「テント設営って難しそう…。」そんな不安をキャンプのプロが解消!初心者でも手順を覚えて慣れれば一人でも短時間で完成!!
※本記事の内容は、2019年4月22日発売の「関西で初めてキャンプ&BBQをする人のための本」からの転載です。
メーカーやモデルで設営法は異なる
「まず前提として、テントはメーカーやモデル、形によって異なるので一律にこれといって決まった設営方法があるわけではありません。もちろん、ワンポールなら中心部に太めのポールを立てる、ドームなら骨組みを組み立てて通す、ツールームならインナールームをかけるなど、大まかなところで同じポイントはありますが、メーカーの設営手順をよく理解して取り行うことが大事です。また、初めての設営はみんなで協力しながら行うとよりスムーズにできますよ。慣れてくれば一人でも簡単にできちゃいます!」(キャンプナビゲーター・堀西晃弘さん)
子供も一緒に設営してみよう
「小さな子供を連れたファミリーキャンプの場合、可能な年齢であれば子供と一緒に設営してみるといいかも。最近はスマホに夢中な子も多いですが、せっかくのキャンプなのでアウトドアな体験ができるといいですよね。シートを広げたりチャックを閉めたり、簡単な範囲でも"一緒にテントを立てた"という経験にもなり、子供のやる気アップにもつながるかも。小学生くらいになればペグ打ちなども一緒できるようになるので、充分な戦力になりますよ!」(キャンプナビゲーター・堀西晃弘さん)
1.張り縄をすることも考慮して設営場所を決める
テントを張る時はおおまかに場所を決めるが、気を付ける点は最後の張り縄のスペースもある程度確保すること。テントの種類によって異なるが、設営の序盤でフロア部分にペグを打って固定するパターンの場合はあとからの場所の微調整が手間になるので注意。(作例:ノルディスク/アスガルド 19.6)
まずはフロアシートを広げてテント部分と合体!
この時点で確認しておきたい点は、全体のバランスがこのフロアシートを敷いた位置で決まるので、張り縄ができる範囲か、などを意識しよう。また、この段階でフロアについている折り目などの多少のシワは、あとで広げるので問題ない。土や石はできる限り払っておこう 。
ペグを打つ時に気をつけるポイントは、円に沿って打たないこと。1つ打ったら2つ目は対角線上のポイントへ打つ、を繰り返すと、フロアシートが歪んだりずれたりしない
テント設営場所に石がないかを確認
「テント設営場所に障害物となるような石がないか確認してから設営を始めてください。就寝時、寝転んだ時にストレスになるので事前チェックが大事です」(キャンプナビゲーター・堀西晃弘さん)
2.中心部のポールを立てて入り口も固定する
ワンポールテントは中心部のポールを軸に、周囲のロープを地面の方向に引っ張ることで設営ができる非自立式テント。使うポールは入口部分と中心部の3本のみですが、中心部のポールは全体のバランスをとる大黒柱になるので、ずれないように気を付けて。
広々とした空間で完成が楽しみに
「中心のポールを立てた段階でテント内の広さが感じられるはず。天井が高い分、閉塞感がなく広々とした空間が心地いいですよ。慣れれば短時間でできます」(キャンプナビゲーター・堀西晃弘さん)
3.きれいな三角屋根になるようロープでしっかり張り縄を
テント本体の立ち上げがひととおり終わったら最後に張り縄をしよう。やむをえず張り縄の範囲があまり取れない場合は、ロープをくくって引っかけを作り、可能な範囲で張り縄を。細かい点や全体のバランスをチェックし完成。テントの中に荷物を運び込んでスペースを活用しよう。
ピンと張ったきれいなテントにするコツ
ここでポイントなのが、テントの縦の縫い目の延長線上にまっすぐロープを引っ張ること。テントのシワをしっかりのばすときれいにピンと張れる。
おしゃれキャンプならワンポールが人気
「ワンポールテントは、グランピングなどにもよく活用されているおしゃれテント。キャンプ場でドシッと張られているとひと際目を引くかっこよさがありますね」(キャンプナビゲーター・堀西晃弘さん)