超リーズナブル&超簡単!かつみさんの大好物「千枚漬け」【♡さゆりの超節約ごはん】

2022年2月26日

ボヨヨ〜ンでお馴染みの夫婦漫才師「かつみ♡さゆり」のさゆりさん。夫のかつみさんが結婚前から多額の借金を背負っていた話が有名だが、その後も借金返済のために始めた事業に失敗!同棲・新婚時代は想像を超える極貧生活を送っていたそうで、この連載ではそんな生活の中で生まれたさゆりさん独自の節約レシピと、お金にまつわるちょっと笑えて、ちょっと泣けるエピソードもお届け。

第7回の今回は、かつみさんの生まれ故郷・京都の「千枚漬け」のさゆりさんバージョンをお教えします!

一緒に漬け込んだみかんの皮を、かぶらで巻いて食べるのも美味しそう!


料理名は、“なんにも千枚漬け。しかし、みかんの大器”。その心は?

今回紹介するのは、かつみさんの故郷の味「千枚漬け」です。かつみさんは3人目の愛人さんの子で8歳まで京都に住んでいて、お歳暮とかで届くやつのなかにあった千枚漬けを食べさしてもらってたみたいで。それがかつみさんの故郷の味らしくて、昔からお漬物が大好きなんです。

そのなかでも千枚漬けが一番インパクトがあったみたいで、「千枚漬け食べたい」って。でも、あれ、めっちゃ高いんですよ!5枚ぐらいしか入ってないのに1000円ぐらいするんです。元カブでしょ!?どうして?って思うんですけど、手間ひまかけて、きれいに仕上げられているんですよね。でも、やっぱり高いので、私はかつみさんのために手作りしてます。

お漬物が大好きなかつみさん。今では市販の物より、さゆりさんの作ったものが好きなんだそう


ただ、それは手間ひまかけずに見よう見まねで作ったものなので、料理名は“なんにも千枚漬け。しかし、みかんの大器”です。なぜかというと、かつみさんは京都から和歌山に引っ越していて、おみかんで育っているから。それに柚子は高いですけど、おみかんならリーズナブル!皮と、ぎゅっと絞った果汁を入れるのがうちの千枚漬けで、作り方も超簡単です。

柚子よりもリーズナブルなおみかんを使うのがさゆりさん流

身はお料理の合間にパクリ!


材料に塩昆布を使うことで、作るのがとっても簡単に!

本物のやつは多分、利尻昆布とか高い昆布を使ってはると思うんですけど、私はふじっ子の塩昆布を使います。あの細切りのやつ。お漬物には塩も使いますけど、昆布についているから、これだけでいいんですよ!切ったかぶら(カブ)と塩昆布とおみかんの皮と絞り汁を和えたものをジップロックに入れて、そこにお酢と砂糖を加え、置いておくだけでできちゃう!

塩昆布を使えば、味付けも簡単!


ただ、私は本物の千枚漬けのやわらかい感じに近付けたいので、先にかぶらに塩をして、10〜15分ぐらい置いておきます。すると水が出てくるので、それを絞ってから使います。そうすると、もはや売り物ちゃう?と思うぐらいのやわらかさになるんです。かつみさんは本場の千枚漬けより、こっちの千枚漬けのほうが好きだと言ってくれます。

先日、近所のスーパーでかぶらが葉付きで85円で売ってたので、ぎゃーと喜んで買ってきて、葉っぱは”ゴマった”( 第1回目で紹介した 葉っぱの炒め物)にしました。もはや定番です!

いつもはかぶらの代わりに大根を使うそうだが、「85円でこんな素敵な葉付きかぶらを見つけました~!」と嬉しそうなさゆりさん

葉っぱは捨てず炒め物に


ロケで出会った魔法のお酢を使うだけで、味も失敗なし!

昔はお酢と砂糖を適当に入れて作っていたんですけど、令和になりまして、トキワさんの“べんりで酢”を使うようになりました。これは20年続けている「せやねん!」(MBS毎日放送)という番組内の「メチャ売れ!!」というコーナーで出会った商品で、もう私、大絶賛で!

