「おざら」はじめました。今年から我が家の夏の定番メニューに!つるつるでもちもち、喉越しさわやかなご当地グルメ

2024年8月7日

連日暑い日が続く中、夏本番を迎える前にすでに夏バテ気味という人もいるのではないだろうか。暑さのせいで食欲が落ちてしまったときでも楽しめる、喉越しつるり、さっぱりとしておなかも満足な夏のご当地グルメを紹介したい。

「おざら」って何?

「おざら」は冷たい麺を温かいつけ汁でいただく山梨県の郷土料理だ。平たく薄い麺はほうとうよりも若干細くてコシがあり、つるりと喉越しがよい。これを温かな醤油味のつけ汁につけて食べる、いわゆるつけ麺スタイルが定番。蕎麦やそうめんとは異なり、つけ汁はにんじん、しいたけ、大根や豚肉など具だくさんで食べ応えがある。

冷たい「おざら」を温かい具だくさんのつけ汁にたっぷり浸していただくのが定番スタイル


山梨県のご当地グルメというと「ほうとう」や「吉田のうどん」が有名だ。どちらも山梨県を訪れれば、老舗の専門店から町の食事処などどこでも気軽に味わうことができる。また、お取り寄せや、アンテナショップ、物産展などでも購入できるので、自宅で食卓にのぼることも珍しくないメニューだ。

山梨県のご当地グルメといえば「ほうとう」が有名

「吉田のうどん」は固くてコシの強い麺が特徴だ


「おざら」は県外では意外と知られていないが、「ほうとう」や「吉田のうどん」に並ぶ山梨県の郷土料理で、特に甲府盆地の西の地域でよく食べられている。冷たい「ほうとう」と言われたりするが、味噌味の煮込み料理である「ほうとう」とはまた異なる食感、味付けで、暑い季節にもさっぱりと味わえる。猛暑地である甲府盆地の夏にぴったりな一品だ。

そうめんや冷やし中華といった家庭の夏レシピにぜひ加えて

夏休み中の子どもの昼ご飯はメニューに悩みがち。麺類が好きな子どもには、冷たくてさっぱりとした醤油味で食べやすい「おざら」をぜひおすすめしたい。余り野菜でつけ汁を作れば、栄養バランスもよく冷蔵庫も片付いて一石二鳥。野菜が苦手な子なら、具を抜いたつけ汁だけでも十分においしくいただける。麺を柔らかめに煮てあげれば小さな子どもでも食べられるので、家族みんなで楽しむことができる。

小さい子どもでも食べられるので夏休みのお昼ご飯にぴったり

子どもだけでなく、夏バテで食欲がない大人にもぴったりだ。冷たくてさっぱりしているので、疲れた胃にも負担なく食べることができる。そうめんのように、薬味をのせてつゆだけで食べてももちろんおいしい。また、お酒を飲んだあと締めにも「おざら」は人気だ。

夏バテで食欲がないときには冷たくて喉越しのいい「おざら」が食べやすい


やさしい醤油味と、さわやかな喉越しでつるつるといくらでも食べれてしまう、まるで飲み物のような「おざら」。老若男女誰でもおいしくいただけるメニューなので、お盆など家族や親戚が集まる機会にみんなで「おざら」を囲むのもいいだろう。

「おざら」の食べ方は?アレンジレシピもいろいろ

最も一般的な食べ方は、冷やしたおざらを醤油ベースの温かいつけ汁につけて食べる「つけ麺」スタイル。カツオ出汁で鶏肉や豚肉と季節の野菜、きのこなどを煮て醤油とみりんで味付けをする。茹でた麺をよく洗い、流水でしゃきっとしめれば喉越しよく仕上がるので、つけ汁にたっぷり浸していただこう。肉や野菜の出汁がよくきいた温かいつけ汁に、冷たくもちもちした麺がよく合う。

「おざら」は山梨県の郷土料理

シンプルな「おざら」はアレンジの幅も広がる。いろいろな味で楽しんでほしい。

ゴマだれで「冷やし中華風おざら」
スーパーなどで売られている市販のゴマだれをかけて、冷やし中華風にアレンジするのもおすすめ。ゴマだれが麺にからんでまろやかな味わいになる。夏にぴったりのアレンジメニュー。

夏野菜とヘルシーにいただく「サラダおざら」
トマトやきゅうり、ブロッコリーなど、夏野菜におざらを添えてめんつゆやドレッシングをかければ簡単サラダのできあがり。ツナや卵などタンパク質をくわえるといっそう栄養バランスがよくなる。

温めて「かけおざら」
かけうどんならぬ、「かけおざら」も簡単におざらを楽しめるレシピ。お夜食やちょっと小腹のすいたときにちょうどいい。市販のうどんつゆなどでささっと作れば体も温まり、おなかも満足だ。調理の手間がかからないので、体調が悪くキッチンにあまり立ちたくないときにもおすすめ。

韮崎の「おざら」がおいしい理由

なんといっても韮崎は水がおいしい。韮崎市内には南アルプスを水源とする釜無川が流れている。わざわざペットボトルを購入しなくても、水道の蛇口をひねればおいしい水が出てくるので、家庭の水道水をそのまま飲む人も多いのだとか。おいしくて新鮮な水が豊富な韮崎は「おざら」を製造するのに最適なのだ。

南アルプスを水源とする釜無川

そんな釜無川のほとりに山本製麺所はある。こだわりの小麦粉とおいしい水から生まれる山本製麺所の「おざら」は、さらに水と塩と小麦粉の配合を気候の変化に合わせて調整しているそう。そんな韮崎の「おざら」をぜひ味わってほしい。

水と小麦粉にこだわった山本製麺所の「おざら」


山本製麺所のおざらは「居酒屋さんばん」で食べることができる。JR韮崎駅から徒歩約3分の地元で愛される居酒屋だ。豊洲市場から毎日仕入れる新鮮なお刺身が自慢のこの店では、地元韮崎の食材を使ったメニューも豊富だ。

「居酒屋さんばん」はJR韮崎駅から徒歩約3分

落ち着いた雰囲気の個室で豊洲の新鮮なお刺身を楽しめる

そんな「居酒屋さんばん」でも昔から提供している「おざら」は、夏の暑い時期、飲んだあとの締めによく注文されるそう。しっかり飲んで食べたあとでも、つるつると喉越しよくおいしく食べられるところが人気の理由だ。「でも、うちのおざらはけっこう量があるので、ちょっと量が多い!と苦笑いされるお客様もいらっしゃいます」と店主の保々さん。確かに食べ応えのあるたっぷりサイズだ。韮崎を訪れた際には「居酒屋さんばん」で本場の「おざら」を体験してほしい。

「居酒屋さんばん」の「おざら」は3人前


自宅でも韮崎の味をお取り寄せしよう!ふるさと納税がおすすめ

山本製麺所の「おざら」は自宅でも味わうことができる。ふるさと納税なら韮崎市を応援することもできるのでおすすめだ。各ふるさと納税サイトでチェックしよう!

山本製麺所の「おざら」はつゆが付いているので手軽に食べられる


今年の夏も全国的に暑くなることが予想されているが、猛暑を乗り切るためのメニューとして我が家の定番に加えてみてはいかがだろうか。


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撮影=吉澤咲子

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