『桃鉄2』大阪・枚方の小学校を桃太郎が訪問…ひらパーク、鍋焼きうどん工場など、新物件の“元ネタ”スポットにもぶらり

2025年12月8日

「Nintendo Switch 2」「Nintendo Switch」向けソフト『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~』(以下、桃鉄2)が、2025年11月13日に発売。物件駅数は約1000駅、物件数はのべ6000件を超え、「桃鉄」シリーズ史上最大ボリュームを誇るという。

本作の発売を記念し、メインキャラクターとしておなじみの「桃太郎」が『桃鉄2』に物件駅・物件として登録された町や施設にあいさつをして回るイベント「桃太郎あなたの町めぐり」を実施中。今回は、「西日本編」に登場する大阪・枚方への訪問の様子をお届けする。

枚方市立小倉小学校を訪れた岡村憲明プロデューサーと桃太郎撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


縁のある小倉小学校で懐かしい顔ぶれと再会

「桃鉄」は、プレイヤーが会社の社長となり、各地を巡って物件を買い集め、総資産ナンバーワンを目指すすごろくゲーム。1988年にファミリーコンピュータ向けに第1作が登場して以来、シリーズ累計販売本数は1900万本を超え、およそ37年にわたって幅広い年代の人々に楽しまれている。

今回、桃太郎が訪れたのは、「桃鉄」シリーズと縁のある枚方市立小倉小学校と、ゲーム内に“ひらパーク”として登場する「ひらかたパーク」、“鍋焼きうどん工場”として登場する「恩地食品(本社)」の3件。

『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~』の枚方周辺マップ(C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment

枚方駅で購入できる物件の一覧(C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


枚方市立小倉小学校では2年前、小学6年生(当時)の生徒たちが「『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』に枚方駅を入れてほしい」といった目標を掲げ、それを実現するための企画を立案。『桃鉄2』の副監督である桝田省治さんとプロデューサーの岡村憲明さんに対して、生徒たちがプレゼンを行う……という催しが実施された。

これがきっかけとなり、『桃鉄 教育版』には任意のマスを物件駅として自由に編集できる機能「マイ桃鉄」が実装されることになったという。そうした縁もあって、『桃鉄2』に枚方駅が登場することを小倉小学校の生徒たちにいち早く報告したい……となり、このたび、桃太郎と岡村さんが同校を訪問することになったというわけだ。

かつてプレゼン企画を行った生徒たち(現中学生)と一緒に、壇上で記念撮影撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


ちなみに当日は、岡村さんに対してプレゼンを行った生徒たち(現中学生)と当時の担任だった教諭も駆けつけ、全校生徒に向けて上記の報告を行う発表イベントを昼休みの体育館にて開催。

発表イベントは、昼休みの時間に小学校の体育館で実施された撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


当時の思い出を振り返りつつ、岡村さんは「ゲーム内には“ひらパーク”をはじめ、枚方ならではの物件がたくさん登場します。ほかにも日本全国のさまざまなおいしいものや、おもしろい場所などが物件として登場するので、これはいったい何なんだろう?なぜ、その地域ならではの名産品として知られるようになったのだろう?と、興味を持ってもらって。楽しく遊んでいただきながら、全国の地理や地名などを学ぶきっかけにもなりますと幸いです」と話し、イベントを盛り上げた。

スクリーンに『桃鉄 教育版』の画面写真を映しながら、枚方駅の位置を確認中撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment

全校生徒に向けて『桃鉄2』に枚方駅が追加されたことを発表撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


また、発表イベントの終了後、当時の生徒たちの担任だった山本教諭、弘元教諭にも、『桃鉄2』に枚方が実装されたことについての感想を伺った。

「枚方が追加されるというお話は、夏くらいにネットニュースで見かけて。小倉小学校でプレゼンしたことが関係していたらうれしいですね……という話をよくしていました。また、あのとき頑張っていた生徒たちの姿も思い出して、彼らもこのニュースを見ていたら喜ぶだろうなと思っていたので、今回こうして、また一緒に発表イベントに参加できたことは感慨深いです」(元6年1組担任:山本教諭)

「『桃鉄2』は発売日に購入しまして、家族で楽しくプレイしています。やはり、なんといっても枚方が入っていることがうれしいですね。岡村さんがおっしゃるとおり、物件の中には“なんでこの店が入っているんだろう?”、“この工場が入っているんだろう?”というものもあって。それが気になって調べてみたら、こんな歴史があって、だから枚方に根付いているんだ……ということもわかったりして、すごく勉強になりました。楽しく遊びながら、そこで生まれた疑問が何かの学びにつながっていくというのは、学びのコンテンツとしても秀逸で、今後ますます、そうした用途でも重宝される作品になるんじゃないかなと感じました」(元6年2組担任:弘元教諭)

