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旅行好きなら知らない人はいない、数多くの愛される施設を展開する星野リゾート。現在は6つのホテルブランドと、個性的な施設を国内外に有している。
なかでもホテルブランド「OMO」(おも)は、星野リゾートが全国で運営している「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。街をこよなく愛するスタッフが地域の人々と仕掛ける新感覚のホテルで、“思いもよらない魅力”に出合わせてくれる場所だ。
「OMO」は2025年11月現在、全国に16施設ある。
・「
街の魅力感じるロケーション
」にあること
・「
居心地のいいデザインされた客室
」で過ごせること
・おいしい食事で「
都市滞在のエナジーチャージ
」ができること
・「
活気あふれるOMOベース
」でホテル内でもいろいろなアクティビティを楽しめること
・街を知り尽くしているOMOならではの「
ご近所のとっておきの楽しみ方
」を提案すること
・「
街を愛する個性豊かなスタッフ
」が全力で旅をサポートすること
これら6つのブランドプロミスを掲げた、“街ナカを楽しみつくす”ために作られたホテルブランドだ。
「OMO」は、それぞれ施設名に数字が入っているのも特徴の一つ。この数字やアイコンは、施設のサービスの幅を表している。「OMO3」がベーシックなホテルで、数字が大きくなればなるほど施設の設備が充実。「OMO7」であれば、「レストラン」や施設により異なる「スペシャルファシリティ」を備えているフルサービスホテルだ。
そんな「OMO」の中で今回は、2022年に開業した「OMO7大阪 by 星野リゾート」(以下、OMO7大阪)を訪問!
「OMO7大阪」って?
JR新今宮駅から徒歩約5分、大阪を代表する繫華街・新世界からほど近いところにある「OMO7大阪」は、船の帆で覆われたような外観と広大なガーデンエリア「みやぐりん」が目印。コンセプトは「ほれてまうわ、なにわ」で、観光地として名高い梅田やなんばとはまた違った、知っているようで知らないディープな大阪の魅力を感じられるホテルだ。
フロントがあるパブリックスペースの前には、水玉模様のおしゃれなゲートが。よく見ると水玉模様ではなくたこ焼き柄になっており、「大阪の旅が始まった!」とワクワクさせてくれる。ほかにも、ホテル内には“隠れ通天閣”やビリケンさんといった大阪らしいモチーフが潜んでいるので探してみよう。
ゲートをくぐると、壁一面の巨大な“ご近所マップ”がお出迎え。新世界エリアのイチオシ店はもちろん、大阪市内の観光スポットがわかりやすく描かれている。「OMO7大阪」の最寄り駅であるJR新今宮駅は環状線と大和路線が通っているため、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)や海遊館といった有名施設へのアクセスもよく、梅田やなんばを含む東西南北あちこちに行きやすいのがポイントだ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには無料シャトルバス(要予約)で行くことができるほか、特別研修を受けた「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公認 OMOレンジャー」(スタッフ)がおすすめの巡り方を教えてくれるアクティビティ「聞かな損やで!OMOレンジャーが語るユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハナシ」も展開。また、関西国際空港と新大阪駅から無料シャトルバスも運行しており、全国各地から訪れやすいホテルとなっている。
客室は、ビジネスシーンでも利用しやすいコーナーツインルームや、最大6人まで宿泊できる「いどばたスイート」などさまざま。各部屋には株式会社クラブコスメチックスが製造している「wacoco」のスキンケア商品と、関西人のおもてなし文化の一つである“あめちゃん”、ゲートと同じデザインのたこ焼き柄のマグカップ、オリジナルコーヒー「ナニワブレンド」、「つぼ市製茶本舗」の煎茶・ほうじ茶が置かれている。
客室にもバスタブ付きの浴室が備えられているが、ホテルのテラスの並びに大浴場付きの湯屋があるのでこちらの利用がおすすめ。大阪の銭湯文化を感じられる造りで、男女ともにあつ湯、ぬく湯、寝湯の3種類が楽しめる。天窓から心地よい風が入るのもうれしい。
大阪の文化を体験できる3つのコンテンツ
「OMO7大阪」に宿泊する際に注目したいのが、宿泊者限定で参加できる「ご近所アクティビティ」、大阪のことが学べる講座、そして「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」というソウルフルな3つのコンテンツ。
なかでも「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」は2025年11月4日にリニューアルされた人気イベントで、ホテルにいながら大阪の夜の活気を満喫できるのが魅力。毎日19時15分から開催され、みやぐりんに大阪の“食”と“遊び”が凝縮された「PIKAPIKA横丁」が登場する。独自のアレンジを加えた大阪の名物グルメに加え、射的やスマートボールといったレトロな屋台で思いきりはしゃげる、お祭りのような空間だ。
「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」のメインは、大阪のエンターテインメントを体感できる「コテコテSHOW TIME」。大阪の文化で忘れてはならない漫才が見られたり、ホテルの外装膜を活用した大迫力のビンゴゲームに参加できたりと、子どもから大人まで宿泊者全員で楽しめるイベントになっている。
ツアーに参加して新世界&串カツを堪能!
