貯金系YouTuberが語る「節約・貯金よりも大事なもの3選」幸せになるはずの節約で不幸に陥らないために

2022年9月20日

こんにちは、Kentaro.です。連載の最後となる今回は「節約・貯金よりも大事なもの」についてお話しします。

貯金系YouTuberのKentaro.さんが「節約・貯金よりも大事なもの」を解説する


この記事を読んでいる方の中には、お金に困らない幸せな暮らしをするために、節約・貯金に励んでいる方も多いと思います。しかし現実には「倹約家は浪費家よりも不幸になることが多い」のを知っていましたか?実際、アメリカのとある論文にて研究結果が発表されています。

幸せに暮らすための節約で、なぜ不幸になってしまうのか。それは「お金より大事なものを犠牲に節約しているから」だと思います。

中には「お金が最も大事」と思っている方もいるでしょうが、それは違うと僕は考えています。というのも僕は過去、節約を優先するあまりにたくさんのことを犠牲にしてきました。今振り返ると、その当時は心がかなり貧しくなっていたと思います。そしてその経験から「お金より大事なもの」「節約してはいけないもの」に気づきました。

そこで今回は、僕の節約失敗談を元に「節約・貯金よりも大事なもの」を紹介します。

節約は基本的に「トレードオフ」

大前提、節約は基本的に「トレードオフ」です。つまり節約とは「支出を抑えられる代わりに、お金で得られる何かを失う行為」なんです。

例えば「夏でもエアコンをつけない」節約をすれば、電気代を抑えることができます。しかしその代わりに「部屋で快適に過ごせる」というメリットを失いますよね。

お金には「モノやサービスと交換できる」という性質があります。お金を使うほどに、便利なサービスを利用したり、たくさんのモノを買うことができます。必然的に、節約してお金を使わないようにすると、それらのモノやサービスがもたらす恩恵を受けられなくなるんです。

そこで大事になるのが「無駄を省いていく意識」です。自分にとって無くても困らないもの・メリットを生まないものへの支出をやめることで、出費を抑えて貯金しつつ、生活への悪影響を防ぐことができます。

しかし「どこを節約するか」の線引きが難しいのも事実です。特に節約を頑張りたい人ほど、お金を出す価値があるものを含めたあらゆる支出を抑えようとしてしまいます。過去の僕もそうでした。

「お金より大事なもの」を犠牲に節約してしまうと、確かに支出は抑えられるものの、大切なものを失います。結果的に、幸せになる目的で行った節約によって、逆に不幸になってしまうんです…。

そこで以下にて「節約・貯金よりも大事なもの」を3つ紹介していきます。節約したい人でも、この3つを犠牲に節約するのはなるべく避けるべきです。バランスに配慮しつつも、積極的にお金を使ってほしいなと思います。

節約・貯金よりも大事なもの(1) 健康かつ平穏に暮らすこと

健康かつ安心して毎日を過ごせることは、本当に尊いことだと思います。どんなに節約して貯金ができても、不健康で寝たきりになったり、毎日不安に怯えながら過ごしていたら意味がないからです。

個人的に、心身の健康につながる支出には、あまり妥協しない方がいいと考えています。

例えば、健康的な身体を維持するために、栄養バランスの整った食事を毎日摂る。穏やかな気持ちで日々を過ごすために、セキュリティの整った部屋に住む。

もちろん使い方のバランスは大事です。食事や住居への支出だからと、節約を一切考えずに毎日外食したり、家賃の高すぎる部屋に住んだりするのはよくありません。

ただ「自分が心身の健康を維持できる水準」をよく考えて、お金を出すところは出すべきです。

というのも僕は昔、健康を犠牲に節約をしていました。当時は「食事にお金を使いたくない」という気持ちから、安いもやしやカップラーメンばかり食べていたのですが、頻繁に体調を崩していた気がします。そして体調を崩しても「病院代がもったいない」と思う始末…。

しかしある時、ふと「健康を犠牲に節約しても不幸に直結するし、実は意味ないのでは?」と思い直しました。その経験から健康の尊さに気づき、今では毎日しっかり自炊して、栄養バランスに配慮した食事を摂っています。また定期的に歯の検診に行くなど、予防にも気を遣うようになりました。

確かに昔と比べると食費や病院代への支出は少し増えましたが、体調を崩すことが本当に減りました。あらゆる不安も小さくなり、とても穏やかな気持ちで毎日を過ごせています。

健康は一度損なってしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。また節約のために健康を犠牲にすると、抑えた金額以上の大きな出費が返ってきます。「毎日安心して眠るため」に必要なお金は決して節約せず、妥協せずに出すべきだと思います。

節約・貯金よりも大事なもの(2) 家族や友人などの人間関係

家族・友人・恋人などの人間関係もお金では買えない、非常に尊いものです。事実としてハーバード大学の研究でも、幸福を高めてくれるのは、お金や地位ではなく「良好な人間関係」だとされています。

想像してみてほしいのですが、どんなに節約・貯金をして大きなお金を貯めたとしても、思い出もなくて周りに人もいない状態だったら寂しいなと思いませんか?

