節約の敵「買い物」を計画的にこなすための“ルール”/FIRE達成3児の父に聞く節約と投資

2023年10月16日

貯金ゼロの浪費家から節約家へと転身し、40代前半、3児の父にしてFIREを達成した みもじ (@mimojinojinsei) さん。

この6月に上梓した著書 『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』 から一部抜粋・編集し、物価高騰の話題が絶えない昨今に年収200万円台時代を生き抜くための「お金との向き合い方」を紹介する。

FIRE達成3児の父に聞く節約と投資


今回のテーマは 「計画的に買い物をするコツ」

買い物は計画的に決めたものだけを買う

節約とは対極にある行動と言えるかもしれない「買い物」についても、ストレスを減らしながら上手に付き合っていく必要があります。

その方法が見出しにある「買い物は計画的に決めたものだけを買う」です。これが、なぜストレスフリーで節約するコツになるのでしょうか。

例えば、買い物の途中で本来買う予定のない物に目移りをしてしまい、突然それが欲しくなったことはないでしょうか?この「〜したい」という欲望(このケースでは「欲しい」という欲望)を我慢すると、ストレスに繋がりやすくなります。

それを避けるために大切なのが 「計画外のものは買わない」「決めたものだけを買う」というルールを最初から作っておく ことです。つまり、「〜したい」という欲望が途中から生じないように自ら仕向けておけば、欲望を“我慢する”ことがなくなり、ストレスフリーになることができるのです。

他にも買うものを決めておくメリットがあります。無計画で買い物をした場合は、比較的失敗しがちだからです。私の経験談ですが、服を買いに行った時に「セール」という言葉に目がくらみ、もともと買う予定ではなかった物を買って帰ってきてしまったことがあります。しかも、買う予定であった物を買わずじまいで…。

また、家電の購入時も注意しましょう。必要のない高い機能を求めてしまうことがあります。高性能な物を見てしまうと、つい欲しくなってしまう方も多いでしょう。判断力が鈍っている時の買い物は、余計な物を買ってしまう可能性が大きいです。実際、多機能な家電を購入しても、一度も使ったことのない機能があったりします。ですから今では、家電の買い物に行く際には事前に必要なスペックを決めてから出かけるようにしています。

家電製品の購入では、必要のない高い機能を求めてしまいがち(写真はイメージ。本文の内容と写真の商品は関係ありません)


このような経験を得て、買い物リストの必要性を強く感じるようになりました。

リストを作るタイミングは、買い物に行く直前にしています。定期的に必要になる日用品などはネットで買うこともあるかと思いますが、ネットもたくさんの商品に目移りして、不必要な物を買ってしまいがちですよね。そんな時でも 買い物リストを作り、それ以外は買わないというルール を決めています。

このようなルールを作ると、“計画的にすること”自体がストレスになってしまうタイプの人もいるかと思います。そんな方は、お金を使う時「誰かに財布を持たされて、頼まれて買い物に行っているんだ」と考えればいいと思います。他人のお金で勝手な物を買ったら怒られるので、普通は買わなくなるのではないでしょうか。実際に、家庭の物は誰かが代表して購入しているのであり、その財布の中身は、財布を持っている本人だけのものではないと思います。

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