国内最大規模の格闘ゲーム大会「EVO Japan 2024 presented by ROHTO」(以下、EVO Japan)が、2024年4月27日から29日(祝)までの3日間、東京・有明GYM-EXで開催している。
「EVO Japan」は、毎年ラスベガスで開催される世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」の理念を受け継いで日本で開催されるもう一つの世界大会。「EVO Japan 2024」では、下記7作品をメインタイトルに選出。各タイトルごとに優勝賞金は100万円、賞金総額は1400万円となっている。
<メインタイトル>
・「グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-」
・「GUILTY GEAR -STRIVE-」
・「THE KING OF FIGHTERS XV」
・「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」
・「ストリートファイター6」
・「TEKKEN 8」
・「UNDER NIGHT IN-BIRTH II Sys:Celes」
2024年は「ストIII 3rd」の発売25周年、そして“背水の逆転劇”から20年
今大会は、「料金を払っていただくからには、来場者に少しでも楽しんでもらえる要素を増やしたい」(大会運営委員長・松田泰明さん談)という狙いから、「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」を競技種目に追加。これまでの6タイトルから7タイトルに規模を拡大していた。
選定理由について松田さんは「定期的に開催しているコミュニティ大会で特に人気の高いタイトルであること、なにより2024年は『ストIII 3rd』の発売25周年であり、『EVO』史上もっとも有名な出来事である“背水の逆転劇”(※)の20周年」だと説明。「これは入れないわけにはいかない」という思いから導入されたのだそう。
※「EVO 2004」のストリートファイターIII部門・準決勝で、梅原大吾さん(白ケン)がジャスティン・ウォンさん(春麗)に大逆転勝利した試合。
「ストIII 3rd」を23年間プレイし続けたSHOさんが王者に
初日から格ゲーマーたちの競演で熱狂の坩堝と化している「EVO Japan」会場だが、Day2のなかで特にオーディエンスが盛り上がったのが「ストIII 3rd」の決勝戦。X(旧Twitter)には、「3rdの盛り上がりやべえ!」「最前列で観てる。スト3決勝おもろすぎ」「高校生の時に戻った様で最高の気分だな」といった興奮冷めやらぬ声が多数あがっていた。
「ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-」上位6名
1位:GS|SHO
2位:BOSS
3位:GAMEPLAZA 21ST|MUTEKI GOLLILA
4位:UCC
6位:MICHAEL
6位:YAKKUN
SHOさんに優勝者インタビューを実施
賞金(100万円)の使い道は「EVOのために断酒していたので、練習に協力してくれたみんなに奢りたい」と話したSHOさん。「ストIII 3rd」歴について聞くと「中学生のころからプレイしているので23年ほどになります」と回答。20周年となるEVOの名場面“背水の逆転劇”についても、「もうそんなに立つんですね」と感慨深い様子だった。
1つのタイトルを23年にわたってプレイし続けたモチベーションについては、「ブロッキングという“正解のないシステム”があるゲームなので“スルメ的な魅力”があります」と強調。今回の優勝により2024年7月にラスベガスで開催される「EVO 2024」の出場権を獲得したわけだが、もちろん「ラスベガスでの優勝を狙います」と力強く宣言してくれた。
これまでまったく触ってこなかった「スト6」は、周りの格ゲー仲間から強くおすすめされていたようで「今後プレイしてみたい」とも。ちなみに、プレイしたいキャラはキャミーで「ストIII 3rd」の持ちキャラであるユンとプレイスタイルが似ている点が好みなのだとか。ラスベガスでの優勝はもちろん、スト6での今後の活躍にも期待したい。