さゆりさん太鼓判!番組で出会って以来リピ買いしている「べんりで酢」


ご飯にかけるとおいしい酢飯になるし、キュウリとタコのタコキュウもこれをかけるだけでできちゃう魔法のお酢なんです。リンゴ酢とか昆布エキスとかも入っていて、酢の物も米倉涼子さん並みに失敗せずに作れます。この私が珍しく箱買いしている商品です。ネットで買えるので、「トキワのべんりで酢」で検索してみてください(笑)。インスタのコメントで目分量だとわからないとおっしゃる方もいらしたんですけど、料理が苦手な方とか、時間の節約をしたい方に、本当に“お酢すめ”ですよ!

かつみさんとお漬物と、お父さんと渋沢栄一

かつみさんは、玄関にお歳暮が並んでいた光景をおぼろげに覚えているそうです。8歳まではお坊ちゃんで、そこから追われるように出てからはド貧乏だったらしいんですけど、昔からお漬物が好きなので、「三つ子の魂、百まで」って本当なんだなって思います。

かつみさんのお父さんは結構大きな会社をされていた方で明治生まれの人なんですけど、昨年の大河ドラマの渋沢栄一さんにもお妾さんがいっぱいいはったらしいので、当時の成功者はそれが当たり前だったんだなと思いました。だって、お妾さんの家の面倒も見てあげるわけだから、女好きとかだけじゃないですよね。だから、大河ドラマを見ながら、こういうことなのかな?と思い、かつみさんと「お父さんのイメージ、ちょっと上がったね」と話してました(笑)。

束の間の借金12億円…!?心が折れた思い出

かつみさんのお父さんといえば、亡くなってから10年ぐらい経った時に京都の銀行から手紙が来て、10億円の遺産を受け取れるのかと勘違いして、大喜びしたことがありました。ちょうど借金が2億円ぐらいに膨れ上がっていた時だったので、かつみさんはあんなに跳び上がったの見たことないってぐらい跳び上がりました。だって、天井で突き指したんですから(笑)。でも、珍しく私が冷静になって読んだら、お父さんが生前、保証人になった会社が倒産したので10億円払ってという内容で。負の相続ですね。あの時は、さすがのかつみさんも一瞬凹んでました。

借金って、1億円を超えると金利がすごいからなかなか元金が減らないんです。2億円だけでも大変なのに、12億!?私は正直、心が折れたんですけど、かつみさんは一瞬しかショックを受けない人なので、すぐに行動して、相続を放棄できることになり、約3カ月後、2億円に戻りました。不思議なもので、12億円になったと思ってからの2億円やったら「返せる!」となったんです。全く同じ金額なのに見方を変えたら、考え方もしんどさも変わった。絶対返せる!返しますよ〜!と。そうして今のテンションになり、ここまで来ております(笑)。

借金返済生活も、超ポジティブ!


♡さゆりの節約レシピ/「なんにも千枚漬け。しかし、みかんの大器」

私がお料理するときは、ぜ〜んぶ目分量!なので、お好みの味で仕上げてくださいね♡

1.かぶらを薄く切ってお水抜き
かぶらを薄く切って、お塩を振ります。10分くらい置いたら水で洗ってお塩を落として、キュッとひとしぼり!

2.葉っぱを炒める
かぶらを水抜きしている間に、葉っぱをごま油で炒めます。砂糖と醤油で味付けして、仕上げに好みで七味パラパラ~。我が家の名物料理です♡

3.かぶらと調味料をジップロックに入れる
ジップロックに1のかぶらを入れて、お酢とお砂糖で味付け。でも「べんりで酢」がある時は、これ1本だけでOK!甘さと酢のバランスが大好きで、リピ買いしてます♡

4.塩昆布とおみかんを入れる
3に塩昆布を入れます。ここに塩分が入っているので、1でお水抜きした時のお塩は洗い流しています。そして普通は柚子ですが、我が家はおみかんです~!

市販の千枚漬けと同じくらいの薄さにカット

食感をやわらかくするために、お塩で水抜き

水抜きの待ち時間に、パパっと葉っぱを炒める

ジップロックにみかんの皮と果汁もイン

味を染みこませる

ごはんが進む千枚漬けが完成!

葉付きの野菜を購入した際の定番メニュー!かつみ♡さゆり家名物の「ゴマった」


取材・文=及川静