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プールや温泉、フラガールショーが楽しめる6つのテーマパークを擁し、“日本のハワイ”としてファミリーに大人気の「スパリゾートハワイアンズ」(以下、ハワイアンズ)。2021年に「ハワイアンズ」のオフィシャルゴルフコース内にグランピング施設「マウナヴィレッジ」が誕生し話題となったばかりだが、2022年夏、さらに拡張リニューアルをしたと聞き、さっそく訪れてみた。
【アクセス】東京から約2時間。首都圏在住なら宿泊者専用無料送迎バスがお得
「ハワイアンズ」は、太平洋に面した福島県いわき市にある。降雪量が少なく、温暖な気候に恵まれた、海風が気持ちのいいエリアだ。東京方面からJR常磐線特急で湯本駅まで約2時間(湯本駅から無料シャトルバスで約15分)。車の場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICまで約1時間50分(いわき湯本ICから約5分)という、首都圏から訪れやすい距離感になっている。
首都圏在住者であればぜひ利用したいのが、宿泊者専用の無料送迎バス。東京駅、さいたま新都心駅、横浜駅など主要駅からホテルまで直行している。交通費が浮くだけではなく、体力を温存して着いた瞬間から楽しめるのがうれしい。
今回紹介するグランピング施設「マウナヴィレッジ」は、「ハワイアンズ」からさらに車で5分ほどのオフィシャルゴルフコース内にある。2施設間の移動は、10:00~17:00台に無料シャトルバスが運行されるほか、その時間以外は1往復分のタクシー券が宿泊プランに含まれているので、気軽に行き来できる。
【グランピングテント】新たに13張を増設しエリアを拡張!海外で人気のデザイナーズテントも
2021年に5張のグランピングテント+3棟のウッドキャビンでスタートした「マウナヴィレッジ」。今回のリニューアルでは、新たに13張のグランピングテントが増設され、既存と合わせて計21棟となった。
なかでも注目のテントを2つ紹介しよう。
まず1つ目は、タマネギ型のシルエットが印象的な「ロータスベルテント」。このユニークな形はイギリスのデザイナーによって考案されたもので、デッドスペースの少ない広々とした空間が特徴。海外でも人気のスタイルで、セミダブルのベッドが4台、ソファ、ローテーブルが入ってもなおゆとりがある。
取材したこの日は、歩いているだけで汗が噴き出るような真夏の暑さだったが、テントの中に入ると超ひんやり!冷房があらかじめ付けられていて、効き目は問題なし。冷蔵庫やテレビ、電気ケトル類はもちろん、Wi-Fi・電源などがあるので、家のリビングにいるような感覚で快適に過ごすことができる。
アメニティはタオルと歯磨きセットが室内に完備されているが、ルームウェア・パジャマは用意がないので自宅からの持参がマスト。忘れてしまった場合は売店などでTシャツを購入することになるので、忘れないように注意しよう。
テントが立つウッドデッキは従来の2倍に拡大された。BBQができる食事スペース(ガゼボ)、焚き火スペース、テラス席、ハンモックがあり、充分すぎるほどの広さでプライベートな時間を過ごすことができる。
ゴルフコース内に開業したグランピング施設とあって、山並みを望む景色は抜群。テラス席でビールを一杯飲みながら眺めを楽しむもよし、ハンモックに寝そべってお昼寝するもよし、非日常体験を思う存分に味わおう。
続いて注目のテント2つ目。
ファミリーにおすすめしたいのが遊び心満載の「ASOBIテント」だ。丘の斜面を利用したウッドデッキには、なんと滑り台とボルタリングウォールが!テント専用のアスレチックなので、ほかの利用者はもちろんおらず、ファミリーで独占できるのがうれしいところ。子供たちは遊びに興じて、大人たちはデッキでくつろぐという理想の休日がここで叶えられる。
先ほど紹介した「ロータスベルテント」も含め、すべてのテントの内装はハワイアンテイストでまとめられている。ハワイの雑貨が散りばめられ、クッションカバーやベッドランナーは、フラガールの衣装と同じものが使われているそうだ。
4種類のタイプがあるテントはほかにも丘の最上部に位置する「ヒルズテント」と、スタンダードな「グランテント」があり、どれもグランピングを謳歌できる贅沢なつくりが自慢。
【ウッドキャビン】木の温もりを感じる空間はエアコン・シャワー・トイレ完備!
宿泊プランの中で最も価格が高いのは「ウッドキャビン」で、まるでホテルの一室のような空間だ。ほかのテントと大きく違う点は、ベッドが2台ずつ置かれた寝室スペースが2部屋に分かれているところ。また室内にトイレとシャワーが完備されているので、わざわざ外に出る必要がなく、時間を気にせず過ごすことができる。
【アクティビティ】山遊びがパワーアップ。「ハワイアンズ」の2日分入場券付き!
ここでは山に囲まれた大自然のロケーションを生かした、大人も子供も大興奮のアクティビティがたくさん用意されている。全長25メートルの天然芝の斜面をソリで一気に滑るグラススライダーは、あまりものスピードに大絶叫!ソリは無料でレンタルできるので、童心に帰って思いっきり楽しんでみよう。
フォトジェニックなシーンをおさえたいなら、芝の斜面に設置されたブランコがおすすめ。頬で風を切りながら山に飛び込んでいくような感覚は、まるでハイジ気分。青空と澄んだ空気がとにかく気持ちいい!
