貯金ゼロの浪費家から節約家へと転身し、40代前半、3児の父にしてFIREを達成した
みもじ
(@mimojinojinsei)
さん。
この6月に上梓した著書
『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』
から一部抜粋・編集し、物価高騰の話題が絶えない昨今に年収200万円台時代を生き抜くための「お金との向き合い方」を紹介する。
今回のテーマは
「小遣い制の弊害について」
。
夫婦そろって小遣い無しがおすすめ
小遣いについては、結婚してから1年もたたないうちにやめました。
小遣いで使うお金は結局、「〇〇費に分けられる」とふと思ったことがありました。家計簿をつけていて住居費、光熱費、通信費…と並んでいて、そこに「小遣い」という項目があることに違和感を覚えたのです。小遣いの内訳をみると、昼食代、交通費、宴会代などになっていて、そこはもう家計簿みたいな区分けにして考えた方が良いと思いました。
小遣い制の人と比べると、自分は無駄遣いがかなり少ないと思います。小遣いを貯めて「へそくり」を作っている人もいますが、家計としてはマイナスでしかないです。
小遣いは、子どもがお金の使い方を覚えるためのシステムだと思っています。大人はすでに使い方を知っているので、わざわざ小遣い制にする必要がありません。小遣い制にする目的や狙いを明確にする必要があります。
小遣い無しにすると、月ごとに出費が変わるので管理しづらいようなイメージを持つ人もいるかもしれません。そんな場合は小遣いの内訳を明確にして、外食費、趣味費など家計と同じ区分で管理すればいいのです。
むしろ小遣い制にすることで、何に使っているのか把握しづらくなってしまいます。
そうなると小遣いの金額が妥当かどうかの判断も難しいです。
小遣いのように月に自由に使えるお金は、我が家の場合は特に決めていません。そもそも個人で使うお金がほとんどないので決める必要がありません。もし必要な場合はその都度、必要な分だけを〇〇費として「家のサイフ」からもらうようにしています。
夫婦お互いが1カ月にどれくらい使っているか、知らない人や知られたくない人もいらっしゃるかと思います。しかし効率よく資産形成をしていくためには絶対に把握すべきです。把握していないということは、家計を管理することを放棄していることと同じになります。
もし、夫もしくは妻から「何に使っているかを知られたくない」と言われたら説得しましょう。「将来、お金がいくら必要なのか」「お金がなくなった場合にどのような生活をしなければならないか」を根気よく伝えると良いと思います。
また、小遣い制をやめて支出を管理することで、使用用途を「見える化」できます。例として、毎日コーヒーを買っている人は150円×30=4500円ほどかかります。1年で約5万4000円、10年で約54万円になります。小遣いの中で買っていると、これだけお金を使っていても気づきにくいです。毎日のコーヒー代は些細なものかもしれませんが、積み重なると大きくなります。このように、「何に使っているか分からない支出が増えること」の重大性に気づくことが必要です。