毎年ラスベガスで開催している世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」の理念を受け継いだ、もう一つの世界大会「EVO Japan」。今年は2024年4月27日(土)〜29日(祝)の3日間にわたり有明GYM-EXにて開催する。すでに、日本を代表する格闘プロゲーマーたちはもちろん、有名配信者たちがこぞって参戦を表明し、SNSでは早くも「EVO」の関連ワードがトレンド入りする“ぷちお祭り”状態に。
そこで今回、「EVO Japan」への参加を表明しているユーチューバー・修行僧さんのインタビューを実施。格闘ゲーム実況者にとって「ストリートファイター6」がどんなゲームなのか、そして「EVO Japan」参加への秘めたる思いとは……?
スト6自体はほんまに神ゲーやと思ってます
――ストリーマーとしての活動はいつからですか?
【修行僧】もともと動画投稿はニコニコ動画でやっていて、配信をやり始めたのは3、4年くらい前です。
――修行僧さんが「スト6」にハマったきっかけを教えてください。
【修行僧】自分はそんなに集中力が長い方じゃないので、長い時間をかけて1試合やるゲームより、3分とか4分で終わるゲームが昔から好きで。スト6はキャラデザインやエフェクト、コンボとかも格好よかったし、ドライブインパクトやラッシュのゲーム性も絶妙です。スト6はほんまに神ゲーやと思います。
――リュウを使っているのは最初から?
【修行僧】最初はキンバリーを使っていて、マスターにいったあとはちょっと目標を見失って……。スト4の頃からずっとリュウが好きでしたし、実際に触ってみたら“お手軽コンボ”で高火力が出るので、やっぱり気持ちいいなって。
――わかります(大きく頷く)!
【修行僧】大P、大K、大P、大K、大勝利!みたいな(笑)。簡単やし気持ちいいし格好いいということで、リュウを使い始めましたけど。
“膝ガクキャミィ”の切り抜き動画で数字が伸びた
――配信をはじめて、「これちょっとバズったな」みたいなタイミングはいつでしたか?
【修行僧】スト6の配信を始めた頃ってほんまに10人、20人しか視聴者がいなくて、「全然見られてないけど、このゲームは面白いからやっとこう」みたいな感じやったんです。ある日、朝6時くらいからスト6の配信を始めて、朝7時になったときに、自分がドライブインパクトを使ったら相手もドライブインパクトを返してきて。それに対して「朝の7時にドライブインパクト返すな!」みたいなツッコミをして、それのショート動画を作ったときにちょっとだけ数字が伸びたんです。
――実を言うと、私もショート動画で修行僧さんを発見しました。
【修行僧】ありがとうございます(笑)。そんなこんなで視聴者が増え始めたときにリュウと対戦していて、「お前、視聴者かい。視聴者やったら膝屈伸してくれ」って言ったらちょうどいいタイミングでリュウが膝をガクガクさせて「お前、視聴者かよ」って言うてた切り抜きもウケがよかったです。
――生配信ならではの、視聴者とのセッションからバズが生まれたわけですね。
【修行僧】あと、キャミィがあからさまに膝ガクガクしていて“弾抜けを狙ってる”みたいなショート動画も数字がよかったです。たぶんその2人の切り抜きのインパクトが大きかったんだと思います。
――ちなみに、その二人とは交流が生まれたりしたのでしょうか。
【修行僧】最初の「視聴者やったら膝屈伸して」って言った“膝ガク”リュウの人も、“膝ガク”して弾抜けを狙っていたおもろいキャミィもEVOに来ると聞いています。前から「来てくれたら飯を奢る」って話していたので、声をかけてもらえたら一緒に写真でも撮りたいなと思っています。
――格ゲーマー同士のリアルな“交流の場”になるのは最高ですね!
【修行僧】ちなみに“膝ガク”したキャミィの人は、配信でツッコまれたのがうれしすぎて、それをプリントアウトして自分用のパーカーにしていて。「何してんねん」って(笑)。
「EVO Japan」は“お祭り”とか“文化祭”に参加するような気分
――今回、「EVO Japan」への参加を決めた理由というのは?
【修行僧】自分はマスターランクでは最下層なので、トーナメントで勝ち上がりたいというよりは、ほんまにスト6が好きですし、スト6を好きな人も好きなので「“好き”が同じもの同士」で気持ちを分かち合いたいというか。
――なおさら“膝ガク”仲間と会えたらうれしいですね。
【修行僧】オン・オフを含めて格ゲーの大会に出るのも初めてですし、今回これだけスト6が盛り上がっているなかで、「EVO Japan」はほんまに“お祭り”とか“文化祭”に参加するような気分です。もちろん勝ちたいですけど、スト6を愛する仲間たちと「スト6、楽しいな」っていう思いを共有する場にしたいですね。
――明日からの3日間、格ゲーマーの文化祭をとことん楽しみましょう!最後に、今後の目標を教えてください。
【修行僧】ストリーマーとしての活動は自分の中のライフスタイルというか、“生きがい”になっているので何があっても辞めないと思います。目標としては、より多くの人に見てもらいたいのと、もっと面白くなりたい。いずれは妻に「俺、こういう名前でYouTubeやってんねん」って言うて、チャンネル登録者数10万人やったら10万人ってことを伝えて、「すごいな」って妻に言わせたいですね。
――奥さんは修行僧さんの活動をあまり理解されていない?
【修行僧】理解してくれてないというか、「ストリーマー?それ、すごいの?」みたいな感じです(苦笑)。なので、YouTubeのチャンネル登録者数が10万人になるともらえる「銀の盾」やったら妻も「すごいな」って言うと思うので。まずは、妻に自分の活動を理解してもらうためにもっと有名になりたいですね。