キャンプブームの昨今、キャンプを快適に楽しむための多彩なアウトドアギアが登場している。それらのギアを専門的に扱う人気ショップには、オーナーそれぞれの個性が光っている魅力的な店が多い。そんななかから今回は、愛知県西部の飛島村に店を構える人気ショップ「PITAGORA BASE(ピタゴラベース)」を紹介する。
ガレージブランドを中心にコラボ商品までギアが充実
「PITAGORA BASE」は、店主の飯田さんが鉄と足場板を使った組み立て式テーブルやラックなどのブランドとして2016年に立ち上げたのが始まりだ。実店舗のオープン前からアウトドアイベントやマルシェなどに出店しながらWebでも販売。2018年3月に工房兼実店舗をオープンさせている。オープン当初は自社ブランドのみの販売だったそうだが、現在ではガレージブランドのほか、多数のアウトドアギアを取り揃える人気ショップとなった。
もともと雑貨店だったという現在の物件を借り受け、飯田さん自らの手で壁や天井の工事だけでなく什器までも制作。店内にはオシャレなインテリアショップのように、落ち着いた雰囲気が漂っている。
「『PITAGORA BASE』を始めるまでは、雑貨の輸入や企画の仕事を10年以上していました。その当時に大量消費の雑貨を扱っていた反動か、脱サラしてからは“世界で一点だけのものを”と考え、足場板を使ったオリジナル商品を作り始めました。キャンプの時だけではなく、自宅でも使えるようなインテリア感覚のギアが『PITAGORA BASE』のコンセプト」と飯田さん。
現在「PITAGORA BASE」には、初心者から上級者まで、またソロキャンパーやファミリーキャンパー、年配の方まで、県内外から幅広いお客さんが訪れているという。多くのお客さんに支持される商品セレクトの基準について尋ねると、「量販店にはないものや、作り手のこだわりが感じられるもの。あとは長く使えるものなどを揃えています」と飯田さん。さらに「愛知県や地元に根差したガレージブランドのギアの取り扱いにも力を入れています」と話してくれた。
テレビ番組の「ピタゴラスイッチ」が店名の由来にもなっているそうで、「“大人のピタゴラスイッチ”のようなイメージというか、来てもらったら驚きがある基地(ベース)でありたい」と飯田さん。オシャレでワクワクするようなギアがたくさんあるので、キャンプやアウトドア好きでなくても見ているだけで楽しめるはず!
店主がおすすめするキャンプギアを紹介!
●Rob Snow Rabat ピタゴラ別注モデル(焚き火台3万3000円、ゴトク4290円)
愛知県のガレージブランド“Rob Snow(ロブスノウ)”の焚き火台。炎で浮かび上がるモロッカン柄が美しいギアだ。「ソロキャンプだとコンパクトな焚き火台を選びがちですが、それだと大きな薪が入らないこともありますよね。その点、この焚き火台は組み立て式なので持ち運びもしやすく、焚き火台としてサイズも十分です。ゴトクの幅も広く調理もしやすいですよ」と飯田さん。
●4w1h ホットサンドソロ(4950円)
「一般的なホットサンドメーカーだと食パンを2枚使うので量が多くなりますが、これなら食パン1枚でホットサンドが作れます!中に入れる具が漏れ出すこともなく、こんがりキツネ色に焼けて、パンの端もカリカリになって本当においしく作れます。ソロキャンプはもちろん、自宅での朝食時に使うのもおすすめです」と飯田さんも絶賛です。上下のプレートを取り外して使える着脱式の新タイプも2022年1月末から取り扱いを開始。
●Re:gro wood work's C/C CUP(6600円)
「愛知県の製材会社が製造工程で余った端材を使って作ったギアのひとつ“C/C CUP(シーシーカップ)”は、首からぶら下げて使えるだけでなく、形が某アニメに出てくる“特級呪物”に似ていることや、“飲み干すまで置けない”カップであることも話題ですよ。サイズは、なみなみに注いで50ccほどと一般的なぐい呑みと同じぐらい。プレゼントとしても面白いと思います」と飯田さん。
●Molkky モルックトーナメントモデル(9878円)
フィンランド・カレリア地方の伝統的なゲームをもとに生まれたゲーム“モルック”。年齢を問わずハンディキャップのある人も一緒に遊べ、「シンプルなルールなので誰でもできるのがおすすめの理由ですが、やればやるほど奥深さを実感できるので、大人でもハマること間違いなしです」と飯田さん。同店では“モルック・ミニ”(4378円)も取り扱っている。
● 武井バーナー パープルストーブ501A(9万3500円)
1928(昭和3)年創業の老舗メーカー“武井バーナー”のキャンプ用灯油バーナー。1台あれば、調理、暖房、照明に活用できると大人気のギアだ。「コンパクトさと火力も抜群で、さらに見た目も素晴らしくカッコいい、個人的に一生モノの愛用品です」と飯田さん。「PITAGORA BASE」では、各種カスタマイズパーツも販売している。
店主のキャンプスタイルとこだわり
「自分でキャンプに行き始めたのは30代になって子供ができてからかな。我が家は子供たちも各自で焚き火台を用意して焚き火を楽しんでいますよ。料理も、ちょっと贅沢するときもあれば、手を抜くこともある。ファミリーでもソロでも、いろいろな楽しみ方ができるのがキャンプのいいところだと思います。初めてキャンプへ行くなら、レンタル品が充実しているキャンプ場に手ぶらで行ったりグループキャンプしたり、気軽に始めるのがいいと思いますよ」と飯田さん。
おすすめとして紹介した「モルック」のほかに、ボードゲームやカードゲームが充実しているのも「PITAGORA BASE」の特徴。「ルールがシンプルなカードゲームやボードゲームは、ファミリーやグループでのキャンプの際に想像以上に盛り上がること間違いなしですよ!雨キャンプや冬のおこもりキャンプの時にもいいですよね」と飯田さんも太鼓判だ。
オンラインショップの品揃えも充実している同店だが、実店舗でしか買えないギアなどもあるので、気になる人は公式SNSをフォローしてチェックしてみて!
●PITAGORA BASE(ピタゴラベース) / 住所:愛知県海部郡飛島村渚1-20 / 電話:090-4265-3672 / 時間:10:00~17:00 / 休み:水曜・木曜 / URL:https://www.pitagorabase.com
※2022年1月17日現在の情報です。
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