新たな車中泊の形を提案!日産が「キャラバン MYROOM」を発表

2023年10月11日

日産自動車は10月11日、新たな車中泊の形を提案するモデル「キャラバン MYROOM」(2024年夏発売予定)を発表すると共に、期間限定特別仕様車「キャラバン MYROOM Launch edition」の注文受け付けを開始。これに先駆け、同社は9月下旬に事前説明会を開催した。

2024年夏に発売予定の「キャラバン MYROOM」。こちらはMYROOM専用色の2トーンカラー「サンドベージュ/ホワイト」


「キャラバン MYROOM」は、今年で誕生50周年を迎えた「キャラバン」をベースに、「日常生活に追われる中で非日常を感じ、自然に触れて安らげる空間がほしい」というユーザーに向け、“これまでにない新たなカテゴリー”として開発。

同社は、「コンセプトは『My room into the Nature』。自分のお気に入りの部屋ごと自然の中に持ち込んで、リラックス・憩うことができる車で、部屋にタイヤが付いていて、部屋ごと出かけるというイメージ。家にいるようにリラックスしたまま気軽に出かけられるというメリットがあります」と説明する。

9月下旬に実施された事前説明会の様子


ちなみにユーザーに、「キャンピングカーを使用するときは誰と出かけるか?」との質問をしたところ、「夫婦やパートナーと出かける」「ペット同伴」と答えた人が多かったことから、そうした人々をターゲットにしたという。

デザインのキーワードは、ナチュラル、コージー(心地良い・くつろいだという意味)、クリーン。明るい木目調のパネルや、シート・ベッドのヘリンボーン生地で表現したリッチなクオリティ、車内のスポットライトや間接照明、車両左右にあるウッド調のブラインドなどが注目ポイントだ。

また、同社は「“2 in 1シート”も目玉」とアピールする。前向き・後ろ向きとレイアウトを変えて座ることができる2列目のシートは、裏表で硬さが異なる業界初のクッションパッド構造を採用しているのだ。走行中は安全な乗車姿勢を保てるよう硬い面が上面になり、対座時はソファーのように柔らかい面が上面になる仕組みとなっている。

“2 in 1シート”は裏表で硬さが異なる業界初のクッションパッド構造を採用

目玉の“2 in 1シート”

【写真】さまざまな“憩い”のスタイルを楽しめる

テーブルをはさんでソファーとベッドに座り、それぞれのスタイルで憩うこともできる


さらにベッドは、ワンアクションで展開できる跳ね上げ式とカスタマイズ可能な折りたたみ式のベッドの2種類から選択可能。同社は「仕事やお茶ができるスライドテーブルや、プロジェクターを持ち込めば映画を観ることができるロールスクリーンも装備しています。まさに車の説明ではなく部屋の説明だと感じられたのではないでしょうか?是非、お客さまに憩いを感じていただきたいと考えています。部屋と同じようにくつろいでいただければ」と話していた。

ベッドは煩わしい作業なく、手軽に展開できる

車中泊用のベッドは折りたたみベッド、跳ね上げベッドの2パターンから選択できる。こちらは折りたたみベッド使用時

プロジェクターを持ち込めば映画を観ることができるロールスクリーンも装備


説明会ではその他、「バン」の「GRANDプレミアムGX」をベースにした「キャラバン50th Anniversary」(50周年記念車)もお披露目。こちらは、2023年10月10日発売、2024年3月末までの期間限定販売となっている。

「キャラバン50th Anniversary」(50周年記念車)もお披露目された

50周年記念車限定特別色のカシミアグレージュ。フロントグリル、ドアミラー、バックドア、ドアハンドル、スライドドアレールなどの“黒”も特徴

ウォーカープラス編集部 Twitter