「まるで日本の道のよう」「夜の女性一人歩きも問題なく…」旅行者が語るサウジアラビアの意外な魅力とは?【サウジニュース】

2025年3月28日

壮大な砂漠の風景と近代的な超高層ビルが共存するサウジアラビア。イスラム教の聖地メッカやメディナを擁し、「アラビアのロレンス」の舞台としても知られる歴史ある国が、今、観光大国として世界中から注目を集めている。ここでは、日本人旅行者の生の声から、便利になった航空路線、新オープンホテル、そして日本各地で開催されたサウジアラビア体験イベントまで、魅力溢れるサウジアラビアの最新ニュースをお届けする。

1. 1月に実施した研修旅行参加者の体験談Part1

2025年1月中旬、ジッダからメディナ、アルウラ、そしてリヤドを巡る研修旅行が実施された。参加した8名の体験談を、今回から4回に分けて紹介する。

トラベルコンシェルジュの鈴木めぐみさん(グラージュ株式会社)は、メディナの神聖な雰囲気に心を震わせたという。「響き渡るアザーン(礼拝の呼びかけ)、数えきれないほどの人々がモスクを目指し、一斉に頭を垂れる祈りのシーン。無宗教ながらどこか神様を信じている日本人なら、誰もが何か感じるのではと思います」と語る。

2022年以前はムスリム以外立ち入ることができなかった聖地メディナだが、今では空路でジッダに入り、空港直結のハラマイン高速鉄道で約2時間で訪れることができる。

イスラム教の聖地・メディナ


一方、Y・Mさん(商品企画担当)は、街の清潔さと安全性に驚いたとのこと。「とにかく町が綺麗、まるで日本の道のようでびっくりしました。また、屋内・屋外関わらずいたるところでオリエンタルな甘い香水の香りがして、とても癒やされました。夜の女性一人歩きも問題なく、治安がとてもよいところにも驚きました」と話す。また、サウジアラビアの人々の親日ぶりにも感動したそう。

ジッダの世界遺産旧市街は、夕暮れ時に訪れることで、貴重な文化財を間近でじっくり見学しながら、夜のにぎわいも体験できるという。「日が暮れるにつれ、みるみる人が集まり、お祭りのような雰囲気。雑貨店やカフェ・バーも多いので、夜の散策も楽しめそうです」。昼間とは全く異なる魅力に満ちた旧市街の夜の散策は、サウジアラビア旅行の思い出に、特別な彩りを添えてくれそうだ。

【画像】昔ながらのアラブの街並みが広がるジッダ旧市街


Y・Mさんは「女性の方はぜひ、アバヤ(※イスラム圏の伝統衣装)の購入がおすすめです。黒一色で地味なものが多いと思っていましたが、カジュアルなデザインやゴージャスなものまで、日本で着用しても違和感がないほど、かわいいおしゃれなものも揃っています」とアドバイスしてくれた。

2. キャセイパシフィック航空、名古屋―香港―リヤドへの利便性がさらに向上!

続いては、サウジアラビア旅行がより身近になるニュース。キャセイパシフィック航空が2025年3月30日(日)からの夏ダイヤで、名古屋―香港間をデイリー運航、香港―リヤド間も週4便で運航を開始する。これにより名古屋からリヤドへの同日接続が実現!アクセスの便利さが格段に向上する。詳しいスケジュールはキャセイパシフィック航空公式サイトでチェックしてみよう。

(一例)
往路:CX563 名古屋10時10分発→香港13時25分着 / CX647 香港16時25分発→リヤド20時25分着
復路:CX648 リヤド21時35分発→香港11時20時着(翌日) / CX532 香港16時15分発→名古屋21時15分着
※金曜日は運航時間が異なるため、事前にご確認ください。
※スケジュールおよび機材は変更の可能性があります。

写真左からA350-900機、ビジネスクラスのシート


3. 世界が注目!2月のリヤドで開催されたLIVゴルフとリヤド・マラソン

2月のリヤドは、国際的なスポーツイベントで盛り上がった。まず注目は、サウジアラビアの政府系ファンドが設立し超高額賞金で有名な「LIVゴルフ」。2025年2月6日~8日にサウジアラビア・リヤドゴルフクラブで今年の開幕戦が行われ、ポーランドの新鋭アドリアン・メロンク選手が初優勝を飾った。

初優勝したポーランドのアドリアン・メロンク選手


また、2025年2月8日に「SFA国際スポーツ・イベント」として初開催された「リヤド・マラソン」も大きな話題となった。ブールバード・ワールドをスタートし、キングダム・アリーナ付近をゴールとするコースは、リヤドの主要な名所を駆け抜ける絶好のランニングコース。フルマラソンからファミリー向けの4キロコースまで、幅広い参加者でにぎわった。

市民ランナーからプロアスリートまで、多くの参加者で賑わった


今後も世界レベルのイベントが続々と開催される予定なので、スポーツファンの人は要チェック!

4. 歴史と贅沢が融合!アルウラのリゾートホテル「ザ・チェディ・ヘグラ」

「ザ・チェディ・ヘグラ」は、ユネスコ世界遺産マダイン・サーレハの敷地内にオープンしたリゾートホテル。ヒジャーズ鉄道の駅舎を改装したレストランと、伝統的な社務室をイメージした6タイプ35室の客室を擁している。レストラン内に展示された鉄道の遺構や、屋外の線路跡をアート作品に変えたインスタレーションは一見の価値あり。

ダイニングではヨーロッパのブラッスリー料理からアラビア料理まで多彩なメニューを楽しめるほか、サウジアラビア伝統のコーヒーセレモニーも味わうことができる。映画「アラビアのロレンス」にも出てくる鉄道と古代の遺跡を楽しめるリゾートとして、世界中の旅行者から熱い視線を集めている。

写真左から、線路に沿って設置されたアート・インスタレーション、レストラン内に展示されているヒジャーズ鉄道列車


5. 文化の融合!「サウジ・ツアーズ・ジャパン」が全国7都市で大盛況

2025年4月13日(日)開幕の大阪万博を前に、サウジアラビアの魅力を日本全国に伝えるイベント「サウジ・ツアーズ・ジャパン」が7都市で開催され、多くの来場者でにぎわった。会場に一歩足を踏み入れると、エキゾチックなアラブ音楽とスパイスの香りに包まれる本場さながらの雰囲気。特に、伝統的なサウジコーヒーや世界3位の生産量を誇るナツメヤシ(デーツ)の無料試飲コーナーや、伝統菓子「クレージャ」のライブクッキングが人気となった。

2025年2月15・16日に大阪で開催された際の様子。本場の味を体験できるサウジコーヒーブース


さらに、サウジアラビアの伝統楽器・ウードと日本の雅楽の楽器・笙(しょう)のコラボレーションパフォーマンスも披露され、多くの来場者が耳を傾けた。

古代の遺跡と最先端の技術、伝統文化と新しいエンターテインメント、砂漠の静寂と都市の喧騒。相反するものが融合し、新しい魅力を生み出しているサウジアラビア。この春、新たな冒険の地として、ぜひ訪れてみてはいかが?

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

ウォーカープラス編集部 Twitter