札幌市~余市町までを結ぶ国道5号は人気のドライブルート。特に夏の晴れた日には、キラキラと輝く日本海と自然が作り出した奇岩を望みつつ走ることができ、爽快なドライブが楽しめる。そのまま積丹岬やニセコ方面まで足を伸ばしてみるのもいいけれど、せっかく余市まで来たのならぜひ立ち寄っておきたいのが、スイーツ専門店の「フルティコ」だ。
余市はフルーツの町。隣の仁木町を含めて、周囲の山々には多くの果樹園や果物畑が広がっており、春から秋にかけてはフルーツ王国の名にふさわしく、さまざまな果物が味わえる。ここ「フルティコ」は余市町内に展開している農園直営の店で、フレッシュな果物を使ったスイーツが味わえると評判のスポット。果実感たっぷりのスムージーやジェラートを求めて、夏場には行列もできるほどの人気ぶりだ。
人気の「ジェラート」(シングル300円)は日替わりを含めて10種類ある。自社農園だけでなく、近隣地域の農家が生産したモモやメロンなど、さまざまな旬の果実の味が楽しめる。夏季のジェラートの1番人気は、自社農園で育てたブドウ・ナイアガラのジュースを使っている「ナイアガラ」(7月~10月の期間限定)。濃厚なのに舌にいつまでも残らないまろやかな甘さが魅力だ。ちなみにナイアガラのジュース(710ミリリットル、1800円)はおみやげとしても人気だそう。ジェラートの2番人気は、同じく自社農園産の「ラズベリー」。口の中に広がるさわやかな酸味は暑い夏にはぴったり!
「クレープ」(430円~)は「ハチミツ」や「バナナチョコ」、「ブルーベリー」など、主に4種類。「7月から8月にかけては、自社農園の生のブルーベリーやラズベリーを使ったクレープがおすすめですよ」と教えてくれたのは農園スタッフの森元さん。ベリー類は傷みやすく、スイーツにはその日に収穫したものしか使えないため、普段は冷凍したベリーを使用しているそう。「冷凍ものと比較にならないくらいおいしい」という生のベリーの食感や甘さを楽しめるのは夏場だけ。ブルーベリーもラズベリーも粒が大きいため食べごたえも十分で、 味も濃厚だ。
「余分な花や枝を早春に剪定して、葉の量と実をならす量を調整することで、1粒1粒に養分が行き渡り、大粒で味の濃い実に育つんです」と森元さん。ちなみにナイアガラも、寒さなどのリスクを承知で遅摘みの手法で収穫しているそう。木の上で完熟させることで、濃厚な甘みを引き出すのだとか。こうした目に見えないこだわりが、おいしいスイーツを生み出しているのだ。現在はワインづくりも計画しており、醸造用の品種も育てているとのこと。店頭にオリジナルワインが並ぶ日も、そう遠くないかもしれない。
●FRUTICO(フルティコ) 北海道余市本店 / 住所:北海道余市町大川町8-31 / 電話:0135-48-5500 / 時間:12:00〜17:00 / 休み:月曜・火曜 / 座席:12席(禁煙) / アクセス:後志自動車道・余市ICより車で5分
※2021年11月29日現在の情報です。
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