日常の喧騒から離れ、心に安らぎを与えてくれるキャンプ。最近は第3次キャンプブームの到来で、ご存じのとおりキャンプを気軽に楽しむ人が増えてきている。今回は名古屋市に店舗を構え、キャンプ上級者の物欲を満たすほか、初心者にもおしゃれなキャンプギアを提案しているアウトドアショップ「mountain mountain factory」を紹介する。
ディスプレイに心が躍る!キャンプデビューの準備もここで
もともとは、趣味でキャンプ道具を集めていたという店主が始めたアウトドアショップ「mountain mountain factory」。海外から買い付けたヴィンテージアイテムから、個人が企画・デザインをした国内のガレージブランドまで多彩なキャンプギアを取り揃え、キャンプ初心者から上級者まで幅広い層に愛されている。
外装や内装は店主自身の手で仕上げ、遊び心をたっぷりと詰め込んだ同ショップ。店主の山口さんは、「たとえ人気商品であっても、自分が使いたいと思うような物じゃないと扱わない」とこだわりを語る。asimocrafts、Ballistics、BONFIRE GO OUTSIDE、38exploreといった各種ガレージブランドをはじめ、HILLEBERG、NEMO、MSR、F/CEといった多数のブランドを取り扱っており、ヴィンテージ品は山口さんが海外での直接買付により収集しているそうだ。
ユニークな商品や、キャンプサイトを思わせるディスプレイを見ながら楽しむショッピングは、まるで宝探しのよう。中には店主の私物が隠れていたり、値札が付いていない商品もあったりするので、気になったアイテムを見つけたときはスタッフに相談してみよう。
キャンプで手軽に楽しめるレトルト食品や、「mountain mountain factory」オリジナルのギアも多数並んでおり、中には他ブランドとコラボレーションしたものも。食品からアパレル、テントなどの大きなキャンプギアまで、幅広いラインナップを楽しめるのが同店の特徴だ。
ちなみに、キャンプを始めるうえで最も悩むのがギアの揃え方。山口さんによると、初心者が一番失敗しがちなのがテントの選び方なのだそう。テントはキャンプサイトの空間づくりに大きく影響し、なかには高額なものも。初心者はテントのような大きなギアから買い揃えようとする人が多いが、最初に自身の求めるキャンプスタイルに合わないテントを購入してしまうと、値段やサイズが大きいという理由で買い直しがしづらい傾向にあるという。
ファミリー層の場合、子どもの成長によって買い直しが多くならないようにギアを揃えることもできるので、これからキャンプを始める人は、道具を買い揃える前にスタッフに相談するのがおすすめだ。「まずは、最低限の道具を持ってキャンプ場に足を運び、自分の好みのキャンプスタイルを見つけてほしい」と山口さん。「mountain mountain factory」では、店頭で取り扱っていないアイテムについてもアドバイスをしているので、気軽に声をかけてみて。
店主がおすすめするキャンプギアを紹介!
●MMF MMFB(4万9500円)
キャンプに行くと必ずと言っていいほど焚き火を楽しむという山口さん。MMFBは、そんな焚き火好きの山口さんが改良を重ね、こだわり抜いた店オリジナルの焚き火台だ。市販で多い40センチの薪がすっぽり入るほか、燃焼効率もよいので、焚き火やクッキングシーンなどさまざまな場面で活躍してくれること間違いなし!
