貯金ゼロの浪費家から節約家へと転身し、40代前半、3児の父にしてFIREを達成した
みもじ
(@mimojinojinsei)
さん。
23年に上梓した著書
『貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE』
から一部抜粋・編集し、FIREから得られる効果について紹介する。
今回のテーマは
「FIREという生き方のメリット」
。
「嫌なら辞める」という選択肢を持つ〜FIREという生き方〜
「仕事が嫌になったら辞められる」。そんな選択肢を持てるのがFIREのメリットの一つです。ご存じの通り、働いている人はたくさんの我慢を抱えています。ある程度のことであればしょうがないかもしれませんが、過剰なストレスにさらされたり、体を壊したりしてまで働く必要はあるのでしょうか?経験上、そんな仕事は避けた方がいいと思います。世の中は理不尽なことであふれています。
「耐えられなくなったら辞める」という選択肢があることで救われることもあります。
辞めるという選択肢がない場合は、その環境下で永久に我慢しなければなりません。私は働きすぎて体と心を壊したことがあるのですが、今思うとなぜそこまでしなければならなかったのかと思います。当時は、ただただ耐えるしかありませんでした。辞めることを思い浮かべることができれば、必要のない苦痛や経験はしなくてもよかったはずです。
もちろんFIRE生活をしてみて自分に合わないと思ったら、また働き始めても良いと思います。そのような人がいることも耳にします。道に迷いながらも自分のライフスタイルを確立していけば良いでしょう。それも人生です。
「FIREという生き方」のメリットをまとめてみます。
1…ストレスが激減
ストレスを感じるのは特に仕事の場面が多いと思いますが、そこから解放されます。働いていると人間関係、ノルマ、残業、ハラスメントなどたくさんのストレス環境下に身を置くことになります。FIREすると仕事で嫌な人と付き合う必要がありませんし、ノルマも残業もハラスメントもありません。不必要なストレスと距離を置くことができます。
2…健康をコントロールできる
デスクワークが多いと腰や目に負担がかかります。体を使った仕事であれば疲労による怪我と隣り合わせです。また仕事柄、会食の多い人は栄養バランスが崩れる可能性が高いですし、睡眠時間も短くなってしまいがちです。長く続くと、病気を患ってしまう恐れすらあります。FIRE生活はそのような無理をしなくて済みますし、健康を自らコントロールすることができます。
3…自己投資に充てる時間が増える
労働に使う時間は1日8時間、1週間で40時間、1年で240日働くとすると1920時間、通勤の時間も合わせるともっと時間を費やすことになります。FIRE後は今まで労働に充てていた時間を、他のことに使うことができます。例えば何か1つのことを極めようと思えば、1年で1920時間以上の時間を確保できるので、自己投資などに充てることができます。それだけの時間があれば、何かを極めることも不可能ではないでしょう。
4…自由に行動できる
働いていると長期休暇が取りにくいと思います。有給休暇をとっても、何か理由がないと後ろめたささえ感じてしまう職場もあるでしょう。また、テレワークが普及しているとはいえ、住む場所は職場に通えるところに限定されてしまうのがほとんどです。FIRE生活をしていると休暇という概念もないですし、好きな場所に住むこともできます。最近注目を浴びている二拠点生活も可能です。
5…チャンスやピンチに気づくことができる
働いていると勤務時間中は仕事に集中しなければなりませんし、休日も仕事が頭から離れないこともあるかと思います。まさに頭が仕事に占有されている状態です。そのような状態になると自分に入ってくる情報が極度に減少します。そして、チャンスやピンチが近くにあっても気づくことができなくなってしまいます。しかし、精神的にも肉体的にも余裕があると、情報を自ら取りにいけるようになります。能動的になることでそれらの存在に気づくことができ、それに応じた必要な行動を取ることができるようになります。