客室に荷物を置いたら、まずは「ご近所アクティビティ」の「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」(毎日16時~17時/参加費無料)に参加することに。なお、「ご近所アクティビティ」のツアーは宿泊時に予約が必要だが、空きがあれば直前でも予約OKとのこと。参加したい人はフロントスタッフに声を掛けてみよう。
各ツアーを引率するのは、“OMOレンジャー”なるスタッフ(「OMO」に所属する、地元の魅力を熟知したガイドスタッフ)。「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」では、ジャンジャン横丁をはじめとした新世界の見どころを、クイズを交えながらたっぷり案内してくれる。最後には、とっておきの景色が見られるスポットの紹介も!
続けて、「めっちゃ串カツどっぷりツアー」(毎日17時~19時/参加費1000円)にも参加。串カツ大好きOMOレンジャーがイチオシの串カツ店2軒に連れて行ってくれる。候補店は複数あるそうだが、今回はその中から「王将倶楽部」と「串カツ 大将」をハシゴ。店舗では自由に注文が可能だが、お得に食べられる「OMOセット」が用意されているのでぜひ利用しよう。食事中はOMOレンジャーとの会話も楽しめるので、一人での参加も大歓迎。
「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」でお祭り気分
ホテルに戻ると、すでに「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」が始まっており、みやぐりんがにぎわっていた。レセプションで無料のチケットとビンゴカードを受け取り、いざ「PIKAPIKA横丁」へ!
射的にスマートボールといった今の時代ではなかなか体験できない遊びは、子どもにとっては新鮮で、大人にとってはどこか懐かしく、夢中になること間違いなし。そして、先ほど案内してもらった新世界でも同様のゲーム店がたくさん並んでいたため、ホテルにいながら新世界観光の気分が味わえた。ゲームに参加すると、大阪で作られているという懐かしのお菓子のプレゼントも!