また実体験からも、節約・貯金よりも人間関係を大事にするべきだと断言できます。

というのも以前の僕は、節約・貯金のために人間関係を犠牲にしていました。「なるべく節約したい」という思いから、友人からの誘いを断り続けたり、家族を大事にできていませんでした。交際費は大きなお金がかかるので、当時は「もったいない」「抑えよう」と考えていたんです。

しかしふとした時に、人との思い出が全然なくなっていることに気づいてしまったんですよね。

僕の好きな「DIE WITH ZERO」(ビル・パーキンス著)という本にも書いてありましたが、結局人生とは「どれだけ良い思い出を作れたか」です。そして良い思い出を作るためには、やはり良好な人間関係は必要不可欠だと思います。

過去の失敗経験から、今では親しい友人との関わりにはお金を使いますし、実家にも定期的に帰って、父の日や母の日の際にはプレゼントもするようになりました。そしてその中で「大事な人のためにお金を使うと、思い出になる上に自分も幸せな気持ちになれる」と気付きました。

もちろん好きでもない人のために無理にお金を出す必要はありません。上辺だけの付き合いに使うお金や時間はもったいないです。

ただ、自分が本当に大事にしたい人との関わりについては、節約を理由に犠牲にするべきではないと本気で思います。

会えるのが当たり前だと思っている家族や友達も、急に会えなくなったりするものです。もしも節約ばかりしていたために大事な人との関係性が希薄になっていたら、いざ会えなくなったときに絶対に後悔します。

もちろんバランスを考える必要はありますが、あなたを大事に思ってくれている人のためには、お金や時間を積極的に使うべきだと思います。

豊かな人間関係を犠牲にしてまで貯金や節約に励むのは本末転倒


節約・貯金よりも大事なもの(3) 人生を楽しむこと

「節約したいから」「とにかくお金を貯めたいから」と、自分が楽しむことを犠牲にしすぎるのもおすすめしません。具体的には自分のやりたいことをやったり、旅行をはじめとした経験は、節約よりも大事だと思っています。

なぜなら、節約・貯金は「自分らしい人生を歩むための手段」でしかないからです。

人生の究極の目的は「楽しむこと」や「幸せになること」だと思います。節約してお金を貯めることは、確かに自分自身が幸せを感じる上で大事な要素です。お金がなかったら心の余裕も生まれず、非常に辛い気持ちになるのは容易に想像できます。

しかしお金だけ貯まっても、やりたいことを我慢したり、特に経験や思い出のない人生になったら、果たしてそれは幸せでしょうか?

お金を持つことで余裕や自由が得られる一方、墓場までお金は持っていけません。また「今」という瞬間は、今しかありません。時間は有限で、一度過ぎ去ったらもう戻ってこないんです。

どんな年齢であれ楽しさはありますし、「今」しかできないことも多いでしょう。だからこそ、自分の本当に好きな趣味・新しい経験・やりたいこと等の「自分の人生が豊かになる支出」は、節約よりも優先してほしいです。

お金は「お金より大事なものを守るため」にある

日常の無駄を節約して貯金することは、間違いなく大事なことです。事実として、お金に余裕がないと幸せを感じるのは難しいからです。しかしだからと言って、節約・貯金が第一優先になっては本末転倒だと思います。

お金は「お金より大事なものを守るため」にあります。つまり、お金より大事なものを犠牲に節約してはいけないんです。

「健康かつ平穏に暮らすこと」「自分の身の回りの人間関係」「人生を楽しむこと」は、いずれもお金より大事なものだと思います。この3つを犠牲に節約すると、お金は貯まっても心が貧しくなる可能性が高いです。幸せになるための節約によって、逆に不幸になったら意味がありません。

節約は「我慢」ではなく「配分」です。自分の欲望に優先順位をつけて、優先度の低い部分を省き、大事なところには多くお金を配分する。これが「節約」なんです(貯金は「未来の自分への配分」と言えます)。

正しく優先順位をつけていれば、「貯める」と「使う」は問題なく両立できます。固定費の削減や日々の習慣の見直しでしっかり節約しつつ、本当に大事なものにはお金を使ってほしいです。

それができれば「幸せな倹約家」になることができ、余裕のある豊かな人生につながると僕は思っています。

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