業界全体の悲願だった有料イベントとして「EVO Japan 2024」が開幕!“格闘ゲーマーたちの文化祭”に有名配信者・おぼ、布団ちゃん、関優太ら錚々たるメンツが参戦予定

2024年4月27日

会場となる有明GYM-EX。朝8時30分の時点で入場待ちをする長蛇の列ができていた

国内最大規模の格闘ゲーム大会「EVO Japan 2024 presented by ROHTO」(以下、EVO Japan 2024)が、4月27日(土)、東京・有明GYM-EXで開幕した。今年は4月27日から29日(祝)の3日間にわたり開催され、メインタイトル7作品でトーナメント大会が実施される。

もう一つの世界大会「EVO Japan」

「EVO Japan 2024」が開幕


「EVO Japan」は、毎年ラスベガスで開催される世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」の理念を受け継いで日本で開催されるもう一つの世界大会。「EVO Japan 2024」では、下記7作品をメインタイトルに選出。各タイトルごとに優勝賞金は100万円、賞金総額は1400万円となっている。

大会合計賞金額1400万円!賞金獲得者は各タイトル6名

<メインタイトル>
・「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」
・「GUILTY GEAR -STRIVE-」
・「THE KING OF FIGHTERS XV」
・「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」
・「ストリートファイター6」
・「TEKKEN 8」
・「UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes」

また、会場にはゲームメーカーや周辺機器メーカーの企業ブースが出展するほか、有志コミュニティによるサイドイベントも開催。トーナメントや対戦会、初心者講習会、トークイベントなどさまざまな企画が催される。

「ついに歴史が動く」有料化でメインタイトルも拡充、過去最大のスケールに

[EVO Japan」大会運営委員長の松田泰明さん撮影:ソムタム田井


2018年からスタートした「EVO Japan」。大会運営委員長の松田泰明さんは「競技タイトルの総エントリー数は8000人を超えています」と過去最大のスケールになると話し、「プロ・アマチュアを問わず、すべての格闘ゲーマーにとって目標となる大会になればいいなという思いで運営に当たっております」と、eスポーツ人口の増加とともに年々盛り上がりを増す「EVO JAPAN」への意気込みを語った。

また、「EVO Japan 2024」では全日で有料チケット制を導入。「『国内最大規模の大会運営を継続させ、より魅力的なコンテンツ・高品質なトーナメントを提供していくために必要』と判断し、有料化に踏み切りました」とその理由を語るとともに、「30年にわたってゲーム業界に携わってきましたが、有料イベントを行うのは業界全体の悲願でした。『ついに歴史が動くぞ!』という感覚です」と、今回の大会がゲーム業界にとっての大きなターニングポイントになると話す。

2024年は「ストIII 3rd」の発売25周年、そして“背水の逆転劇”から20年

各タイトルの対戦用の筐体が並ぶ会場内の風景


同時に、「料金を払っていただくからには、来場者に少しでも楽しんでもらえる要素を増やしたい」という思いから、「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」を競技種目に追加。6タイトルから7タイトルに規模を拡大したという。その理由について聞くと、定期的に開催しているコミュニティ大会で特に人気の高いタイトルであること、なにより「2024年は『ストIII 3rd』の発売25周年であり、『EVO』史上もっとも有名な出来事である“背水の逆転劇”(※)の20周年」だと強調。これは入れないわけにはいかないと、導入されたのだそう。
※「EVO 2004」のストリートファイターIII部門・準決勝で、梅原大吾さん(白ケン)がでジャスティン・ウォンさん(春麗)に大逆転勝利した試合。

格ゲー界のリビングレジェンド・梅原大吾さんの代名詞となっている“背水の逆転劇”


格ゲープロ、有名配信者も続々参戦!


日本を代表する格闘プロゲーマーたちはもちろん、有名配信者たちがこぞって参戦を表明し、SNSでは早くも「EVO」の関連ワードがトレンド入りする“ぷちお祭り”状態。配信者としては、おぼさん、おにやさん、布団ちゃんさん、SPYGEAさん、こく兄さん、ドンピシャさん、修行僧さん、関優太さんら錚々たるメンツが参戦予定。

関西から駆け付ける修行僧さんに話を聞くと、「EVO」はさしずめ“格闘ゲーマーの文化祭”であり、「スト6を愛する仲間たちと『スト6楽しいな』って気持ちを共有したい」と思いを語ってくれた。

「12年来の友人と初めて会いました!」会場は格ゲーマーの“遊び場”に


初日となる27日は早朝から多くの格ゲーファンが集結。さっそく、来場者に話を聞いてみた。

「STREET FIGHTER 6」トーナメントに参戦する砂漠ちゃんさん(写真右)と来場者として参加のバイスさん(写真左)


「今日は『スト6』部門に参加します」と意気込みを語ってくれた砂漠ちゃんさん。「まずは無事に0回戦(※大会に出場できるかどうか)を突破できてよかったです」と笑顔で語ってくれた。今回、12年来のゲーム仲間であるバイスさんと初めて会うことができたようで、「格ゲー仲間と交流が深まる『EVO Japan』を満喫します!」と話してくれた。

砂漠ちゃんさんと一緒に来ていたバイスさんは、選手としては参加せず、砂漠ちゃんさんの試合観戦で来たとのこと。「リアルで会う機会を作ってくれた『EVO Japan』に感謝です」とコメント。ちなみに、今日は試合観戦のほか、KOF(ザ・キング・オブ・ファイターズ)のコミュニティに参加する予定なのだとか。試合に参加する人、観戦する人、仲間に会いに来た人……。満を持して開幕した“格闘ゲーマーたちの文化祭”。10時より本選がスタートした。

冠スポンサーのロート製薬ブース

初日の開場直後から多くの来場者が詰めかけていた

プロの格ゲープレイヤーに挑戦できるキディヤ・ レジェンド・ラウンジ

物販コーナーにも行列

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