ゆっくりまったりと大人時間を過ごしたい人には、森のコーヒー焙煎体験や焚き火&マシュマロ体験が人気だ。
焚き火は各ウッドデッキのプライベートスペース、または敷地内に設けられたファイヤープレイスで楽しむことができる。マシュマロを軽くあぶればトロ〜リ甘いスイーツに変身。薪の爆ぜる音や揺らめく炎を全身で感じながら、リラックスしよう。
ほかにもお楽しみアイテムとしてボールやバドミントンを無料で貸出。天気がすぐれない日は、カードゲームのUNOやジェンガ(各500円)でおこもりグランピングもいいだろう。今後はアクティビティを拡充していく予定だといい、ますます楽しみが増えそうだ。
さらに宿泊プランには「ハワイアンズ」入場券が2日分含まれている。「マウナヴィレッジ」だけではなく、2施設両方堪能できるので、チェックイン前も、チェックアウト後も余すことなくたっぷりと遊ぼう!
【料理】ウッドデッキでセルフBBQ!福島牛ランプ肉や新鮮魚介を豪快にグリル
夕食は各棟のウッドデッキに設けられたBBQコンロで、セルフで楽しむスタイル。食材が入った保冷バッグをスタッフが運んでくれるので、それを広げてどんどん焼いていこう。
福島県産をメインとしたこだわりの食材は、福島牛のランプ肉、川俣軍鶏モモ肉、骨付き燻製ソーセージ、シーフードカクテル、福島県産野菜のポットサラダ、ロブスター、白身魚ホイル焼き、グリル野菜、焼きおにぎり、季節のスープ、デザートといったラインナップ。かわいい小瓶で6種類のドレッシングが付き、塩コショウで味を変えながら飽きることなくパクパク食べられる。
ドリンクはヴィレッジハウスで直接オーダーし、各自で持っていく。ビールやオリジナルのフラガールワイン、トロピカルドリンクなど種類豊富で、飲んでみたい銘柄ばかり!料金は後払い制でチェックアウト時にまとめて精算となる。
朝食は食材の入った保冷バッグをヴィレッジハウスまで受け取りに行くスタイル。各ウッドデッキで朝日を見ながらいただこう。パンを中心とした洋食モーニングで、レタスやオニオンスライス、生ハム、スライスチーズ、卵サラダなど自分の好きな具材をパンやカスクートに挟んでサンドイッチに。
ミネストローネスープや福島県酪王牛乳の飲むヨーグルト、季節のカップフルーツも付いていて、丘で迎える爽やかな朝を迎えるのにぴったりなメニューだ。
【ユーティリティ】宿泊者専用シャワー・トイレ棟を新設。「ハワイアンズ」の温泉も利用OK
今回のリニューアルでは、グランピング宿泊者専用のシャワー・トイレ棟が新設された。ヴィレッジハウス近くにできたシャワー棟は男女各3ブースで、女性用にはパウダーコーナーを設置。広々としたシャワーブースは脱衣籠やヘアドライヤーが備え付けられており、ブース内で身支度を済ませられる。
1カ所だったトイレ棟はさらに3カ所追加され、合わせて4カ所に。新設のシャワー棟内のトイレには、ベビーチェア・オムツ交換台付きの多目的トイレがあるので、小さい子供連れの方はこちらを利用するのが便利だろう。
また、せっかく来たのだから温泉に入りたい!という人は、「ハワイアンズ」内の温泉大浴場「パレス」、または大露天風呂「江戸情話 与市」を利用できる。ただし、営業時間には要注意。夜のフラガールショーの開催時間や、「マウナヴィレッジ」への帰着時間(22:30閉門)があるので、チェックしてから向かうようにしよう。
【おすすめの過ごし方】「マウナヴィレッジ」×「ハワイアンズ」を往復して朝昼晩を満喫
今回のリニューアルについて、「『ハワイアンズ』が水遊びをテーマにしたテーマパークなら、『マウナヴィレッジ』は山遊びがテーマ。マウナヴィレッジができたことで、ハワイアンズに+αの楽しみ方が加わりました」と教えてくれたのは、マウナヴィレッジ支配人の佐坂通大(ささか・みちひろ)さん。
「イチ押しはやはり大自然を楽しめるアクティビティ。グラススライダーは想像以上にスリルがあるのでぜひ一度は滑ってほしいですね。今回の拡張リニューアルで本格的なグランピング施設が完成したので、今後はアクティビティをもっと増やしていきたいです。ぜひおじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、お子さんたちの3世代で楽しんでください」
おすすめは、「マウナヴィレッジ」と「ハワイアンズ」を往復するパターン。午前中から午後まで「ハワイアンズ」のプールやスパ、ショーを満喫し、夕方前に「マウナヴィレッジ」へチェックイン。アクティビティや豪華食材のセルフBBQを楽しんだあとは、再び「ハワイアンズ」で夜のフラガールショーや温泉を堪能。帰ってきたあとは焚き火を楽しみながら一日をゆっくりと締めくくろう。
「ハワイアンズ」では、ウォータースライダーが続々とリニューアルしていて、話題も満載。「マウナヴィレッジ」に滞在して、水遊びの楽しみと山遊びの楽しみの両方を満喫しつくそう。
【早見表】施設の基本情報
取材・文=ジェンティーレ恵、水島彩恵
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