韮崎市穂坂町のシャインマスカットとともに届く、韮崎の魅力と高校生の想いが詰まったお礼の品

2024年10月4日

全国のぶどうの4分の1以上を生産しているという日本一のぶどう生産県・山梨。ぶどうの名産地として知られる韮崎市穂坂町では、大人気のシャインマスカットやピオーネ、巨峰など数多くの品種が生産されている。

韮崎市穂坂町で育ったシャインマスカットと韮崎高校の美術部・イラスト部がコラボ!

今回紹介するのは、JA梨北が提供する穂坂町のシャインマスカットと地元の高校生がコラボしたふるさと納税返礼品。「韮崎のことをもっと知ってほしい」というスローガンのもと、山梨県立韮崎高校の美術部・イラスト部の生徒がデザインした箱で穂坂産のシャインマスカットが届くという。そこで韮崎高校を訪問。一体どんなコラボになっているのか、その内容を紹介する。

日照時間の長さと水はけのよさで、ぶどうの名産地として知られる韮崎市穂坂町


上品な甘さと芳醇な香りが魅力の穂坂産シャインマスカット

糖度の高い穂坂のシャインマスカットは、贈答用としても人気!

山梨県北部の茅ヶ岳(かやがたけ)山麓、なだらかな丘陵地帯に広がる韮崎市穂坂町。傾斜地を利用して作られたぶどう畑は水はけがよく、日本有数の日照時間を誇り、標高の高い山々に囲まれているため昼夜の寒暖差も大きい。まさに穂坂町は、おいしい果実作りに必要な要素がそろった“ぶどう郷”なのだ。

八ヶ岳、南アルプスなどにも囲まれ、心地よい夜風が吹き込むことで日中との温度差は10度以上。この気候こそ糖度の高いぶどうが育つポイント


そんな穂坂で作られるシャインマスカットは、コロンと丸みを帯びた大粒なのが特徴。ひと口頬張ると、ぷりっとした弾力ある皮が弾けた瞬間に、ジューシーな果汁とマスカットならではの上品な香りが口の中いっぱいに広がり、一度食べ始めたら止まらなくなるおいしさだ。さらに穂坂のシャインマスカットは生産量が限られているため、なかなか市場に出回らない希少価値の高い逸品。ふるさと納税だからこそ楽しめる韮崎市の恵みと言える。


高校生がデザインした外箱パッケージにご注目!

ふるさと納税は全国各地の食材を楽しめるのが魅力。でもそれだけではない。その土地の特徴や取り組みを知ることで得られる学びや感動もある。今回紹介している穂坂のシャインマスカットもそのひとつ。

韮崎市のイメージキャラクター「ニーラ」が描かれた箱に入って届く


まず注目したいのがパッケージ。シャインマスカットが梱包されている外箱に描かれたかわいいイラスト、これは、韮崎高校の美術部・イラスト部がデザインしたもので、市のイメージキャラクター「ニーラ」をはじめ、富士山やぶどうなど韮崎にまつわる絵がちりばめられている。

ニーラは、「神さまのお使いで、魔法の力によって私たちの夢をかなえてくれる」不思議なカエル。韮崎市のイメージキャラクターとして活躍している


「ふるさと納税の返礼品は地域や年齢問わずいろいろな方に届くので、『わかりやすいのが一番だよね』とみんなで話し合って、“ニーラ”を使うことにしました」と話してくれたのは、イラスト部部長。学年別にグループを組み、それぞれで出し合ったイラスト案をベースに、最終的には富士山やぶどうなどの絵も配置してデザインを仕上げていったそう。「富士山をイメージする水色か、ニーラの緑色か迷いましたが、ニーラが一番かわいく見えて親しまれるように、と緑を採用しました」と美術部部長。

「ニーラが一番かわいく見えるように」と、イラストのカラーは緑色に


JA梨北の担当者も「農家が真心こめて作ったシャインマスカットに、地元の高校生とのコラボで付加価値がついて全国の皆さまにお届けできることをとても嬉しく思っています。韮崎市のファンが増える取り組みに今後もチャレンジしていきたいです」と、今回のコラボレーション企画に積極的だ。

