コロナ禍で需要が高まったペット。以前行ったアンケートでは、ペットを飼っている人は全体の32%という結果が出た。ちなみに「以前は飼っていたが今は飼っていない人」は52%だったことから、8割以上の人はペットを飼った経験があることがわかった。
犬や猫はもちろん、うさぎ、ハムスター、インコ、熱帯魚……、集合住宅でも飼いやすい小動物や観賞魚がペットとして人気が高いという傾向まで読み取れた。
そこで今回は、「ペットとお金」をテーマにアンケートを実施。「餌代ってどのくらいかかるの?」「年間の医療費はどのくらい?」「保険には入ったほうがいい?」など、ペット初心者や検討中の人も参考になるようなデータを収集。ウォーカープラスの読者1682人を対象にしたリアルな数値をチェックしていこう!
(※集計期間:2022年3月4日〜3月13日 結果のパーセンテージは小数点以下切り捨て)
餌代は月2000〜3000円が相場!
ペットにかかる費用としては、購入費用、初期医療費、飼育グッズ、餌代などが挙げられる。その中でも、まずは日々費用がかかってくる餌代に注目。設問の「1カ月の餌代はいくらくらいですか?」に対して、もっとも多かったのが「2,000〜3,000円以下」(23%)だった。
ペットの種類や食べる餌の量にもよるが、例えば一般的な犬や猫のドライタイプの餌だと月1000〜3000円ほどといったイメージだろうか。缶タイプなどドライよりも高価なものを組み合わせるケースも考えられ、「4000〜5000円以下」(14%)、「5000〜6000円以下」(8%)の餌代がかかる人も少なくない。
ちなみに少数派ではあるが「1万円以上」や「3万円以上」と回答した人も!月3万となると「え?私の食費よりも高い…」となる人も多いのではないだろうか?どんな豪華な食事内容なのか気になるところだ…。
医療費の年平均はいくら!?ボリュームゾーンは?
続いて「年間の医療費」も見ていこう。ペットの医療費とは、定期検診や歯科検診のほか、予防接種、去勢手術などが考えられる。治療費は実費となり、動物の種類によってもかかる費用はさまざまだ。その前提を踏まえてアンケートを見てみると、年間の医療費が「5000円以下」(40%)と回答した人が最も多い結果となった。
「5000円以下で済むならたいしたことない」と思う人もいるだろうが、これは一般的に、犬や猫であれば健康体で、ほぼ年に一度の予防接種にしか受けていない場合と考えられる(ワクチンの種類によっては5000円以上かかる場合も!)。
「5000円〜1万円以下」(14%)、「1万円〜2万円以下」(13%)、「2万円〜3万円以下」(12%)、「3万円〜5万円以下」(10%)の医療費がかかっていると答えた層も一定数あることを考えると、ペットの年齢や健康状態によってはある程度の出費は覚悟しておいた方が良いといえる。さらにそれ以上は少数とはいえ、大切なペットが不慮の事故に遭ったり重い病気で闘病生活に入ったり、入院を余儀なくされてしまうと、月に数十万円の医療費がかかる場合も!
ペット保険の加入率は想像以上に低い!驚きの結果が!!
そのような場合に役立つのがペット保険だ。会社やプランによって補償内容は異なるが、高額な医療費が発生した場合に安心できる補償として加入するのも選択肢のひとつ。だが、アンケートを取った結果、実際に「ペット保険に入っている」人は全体の23%、「入っていない」人は76%と、加入率は思いのほか低いことがわかった。ペット保険の加入は飼っている動物の種類にもよるものの、実際に飼っているペットを問う質問での1位「犬(42%)」、2位「猫(34%)」の結果からすると、ペット保険の加入率がまだまだ低いことが伺える。
ペット保険に加入している人の月額の保険料については「1000〜2000円以下」(6%)と「2000〜3000円以下」(7%)付近が相場のようだ。
ここまで見てみると、現在のペットの医療費が年間5000円以下だとしても、生き物を飼っている以上“それで絶対安心”ということはない。
このアンケートを機に、生涯付き合っていく家族の一員であるペットのために、いろんな角度から費用を見つめ直して将来設計を考えてみてはいかがだろうか。