全国に急拡大中のスーパーマーケット「ロピア」成功の理由に迫る!まるで商店街のような店作りとは一体?

2025年4月3日

全国各地に展開が進むスーパーマーケットチェーンの「食生活♥♥(ラブラブ)ロピア」は、「同じ商品ならより安く」「同じ価格ならより良いものを」をモットーに、質の良い商品を安価で提供することで人気を集めている。

そんなロピアでは、個人商店のように部門ごとの売り場に屋号が付けられていたり、売り場や店舗ごとに独自の内装デザインが登場していたりと、スーパーマーケットでありながらまるで商店街のような独特の雰囲気が漂っている。また、店舗の運営においても、各部門のチーフが売り場を直接管理して品ぞろえや販売価格を決定する「チーフ経営」や、キャッシュレス決済が広がる中であえて現金支払いを優先する戦略といった、さまざまなユニークな取り組みがなされている。

今回は、ロピアのビジネス戦略や店舗の内装のこだわりなどについて、ロピアを運営するOICグループの担当者に話を聞いてみた。

「ロピア港北 TOKYU S.C.店」で取材を実施!


――各売り場のチーフが主導して販売商品などを決定する「チーフ経営」のアイデアはどのようにして生まれましたか?

「チーフ経営」が明確な経営方針となったのは、スーパーマーケット事業の屋号をロピアとした2011年頃です。ただ、「チーフ経営」の考え方そのものは1970年代、弊社の祖業である精肉店時代から脈々と続いてきたものです。

アイデアのきっかけは、創業者である会長が以前に働いていた店で一生懸命働き、これまでにない業績を上げた際に、給料などで報いてもらえず、むしろ生意気だと解雇を言い渡されてしまった過去にあります。その時の理不尽さを反面教師に、自分が経営する会社では、頑張った人に報いる仕組み作りが進められたことで、現在のような「チーフ経営」の形にたどりつきました。

「チーフ経営」においては、各チーフが自らの判断で仕入れや価格設定を行い、お客様により喜びと感動を与えられるようなお店作りをしています。この仕組みがロピアの強みである「個店主義」となり、他社とは異なるロピアならではの特色や世界観に繋がっています。

精肉店が由来のロピア!現在では種類豊富な品揃えが人気!


――ロピアといえば商品だけでなく、内装へのこだわりも印象的ですが、部門ごとにデザインが違う内装はどのようにして作られているのですか?

チーフ(最小単位の責任者)が各売り場(商店)を経営し、商店があつまった商店街がロピアです。そのため、「各専門店があつまる商店街」のコンセプトに基づき、各部門、違うデザインで表現できるように、デザインの内装について意識しています。

また、各部門担当者との打ち合わせで、部門ごとの要望やイメージをヒアリングし、店内の各部門にはあらゆるデザイン要素が反映されていきます。そのため、各部門の店内イメージが埋もれてしまわないように、各部門ごとにしっかりと区画分けする内装になるようにも心がけています。

店内の内装はすべて社内のデザイン部門が担当しているという

青果部の内装は、まるで商店街に出店している八百屋のよう

魚の部位の紹介と見比べながら、商品を吟味するのもワクワクする


ほかにも、壁画でその地域の観光地、名物料理、ロピアのオリジナル商品の情報を取り入れるなど、「ロピア」×「地域」でその地域のための店づくりをしていることを表現している店舗もあります。

壁画にも売り場ごとにユニークなデザインが登場!

ロピアのお菓子コーナーには汽車が走っていて、子どもも退屈しない!