「なにわうまいもんグルメ」と称したコーナーでは、「OMO7大阪」でしか食べられないオリジナルグルメを提供。この日は、たこ焼き発祥の店「会津屋」と共同開発した「OMOラヂオ焼き~味噌ホルモン~」(※)とたこ焼き、クラフトビール醸造所「上方ビール」とコラボレーションしたオリジナルクラフトビール、「つぼ市製茶本舗」のお茶を使った抹茶ラテ、季節のデザート第一弾の「みたらしだんご~冷やしあめ餡~」と「ミックスジュース餡だんご」が用意されていた。
※ラヂオ焼きとは、球状にくぼんだ鉄板を使用して、小麦粉を主体とする生地とほかの具材を入れて丸く焼き上げたもの。たこ焼きの前身。
ゲームやグルメをひと通り堪能したあとは、「OMOベース」で実施されている「『なにわ』ってなんやねん講座」(19時30分~20時/参加費無料)で大阪木津卸売市場の歴史を学んだり、日本初登場の“ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公認 OMOレンジャー”がおすすめのカチューシャやグルメを教えてくれる講座(20時~20時30分/参加費無料)を聞いたりと、ホテルの中でも大満喫。翌日に大阪観光を考えている人や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行く予定の人は必見だ。
20時30分からは、いよいよ「コテコテSHOW TIME」がスタート!大阪を中心に活躍中の吉本興業の芸人による本格漫才が見られる、なんとも贅沢な時間だ。最後は、ホテルの外装膜を活用したダイナミックなビンゴゲームで締めくくり。ビンゴといっても通常の数字で構成されたものではなく、大阪にまつわるイラストや関西弁で構成されたオリジナル仕様。OMOレンジャーと芸人による解説付きで、大阪の魅力を発見しながらワイワイと盛り上がれる。
イベントが終了したあとは、22時まで開いている「OMO カフェ&バル」で夜食を食べることに。岸和田市のご当地グルメ「かしみん焼き」と、たこ焼きのような見た目のチーズケーキ「たこチー」を注文し、最後まで大阪らしく過ごすことができた。なお、「OMO カフェ&バル」のショーケースにあるお酒やおつまみ、スイーツなどは24時間販売されているので、小腹が空いたときにもありがたい。
大阪名物が盛りだくさんの朝食ブッフェ
2日目の朝は、2025年4月から登場した朝食ブッフェ「Morning Specialties~だし香るなにわの逸品~」からスタート。
ライブキッチンでは、鉄板で仕上げるだし巻き玉子と大阪名物の肉吸いがアツアツで提供される。そのほか、自分だけのお気に入りのサラダが作れるサラダコーナーや、バリエーション豊富なパンコーナー、削りたての鰹節をご飯の上にのせられる和食コーナーと、複数回往復必至のラインナップだ。
また、「OMO カフェ&バル」でも4種の朝食プレートセットやパン、おにぎりが購入でき、特に素泊まり利用の宿泊客から人気なのだとか。なかでも、プレートセットの「クロックおかん」に注目。チーズとハムをサンドしたサクサクのトーストの上に、ふんわり卵とソース、青のり、マヨネーズがのった、お好み焼きのような味わいのクロック・マダムだ。
市場を巡る「ええだし出てますわツアー」
朝からしっかりご飯を食べたあとは、「ご近所アクティビティ」の「ええだし出てますわツアー」(7時30分~9時/参加費無料)に参加。OMOレンジャーと一緒にホテルから徒歩約15分のところにある大阪木津卸売市場に行き、関西の“だし文化”について学ぶツアーだ。
市場で働く人たちと会話ができる貴重な機会で、鰹節や昆布を販売する店ではほかの地域とは異なる大阪のだしの特徴を解説してもらえる。ほかにも、八百屋で“大阪産(もん)”と呼ばれる素材やその歴史に触れられたり、業務用スーパー「食品センター ODA」で大阪のソース文化の豊かさを目の当たりにしたりと、見どころが満載。もちろん、ツアーが終わったあとはお買い物タイムも!料理が好きな人へのお土産選びにもってこいだ。
ホテルで買えるおすすめのお土産
「OMO7大阪」に戻り、チェックアウト前にお土産コーナーへ。イチオシは、1933年創業の豆菓子店「松福堂」のオリジナルブランド「OJIGI N STYLE」とパッケージをコラボレーションした「TAKOYAKI NUTS」。たこ焼きのような見た目をした甘じょっぱい豆菓子で、ポリポリとした食感がクセになる。そのほか、大阪の手ぬぐい専門店「にじゆら」の手ぬぐいやオリジナルデザインのバッグといった雑貨に加え、客室にあるパインアメやマグカップ、コーヒーも購入が可能。
パブリックスペース、客室、アクティビティ、朝食にいたるまで、大阪らしさ満点の「OMO7大阪」。多彩なコンテンツは、とことん大阪を満喫したい人はもちろん、「大阪に来たけど、別の目的があってあまり大阪らしさを堪能できなかった…」という人の心の隙間も埋めてくれるはずだ。USJをはじめとした大阪観光の際は「OMO7大阪」に宿泊して、知る人ぞ知るディープな大阪も味わってみてほしい。
取材・文=ウォーカープラス編集部
撮影=山田絵理
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