1年~3年まで総勢17名で活動する美術部・イラスト部と、JA梨北の担当者


ほかにも、「私の好きなとっておきの韮崎」をテーマに美術部が描き上げた絵葉書も同梱。「韮崎高校の教室から見える富士山」や「登下校で毎日通る韮崎駅のライトアップ」、「韮崎の街を見守る平和の象徴『平和観音』」など、さまざまな韮崎の風景が、高校生ならではの目線で描き出されている。

韮崎を思いながら、1シーンを切り取って生徒たちが描いた作品たち


返礼品に添えるお礼状も高校生とコラボ!

コラボは外箱だけではない。寄付者へのお礼状の裏面に書かれた美しい書、これは同校書道部とのコラボレーションで、韮崎の桜の名所「わに塚のサクラ」が「韮崎」という文字を包み込み、その構図がなんとも美しく印象的だ。

韮崎市長からのお礼状の裏に印刷される書道部の作品

樹齢約330年の天然記念物でもある市のシンボルツリー「わに塚のサクラ」

担当したのは書道部の一年生で、どのようなデザインにするか案を出し合ったあと、話し合いをしながらブラッシュアップしていったとか。「韮崎と言えば、やっぱり『わに塚のサクラ』がとてもきれいなので、『韮崎』を桜で囲み華やかにしました」と桜を描いた生徒。濃墨を水で薄めて濃淡を作る水墨画の手法も取り入れ、華麗な桜を描き出した。文字をしたためた生徒は「韮崎」の2文字を配置する位置と大きさに試行錯誤。「書道の先生をしている母にもアドバイスをもらいながら、滑らかな行書体で柔らかく書くことを意識しました。その点にも注目してほしい」のだそう。

「韮崎」を桜で囲み華やかに

今年7月に行われた「第12回山梨県高等学校書道パフォーマンス大会」で、書道部は優秀賞を受賞!


ふるさと納税×高校生連携はよいこと尽くめ!

韮崎駅より徒歩8分。700名を超える生徒が通う韮崎高校

韮崎高校は、「百折不撓(ひゃくせつふとう)」(※幾度失敗しても志をまげないこと)を校訓に、文武両道を目指す生徒たちが日々学業や部活にいそしむ県立高校で、2022年に創立100周年を迎えた長い歴史をもつ。ノーベル生理学と医学賞を受賞した大村智博士や、元サッカー日本代表の中田英寿さんは同校出身として有名だ。

韮崎市ふるさと納税×高校生連携企画は、「韮崎市のイイトコ!をもっと知ってもらいたい!」をテーマに過去にも同校写真部や韮崎工業高校太鼓部などとも行われている。このコラボによって生まれるメリットはたくさんあるようで、「自分たちが作ったものが全国の人に届くと聞いて正直びっくりしましたが、韮崎の魅力が伝わるきっかけになるならうれしい」そう。韮崎のことを知ってもらえることが生徒たちの喜びにつながり、地域活性や地域貢献へのモチベーションが生まれる。さらに韮崎のよさを伝えようという思いが、地元の魅力を生徒たちが再発見するきっかけになったりもする。

韮崎高校の生徒たちの想いをのせた穂坂の絶品シャインマスカットをふるさと納税で

気持ちの変化は寄付者にとっても同様で、高校生が関わったお礼の品が届くと「地域で頑張る高校生を応援したくなる」という意識が生まれる傾向も。確かに、若い豊かな感性が詰まったパッケージや書、絵葉書から、地元で暮らす高校生が伝えようとする韮崎の魅力が伝わってきて、ふるさと納税で応援するのはもちろん、彼女らがおすすめする韮崎の地を実際に訪れたくなってくるから不思議だ。

「韮崎の素敵なところを思い浮かべながら作りました!」「もし喜んでもらえたら、ぜひ何回もたくさん注文をしてほしいです」。そんな韮崎高校の生徒たちの想いをのせた穂坂の絶品シャインマスカット。お取り寄せして、高校生の作品を鑑賞しながら味わうという乙な食べ方はいかが?



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取材・文=水島彩恵
撮影=吉澤咲子

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