――低価格高品質を維持するために工夫していることや、ロピアならではの取り組みなどあれば教えてください。

「食のテーマパーク」をお店で表現することで広範囲の商圏から多くのお客様にご来店いただき、一店舗あたりの売上を高め、高品質なものをお求めやすい価格で販売しても利益が出せる収益構造を作り上げています。加えて、当社ならではのコスト削減の取り組みとして、「常温販売」、「コイン返却式カートの導入」、「大容量パック販売による作業や包装資材の効率化」、「居抜き出店による出店初期費用の抑制」、「現金支払いによるキャッシュレス決済手数料の削減」などを行っています。

セットでの大量販売もロピアの特徴のひとつ!欲しい商品を一気にまとめ買いしよう


――クレジットカードやQRコード決済が普及している現在において、あえて現金決済や独自のキャッシュレスサービス利用のみにとどまっている意図や狙いを教えてください。

クレジットカードなどの使用時にかかる手数料を少しでもお客様に還元するために現金支払いを導入しております。しかし、より多くのお客様に「食のテーマパーク」を楽しんでいただくために、弊社の「ロピタアプリ」を通した独自のキャッシュレス決済方法によって、支払いの選択肢を増やし、お客様と深く繋がっていけるようなシステムを導入しています。

クレジットカードを導入せず、その分の手数料を安さで還元!


――ロピアの正式名称「食生活♥♥(ラブラブ)ロピア」に込めた想いについて教えてください。

正式名称の中にあるハートには、「お客様とロピア」、「お取引先様とロピア」、「従業員とロピア」がそれぞれ相思相愛の関係になるという想いが込められています。

3者間での目指すべき関係性を表していますので、本当はハートマーク3つでラブラブラブにしたかったのですが、「食生活♥♥♥(ラブラブラブ)ロピア」だと言いにくいので、ハートマーク2つで「ラブラブ」になりました。

ロピアの正式名称にはハートマークが2個使われている


――現在精力的に行っている地方への出店に関して、意図や狙い、目的、ターゲットなどについて教えてください。

OICグループとして2031年度売上高2兆円という目標を掲げているため、日本国内で進出していないエリアに展開していくのは、ごく自然な流れなのかなと考えています。これからも日本のみならず、アジア、世界に食を通じて「OIC(おいしい)」を届けたいと考えております。ロピアのターゲットは30~40代の食べ盛りの子どもが2人いる4人家族です。地方へ展開する際も、ターゲットは変わりません。

惣菜コーナーにも食べ盛りの子どもにぴったりの商品が並ぶ

ローストビーフ寿司やキンパなど、王道じゃない商品も大量展開!


――現在決定している出店予定地や、今後の事業発展の方向性などについて教えてください。

ロピアとしては、今年新たに新潟県、岩手県、長野県へ進出する予定です。

OICグループは「食の総合流通業」を実現するため、基幹事業である「ロピア」の出店とM&Aによる事業拡大により、2031年度グループ売上2兆円、グループ会社100社を目標にしています。また、2025年1月に発売しました弊社のグループ会社4社「甲斐食産」「利恵産業」「ソラノイロ」「ロピア」のコラボ商品「鍋スープセット」のように、「食」を通じてグループシナジーを生み出し、私たちにしかできない食の可能性を追求していきます。

OICグループ4社コラボの「鍋スープセット」は売り切れ続出の人気商品


――これまでロピアを利用したことがない人に使ってほしい利用シーンなどあれば教えてください。

ロピアのターゲット層は30~40代の食べ盛りのお子様2人の4人家族ですが、そのターゲットにとどまらず、友だちや祖父母とご来店されるお客様など、幅広い年代のお客様にご来店いただいております。

まだご来店されたことのないお客様に対しては、日々のお買い物体験を楽しんでいただき、日常使いとしてはもちろんのこと、バーベキューやイベントを含む、「食のテーマパーク」として楽しめる「目的地」のひとつとして楽しんでいただきたいです。

バーベキューで使いやすいお肉も大量買いできる!


「高品質なものをお得に」を心がけるロピアでは、ほかのスーパーマーケットではあまり見かけない取り組みがたくさんなされている。コスパのいい買い物と合わせて、ユニークな店内の内装や、こだわりのオリジナルブランドの商品、精肉店発祥のスーパーならではの種類豊富なお肉などをチェックしてみよう。

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※価格や品ぞろえは、店舗・仕入れ状況により異なります。

文=平岡大和

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