●MMF×TOSHO DELTA/MT(1万5400円〜)
MMF(mountain mountain factory)とTOSHOのコラボレーションで作られたアルミコンテナ。無機質で無骨なクールさが特徴で、ガレージや室内での収納はもちろん、車載時にも映えるおしゃれキャンパーには必須のアイテムだ。車の屋根にルーフキャリアを取り付けて荷物を運ぶときや、雨で撤収する際に濡れてしまったものを収納するのにも便利。完全防水ではないが、パッキンが付いているので、キャンプ中に雨に見舞われても中に入っているものを守ってくれる。
●MMF MMFオリジナル深型オールドシェラ(3960円)
オールド加工(傷加工)を施した、MMFエンボスロゴ入りの480ミリリットルオリジナルシェラカップの深型。ドリンクカップや食器としても抜群に使いやすく、合う蓋を使えばちょうどご飯1合も炊けるサイズなのが嬉しい。直火にかけることも可能で目盛りもついているため、さまざまな用途に使えて、何個も集めたくなる代物だ。
●MSR ポケットロケット2(8250円)
手軽に持ち歩ける軽量ガスストーブ。73グラムと超コンパクトながら十分な火力設定が可能で、1リットルの水なら約3.5分で沸かせるという優れもの。気になる風対策もバッチリで、多少の風ならものともしない炎の勢いが安心だ。パッと湯を沸かしたいキャンプの朝や、登山、バックパッキング&ツーリングキャンプなどにおすすめ。
●Matador Pocket Blanket 3.0(3850円)
コンパクトでスタイリッシュなブランケット。キャンプシーンだけでなく、芝生や砂浜などに敷けば、どこにいても手軽に休憩スペースを実現できる。防水性が高い素材のため湿気のある地面に敷くのはもちろん、にわか雨の時に道具などにかぶせたり、簡易的なカッパ代わりに使えたりと大活躍。また、キャンプの設営時・撤収時の荷物置き場としても便利で、風で飛んでいかないように固定できるペグが内蔵されている。
店主のこだわりとキャンプスタイル
山口さんの惹かれるものの傾向は、27年前に従事していたという古着屋がベースにあるそう。ヴィンテージ品はもちろん、普遍的なデザインや未完成のモノが好きだと話してくれた。会社員の経験を経て2017年に同店をオープンし、愛知県で定期開催されている全国的なキャンプイベント「FIELDSTYLE」をきっかけに結成されたガレージブランドチーム「M16」の発起人兼代表者としても活動している。
今は店頭だけに留まらず広くキャンプの魅力を伝えている山口さんだが、自身がキャンプ初心者の頃、キャンプはフェスに出店したり遊びに行ったりする時の手段に過ぎなかったのだとか。そして“目的”として意識的にキャンプ場に行きだして10年が経った今、山口さんが普段どのようなスタイルでキャンプを楽しんでいるのかを語ってくれた。
乗り物が大好きな山口さんは、最近人気の“バンライフ”というスタイルで活用しているアメリカの旧車「フォード エコノライン」、よりアクティブな車として悪路や林道を満喫できるオーストリア製の軍用車「シュタイア・ダイムラー・プフ ピンツガウアー(PINZGAUER)」や「メルセデス・ベンツ GLシリーズ」、そしてバイクの「ハーレーダビッドソン アエルマッキ」などを所有。キャンプギアは、乗るクルマやシーンに合わせて最近は3パターンを用意し、バンライフではテントを張らずカーサイドタープで焚き火中心のレイアウトを楽しみ、バイクや自転車のパッキングでは軽量なSIX MOONテントを愛用しているそう。「夏には湖でのSUPやカヌーをしながらのキャンプもいいですね」と語るキャンプスタイルはソロキャンプが中心で、デイキャンプで焚き火をすることもしばしば。
初心者から上級者までさまざまなニーズに対応!
「キャンプの楽しみ方は自由!キャンプに関連する業界人として、より皆様が楽しめる環境づくりに力を入れていきたいと感じています」と山口さんはこれからの目標を掲げる。なお、「mountain mountain factory」はオンラインショップもあるので、詳しくは公式Webサイトをチェックしよう。
●mountain mountain factory / 住所:愛知県名古屋市昭和区白金2-14-5 / 電話:052-881-1006 / 時間:12:00~20:00、土日祝10:00~19:00 / 休み:木曜 / URL:https://mmf.tools/
※2021年10月1日現在の情報です。
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