世界で累計出荷台数500万台突破の理由は?「レンジメート」シリーズから新型「マグポット」が新登場!

2024年12月13日

生活のマストアイテムといえる電子レンジ。「電子レンジは温め調理のためのもの」「焼き目はつけられない」と思っている人も多いのではないだろうか。そんな人が驚くこと間違いなしなのが電子レンジ調理器具「レンジメート プロ」だ。使い方は簡単。食材を入れ、蓋をして電子レンジで加熱をするだけ。600ワットで4分。それだけで、きれいな焼き目がついたジューシーな焼き魚が完成する。もちろん調理できるのは魚だけではなく、肉や野菜にも焼き目をつけることが可能だ。

「レンジで焼く、をあたりまえに。」をキャッチコピーとしたレンジメート プロ。プレートが340度の高温になるため、食材に焼き目をつけられる【画像提供=株式会社MUK】


そして2024年12月6日には、ご飯が炊けるポット型の「レンジメート マグポット」が仲間入り。マグポットの魅力はたった11分でおいしいご飯が炊けること。加えて、煮物、汁物、デザート、オーブン料理も可能な1台8役の万能調理器具で、毎日の暮らしをより豊かにしてくれる。

レンジメートシリーズに仲間入りした「レンジメート マグポット」。炊飯器がなくとも時短でご飯が炊ける。炊飯だけでなく、煮物や蒸し料理、ケーキなどのオーブン料理も作れる優れものだ。1万2650円(メーカー希望小売価格)で12月6日から販売スタート【画像提供=株式会社MUK】


世界27カ国で販売され、累計500万台を超える大ヒット商品「レンジメート」シリーズの強みはどこにあるのか。株式会社MUK代表取締役の山本吉郎さんに話を聞いた。

コロナ禍の「巣ごもり需要」、一人暮らし世帯や高齢者増加といった社会情勢とマッチ

「レンジメート プロ」の誕生は2005年。電子レンジ調理でも焼いたようにおいしい調理ができるものをということで開発がスタートしたが、その道のりは険しかったそうだ。

レンジメートプロは6色展開。写真は左からオレンジ、レッド、ブラック、イエロー。1万2650円(メーカー希望小売価格)【画像提供=株式会社MUK】

「開発には3年以上かかったと聞いています。香ばしい焼き目をつけるためには、短時間で鉄板を高温に加熱する必要があるのですが、電子レンジのマイクロ波でそれを実現するのは非常に難しかったそうです。特殊な発熱体を作るために、世界中からさまざまな素材をかき集めて配合し、構造を何度も変更して数え切れないほどの試作実験を繰り返しました」

山本さんがレンジメートと出合ったのはコロナ禍よりも少し前のこと。

「私の前職は美容機器の営業本部長でした。商品の販売ばかりをしていたことから、もっと商品の製造面にも携わっていきたいと思うようになり、2013年にMUKを立ち上げました。そこから美容家電の製造販売をしていたのですが、レンジメートに出合い、コロナ禍の2020年にMUKでレンジメートシリーズを販売することになりました」

短時間でおいしい調理ができるように、パワーアップして販売。プレートの表面にはフッ素コーティングをほどこし、焦げ付きにくく。断熱構造にすることで、本体自体は熱くならないため、取り出すときも安心。そんな工夫の数々が功を奏し、コロナ禍の巣ごもり需要も相まって売り上げを伸ばしていった。

皮目を下にして600ワット3分加熱。ひっくり返してもう1分加熱すれば、ふっくらジューシーな焼き魚が完成【画像提供=株式会社MUK】

蒸し料理や茹で調理にも活用ができる。おかずを1品追加したいときにもぴったり【画像提供=株式会社MUK】

「現代社会は一人暮らしや少家族、高齢化が進んでいて、既存のキッチン文化とは異なった食文化が育っています。レンジメート プロは火を使わないで焼き目をつけられるのが最大が魅力ということで、ご高齢の方や料理が苦手な方、お子様からの支持を集めました。それから、一人暮らしの方にもぴったりのアイテムですね。単身者用の住まいでは、魚焼きグリルがついてないなど、キッチン設備が充実していないことも珍しくありません。それでも電子レンジさえあれば、レンジメートでおいしい焼き魚が食べられる。レンジメート プロは1台8役の万能調理器具で、焼き魚やハンバーグなどの“焼き”以外の“蒸し”や“茹で”調理にも活用できます。簡単、時短でメニューの幅を広げられたことが、レンジメート プロがヒットした大きな理由だと思います」

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