グランピング徹底解剖!「Nolla naguri」(埼玉県飯能市)|BBQやサウナも!北欧の町・飯能に誕生した複合グランピング施設で非日常を味わう

2022年1月27日

ムーミンバレーパークやメッツァビレッジなど、北欧にちなんだテーマパークが人気の飯能市に、北欧文化を体験できるアウトドア施設「Nolla naguri(ノーラ ナグリ)」が2020年8月に誕生。さらに2021年4月には、グランピングエリアもオープンした。

飯能市西部の里山にオープンした「Nolla naguri(ノーラ ナグリ)」

“Nolla(ノーラ)”とは、フィンランド語で「ゼロ」という意味。日常の嫌なことをゼロにして、心身共にリフレッシュして欲しいという思いが込められている。大自然の中、1泊2日で非日常体験ができる“北欧流グランピング”とは? 施設の楽しみ方や魅力をたっぷりと紹介する。

4つのエリアで構成された敷地内には、アクティビティが充実

飯能市の西部に位置する名栗地域は、名栗湖を中心に水と緑の美しい里山が広がるのどかなエリア。池袋駅から飯能駅までは西武池袋線急行で約50分、乗り換えなしでアクセスできるので便利だ。そこから路線バスに乗り、約40分で「Nolla naguri」に到着する。車の場合は専用駐車場20台のほか、隣接する日帰り温泉施設「さわらびの湯」との共同駐車場も無料で利用できる。

【写真】「ノーラ名栗・さわらびの湯」バス停で降りると、すぐ目の前が施設

敷地面積は約9763平方メートルと広大で、4つのエリアで構成される。中央に位置する「セントラルパーク」は、野外ステージを有する広い芝生エリア。自由に憩えるフリースペースで、日帰りBBQ(4~12月)ほか、イベントやマルシェなども計画中だという。

セントラルパークを中心に、グランピングエリアやテントサウナが点在

日帰りのBBQスペース。マルシェなどのイベントが行われることも

フィンランド式サウナが立ち並ぶ「サウナクラブ」と、新しくオープンした「グランピングフィールド」、さらには、駐車場の一角に「カフェ&ショップ YAMASEMI」があり、名栗の観光案内所的な役割も担っている。

ブルーのおしゃれなロゴ看板が目印。地元出身の若く元気のよいスタッフたちが出迎えてくれる


「グランピングフィールド」は快適な設備が満載

山肌の緑に、白いコットンテントが映える

さっそく、2021年4月にオープンしたばかりの「グランピングフィールド」へ潜入。ウッドフェンスで囲まれたエリアには、入口でチェックイン時に受け取ったICカードをタッチしないと入れないセキュリティシステムなので、夜の防犯面も安心だ。きれいに整備された敷地の中央に共同の焚き火エリアがあり、その周りを囲むように10棟のグランピングテントが並んでいる。

各区画もウッドフェンスで囲まれているのでプライベート感があり快適

各区画は約40平方メートルとゆったりとした広さ。柵で囲われたウッドデッキに、グランピングテントと屋根付きのBBQスペース、ハンモックが備えられ、コテージのようなプライベート空間になっている。10棟中2棟はペットと一緒に泊まれるので、愛犬家は要チェックだ。

ウッドデッキに、グランピングテントとBBQスペースを配置

テントに入ると、2台のベッドとソファ、照明、ミニ冷蔵庫やエアコン、空気清浄機、アロマデュフューザーが完備されている。タオルセットやガウン、歯ブラシなどのアメニティもあるので、着替えとサウナ用の水着だけ持参すればOKだ。エクストラベッドが2台入り、4名まで宿泊することができる。

カーペットが敷かれ、ベッド、ソファが並び、テント内とは思えぬ居心地のよさ

BBQスペースには、テーブルとイス、ガスグリルが設置。ビニールのカーテンで覆われているので、天候を気にせず楽しめる

夜のグランピングフィールド。美しい星空の下、各棟の明かりが灯りムード満点!


地元食材を取り入れた北欧風BBQや朝食に舌鼓!

