな猛獣たちと対峙しているような緊張感に包まれた。
早速、それぞれの蓋を開けてみることに。開け口はプルトップになっているので、いざ開けるときに「缶切りがない!」という心配も無用。キャンプなどで缶切りを忘れた時でも問題ないので、いつでもどこでも獣肉を楽しむことができる。
イノシシとクマは牛肉を炊いたものに近いビジュアルだ。エゾジカはこの2つに比べると色が濃いめで、少し脂身が少なく感じる。脂身が少ない赤身がメインで使われているのだろうか。ただ、どれもしっかり長時間煮込まれているせいか獣臭さはない。
そして気になるアザラシとトドは、どちらもほかの肉に比べて黒い。缶を開けた瞬間、担当編集が「おっ…おお」と思わずたじろぐほどだった。肉というよりも血の色のように感じた。しかし匂いはおいしそうな醤油の香り。これならあまり臭みを気にせず食べられそうだ。