プレゼン企画を行った生徒たちの担任だった弘元教諭(左)と山本教諭(右)撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


続けて、今回のイベントのために駆けつけてくれた、プレゼンを行った生徒たち(現中学生)にも同様の質問をしたところ、以下のような意見を聞かせてもらえた。

「実際に枚方が入っていてびっくりしたけど、それと同時に、プレゼンをしたときの思い出が蘇ってきて。いろいろ大変だったけど、あのときは頑張ってよかったなと思いました」(梅田紗良さん)

「枚方が登場すると聞いたときは、“え、そうなんだ!”と思ってびっくりしました。自分たちのやったことは、『桃鉄2』には直接関係はしていないけど、プレゼンを通していろいろ学ぶことできたし、いい経験をさせてもらえたなと思っています」(民岡蒼介さん)

「プレゼンのときに“枚方をゲーム内に入れるのは難しい”と言われ、やっぱり無理なのかな……と思っていたので、『桃鉄2』で枚方が追加されると聞いたときは本当にうれしかったです。テストが終わったら、ゆっくりプレイするつもりです」(秋吉優月さん)

左より、2年前にプレゼン企画を行った秋吉優月さん、民岡蒼介さん、梅田紗良さん撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


ひらかたパーク&恩地食品も訪問

続いて訪れたのは、100年以上の歴史をもつ関西屈指の遊園地「ひらかたパーク」。木製ならではの揺れと乗り心地がスリル満点のコースターなどの絶叫系から、観覧車やアスレチックなどのほのぼの系まで、35種類以上のアトラクションが楽しめる施設で、ローズガーデンも人気スポットとして知られている。

「ひらかたパーク」の正面ゲートで記念撮影撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


『桃鉄2』には、そんな「ひらかたパーク」をモチーフにした物件“ひらパーク”が登場する……ということで、パーク担当者の田中逸馬さんにこれを受けての感想を伺った。

パーク担当者の田中逸馬さんに『桃太郎電鉄2』公式物件ステッカーを贈呈撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


「本当にうれしいです。『桃鉄』で物件に選ばれるということは、その地域のランドマークとして認められたという意味でもあるので。ひらかたパークには113年の歴史がありますが、同じく歴史のある『桃鉄』に物件として登場できて、大変光栄です。これを機に、今後のシリーズ作でも枚方を象徴する定番物件として定着できるよう、我々も頑張ります!私もゲームをプレイする際は、資産を増やして、必ず“ひらパーク”を購入します!」

「ひらかたパーク」の園内で記念撮影撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment

「ひらかたパーク」の巨大ツリーを背景に記念撮影撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


最後に訪れたのは、枚方市に本社を置く、うどん・そばなどの麺の製造を行う食品メーカー「恩地食品」。鍋焼きうどんは同社の大ヒット商品で、ゲーム内に登場する“鍋焼きうどん工場”は「恩地食品」をイメージした物件になっている。これについての率直な感想を、代表取締役社長の恩地宏昌さんに伺った。

「恩地食品」恩地宏昌社長とのツーショット撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


「枚方を代表する物件として、鍋焼きうどん工場がゲームの中に登場する……ということですが、一企業である弊社をこのように扱っていただけるのは、すごく光栄なお話で、たいへんうれしく思っています。鍋焼きうどんそのものは全国的に広く知られている料理ですが、このような形で、ある意味、うちがその代表のような位置づけでゲームに出られるというのは、なんとも不思議な感覚ですね」

恩地宏昌社長に『桃太郎電鉄2』公式物件ステッカーを贈呈撮影:ソムタム田井 (C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment


「桃鉄」シリーズ最新作、『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~』は、Nintendo Switch 2および、Nintendo Switch向けソフトとして好評発売中。どちらのバージョンもゲームプレイの基本的な部分に違いはないが、Nintendo Switch 2 Editionには「カメラプレイ」(※1)や「ひろびろマップ」といった、いくつかの限定機能が用意されている。

※1:「カメラプレイ」で遊ぶには、「ver1.0.4」以上へのアップデートが必要です。

Switch向けソフトを購入後、「Nintendo Switch 2 Edition アップグレードパス」を購入すれば限定機能を楽しむこともできるので、まだNintendo Switch 2が手元にない人は、まずはSwitch向けソフトでがっつり遊び、Switch 2が手に入った時点でアップグレードする……というのもアリだ。各地の特徴がきめ細かく描かれた本作で、日本全国のさまざまな魅力を堪能しよう!

取材・文=ソムタム田井

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