グランピング宿泊プランでは、豪華な食事も魅力の一つ。ディナーは「kokkoBBQ(コッコバーベキュー)」を味わうことができる。“kokko(コッコ)”とは「焚き火」の意味。フィンランドでは長く厳しい冬が終わると、外に出てバーベキューをするのが楽しみの一つだそう。まさに焚き火に人が集まるように食べ物を囲みながら、北欧風の食文化を楽しめるのだ。

新鮮野菜やお肉、マッシュポテトなどボリューム満点。メニューはオプションでアップグレードも可能

プランに含まれるバーベキューコースは、地元の季節野菜やオージービーフ、国産豚のバーベキューをはじめ、フィンランド名物のレイクロブスターを使った前菜(冬季はスープに変更)やグリッリ・マッカラ(北欧風ソーセージ)といった北欧グルメまで、盛りだくさんの内容。ガス式のBBQグリルや網、トング、お皿やカトラリーなど、必要なものは一式そろっているので、自由に焼いて熱々を頬張るだけ!ドリンクはレモンウォーター付き。アルコール類は「カフェ&ショップ YAMASEMI」やドリンクスタンドで購入できる。

必要なものはすべてセットされているので、手軽にバーベキューを楽しめる

北欧料理やドリンク、デザートをテイクアウト購入できる「ドリンクスタンド」。生ビール600円、飯能のクラフトビール・カールバーンのボトル800円など

朝は「北欧風ブレックファスト」が用意される。サラダ、北欧風スープ、北欧風オムレツ、パン、ソーセージ、ヨーグルトなどがセットになっていて、見た目以上にボリュームがある!

「北欧風ブレックファスト」は、BOXに入っているのでピクニック気分で味わえる


話題のフィンランド式サウナでリフレッシュ

グランピング宿泊プランのもう1つのお楽しみが、フィンランド式サウナ体験。敷地内の「サウナクラブ」には、日帰り用の貸切りテントサウナ8張り、宿泊者専用の大型テントサウナ1張りほか、野外の水風呂や外気浴スペース、屋内シャワーブースが完備されている。

テントサウナがずらりと立ち並ぶ「サウナクラブ」。写真は日帰り用の貸し切りテントサウナ(1日貸切満喫プラン8000円/2名、1名追加+2000円)。1テント4名まで利用可能

フィンランド式サウナとは、熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気で体感温度を上げるロウリュや、束ねた白樺の枝葉で全身を叩いて血行を促進するヴィヒタが特徴。サウナブームで注目が高まっており、日帰りプランは連日予約で埋まっているそうだ。

宿泊者のみが使える大型テントは定員12名まで

自分たちで薪割りから、ストーブに薪をくべて火力の調整、石に水をかけるロウリュまで体験することができ、さらに8種類から選べるロウリュのアロマオイルも付いてくる。アロマの香りと水蒸気に包まれれば、体の芯から温まって極上のリラックス体験に!

テントサウナの内部は約60~70度。石に水をかけると90度まで上がり、温度差を楽しめる

薪割りは、専用の台にセットしてハンマーで叩くだけなので、初心者でも簡単。スタッフが丁寧に指導してくれる

ナイトサウナを楽しめるのは宿泊者だけの特権

たっぷり汗をかいたら、隣接する水風呂へザブンと入って、火照った体をクールダウン。外気浴エリアで休憩するもよし、思い思いに心身を整えることができる。

大きな水風呂2つが完備。夜は満天の星を眺めながら楽しもう

清潔感のあるシャワー室もあり、シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤーも備わっている。敷地内に2カ所あるトイレには、オムツ替えベッドも用意


「カフェ&ショップ YAMASEMI」でお土産探しや名栗観光を

グランピング宿泊中やチェックアウト後にぜひ立ち寄って欲しいのが、敷地内にある「カフェ&ショップ YAMASEMI」だ。

木造りのナチュラルな建物の「カフェ&ショップ YAMASEMI」。営業時間10:00~17:00。飲食提供は基本水曜定休(臨時休業あり)

店内には、地元の農産物や名産品、おしゃれな北欧雑貨が並ぶほか、ドリンクやうどんの販売もあり、奥のカフェスペースで味わうことができる。さらに名栗の観光コンシェルジュも常駐。レンタサイクルもあるので、名栗エリアの豊かな自然の中でサイクリングを楽しむのもおすすめ。

カフェで人気の、ダシが効いた肉うどん800円。別添えの薬味を自由にトッピングして味わおう

名栗産の野菜や手作りこんにゃくをお土産に

レンタサイクルは1時間1000円、1日3000円


「飯能の山間部にある名栗エリアは、知名度はまだありませんが、トレッキングやカヌーなど自然を生かしたアクティビティや、施設の隣には天然温泉など魅力がいっぱいあるんです」と語るのは、Nolla naguriのマネージャー、近野裕太さん。

名栗地域を盛り上げていきたいと話す、マネージャーの近野裕太さん

「『Nolla naguri』を拠点に、多くの方に名栗に足を運んでいただき、大自然の中で非日常を味わってもらえるとうれしいですね」と近藤さん。コロナが落ち着いたら、敷地内の野外ステージで音楽イベントや映画祭、ファーマーズマーケットなど、楽しい催しを計画中だというから、今後も「Nolla naguri」から目が離せない。

取材・文=田山容子、水島彩恵

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