株式会社JCGが主催し、京王グループの特別協賛により、2024年11月2日から11月3日の2日間にわたって開催された「京王 Presents JCG STREET FIGHTER 6 CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER JAPAN」。ウィナーズサイドを勝ち上がったときど選手(使用キャラ:ケン)が、ルーズーズサイドのレシャー選手(使用キャラ:エド)を3-1で破り優勝を飾った。
Yogibo REJECTのメンバーであるときど選手とレシャー選手は、本大会の成績上位2名として「CAPCOM CUP 11」への出場権を獲得。2024シーズンの世界最強を決める戦いへ駒を進めることとなった。
【動画】CPT 2004 スーパープレミア ジャパン Day2
当イベントを取材したウォーカープラス編集部のスタッフが、eスポーツチーム「G-STAR Gaming」をプロデュースし、本大会では公式リポーターも務めたタレントの倉持由香さんとプロゲーマーのもけ選手に遭遇。現地でインタビュー取材を実施し、「CPT2024 スーパープレミアムジャパン」に対する感想などを聞いた。
オフ大会は選手たちのスポーツマンシップを見たり、感じたりできるのがいい
――今大会の盛り上がりについて教えてください。
【倉持由香】今回の「CPT2024 スーパープレミアムジャパン」は女性のお客さんが多いことにびっくりしました。実際にプレイする選手だけでなく、観覧のみで来られているお客さんも多くて、アリーナ席が完売になっていたのが印象的でした。
それに、観覧チケットを購入された方は選手が試合をしているすぐ後ろから、その様子をベガ立ちで観戦することができて。選手の息遣いだったり、勝ったときのガッツポーズ、負けてしまったときのうなだれ方…。そして、勝っても負けてもグータッチをする、選手たちの熱きスポーツマンシップを間近で見たり、感じたりできるのがいいですよね。本当に、どの試合にもドラマがあって、そうした物語が垣間見られるのもオフ大会の魅力だと思います。それを生で見たい…と思い、会場まで足を運んでくださる方が増えたことをうれしく思います。
それと今回、公式生放送で会場のリポートをさせていただいたんですけど、応援ボードを書けるコーナーがおもしろくて印象に残りました。無料のパネルが用意されていて、そちらに選手を応援するイラストだったり、メッセージを書いて応援できるようになっているんです。私自身もステージに上がらせていただいたんですけど、壇上からはアリーナ席の様子がはっきりと見えて。なので選手の皆さんにとって、自分を応援してくれる観客の方の応援ボードとか、「頑張れ!」といった声援はすごく励みになったと思います。
女性プレイヤーがもっと注目される環境を作っていきたい
――倉持さんは女性の格闘ゲーマーを応援し、盛り上げる活動にも取り組まれていますが、現状の女性の格闘ゲームシーンについて、注目してほしい点があれば教えてください。
【倉持由香】私は「G-STAR Gaming」という女性ゲーマーのチームを運営していて、こちらに所属する桃井ルナ(ベティ)選手はMR2100を超えました。上級者として、CRカップなど大規模な大会にも呼んでいただけるようになりました。
でもまだ、プロライセンスを持っている女性プレイヤーって本当に少ないんです。eスポーツって老若男女を問わず、誰でも参加できるところが魅力な競技なので、女性にも興味を持ってもらって、どんどん参入してほしいなと思っています。
――どうすれば女性プレイヤーがもっと活躍できるようになると思いますか?
【倉持由香】関係者の方とお話ししたことがあるんですけど、「やはり(女性の)プレイ人口を増やすことだ」と言われたんですね。人口が増えれば増えるほど母数も大きくなって、必然的に女性プレイヤーも増えてくるという。格闘ゲームは「スト6」でかなり裾野が広がって、女性プレイヤーも参入しやすくなってきているので、この調子で女子限定大会とかもどんどん開催して、女性プレイヤーがもっと注目される環境を作っていきたいです。
17位という順位でも上出来だと思えるくらい、今大会は強豪ぞろいだった
――今大会を振り返ってみて出来栄えはいかがでしたか?
【もけ選手】今回の大会はすごくレベルが高いうえに、参加人数も多くて。自分としても「現状の実力でこの大会を勝ち抜くことはできるのか?」という状態で試合に臨んだのですが、結果的に17位という形になりました。それでも上出来だったと思えてしまうくらい、今回は強豪ぞろいだった……という感覚です。
――今回、成績上位者に日本勢のベテランが多かったのが印象的でした。
【もけ選手】昔から格闘ゲームシーンを追いかけてきた者として見ると、今大会のトップ8のメンツは感慨深いですね。そこに自分がいないことは複雑ですが、今回は日本勢の若手がほぼいないということで、若い世代のプレイヤーにとっては刺激になるんじゃないかと思います。
<TOP8>
・まちゃぼー選手
・マゴ選手
・ももち選手
・ときど選手(優勝)
・ふ~ど選手
・レシャー選手(準優勝)
・ガチくん選手
・りゅうきち選手
取材・文=ソムタム田井