おいしくて、かわいくて、なつかしい。韮崎の駅周辺エリアを歩こう!注目の飲食店を巡ってみた

2024年12月19日

山梨県北西部に位置する韮崎市は、古くから人と文化が行き交う交通の要衝、甲州街道の主要な宿場町として栄えてきた街。時代の流れと共に、若い世代の人口減少も懸念されてきたが、近年、街のシンボル的ビル「アメリカヤ」の再生をきっかけに、県外から多くの若者が集まる街へと変化。韮崎駅前から程近い「韮崎中央商店街」には、おしゃれなお店が続々とオープンしている。今回は、イタリアンやスイーツ、カフェや居酒屋など、韮崎を訪れたならぜひ立ち寄りたいお店をピックアップして紹介していこう。

JR韮崎駅から駅前中央通りを進むと見えてくる韮崎中央商店街

商店街の入口にはかわいいイラストとベンチが

「アメリカヤ」に隣接したベンチには、立ち寄りスポットが案内されたおさんぽマップがある


ピザ職人が焼いた本格派ナポリピッツァに舌鼓!――「SEI OTTO-セイオット-」

韮崎駅前中央通りを進むと左手にある「SEI OTTO-セイオット-」。2階席も完成し、貸し切り利用もできる

東京で修業したのち、韮崎市へ移住したシェフによる本格ピッツァが味わえる「SEI OTTO-セイオット-」は、ランチ時は連日行列ができるほどの人気ぶり。ピザ生地の粉やチーズなどはすべてイタリア産にこだわり、店内の薪窯で焼き上げるピッツァは、空気を含んで膨らんだ縁がモッチモチ!トッピングは季節感を大切にした食材を選んでいて、彩り豊かな焼き上がりも人気の理由。

焼きたてで運ばれてくるアツアツのピザは絶品。テイクアウトもOK

店内には、イタリアから特注の「SEI OTTO」と書かれた石窯が鎮座

「小麦粉・塩・水・酵母だけで生地を練る“ナポリピッツァの規約”に沿って、忠実に作ることを心掛けています」と話してくれた店主の金子健也さん。生地の旨さは格別!

気軽にシェフお任せコースを注文できるパーティープランも



■SEI OTTO-セイオット- <住所:山梨県韮崎市本町1-4-29/電話:090-2666-9071※営業中は出られない場合あり/営業時間:11時30分~14時30分(LO14時)、木・金・土曜、第1・2・3日曜17時30分~21時(LO20時30分)/定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)>


眺めているだけで幸せな気持ちになるケーキがズラリ――「⽯⽥⻄洋菓⼦店」

マットな藍色とレンガ色のコントラストが美しい外観

ルクセンブルクやベルギーでの修行経験、フランスの大会で入賞実績をもつ実力派のパティシエが、2024年3月にオープンした洋菓子店。11時の開店と同時に続々とお客が訪れ列をなす人気店だ。「飾り付けはあえてシンプルに」という店主の言葉どおり、ショーケースには独創的でありながら、素材の味わいを大切にしたバリエーション豊かなケーキが並ぶ。カフェコーナーもあり、コーヒーや紅茶と共にケーキのイートインが可能。

飾り付けは盛りすぎず、でも唯一無二のセンスがちりばめられた、見た目も美しいケーキたち

東京・広尾の名店「アルノー・ラエール パリ」の製造責任者もしていた、店主のパティシエ・石田恒平さん

いつ訪れても、明るいスタッフの皆さんが出迎えてくれる

「ルビーグレープフルーツとピスタチオのケーキ」(650円・写真右)、「シュークリーム」(350円・写真左)。イートインコーナーでは韮崎市穂坂町「コクテール堂」のコーヒー豆を使ったコーヒー(1杯500円)などと一緒に味わえる

入り口の扉の把手はなんと泡立て器!?

「⽯⽥⻄洋菓⼦店」ではクリスマスケーキの販売も行っている。今年の予約期間はすでに終了しているので、来年はぜひチェックしてほしい。

2024年のクリスマスケーキ


■⽯⽥⻄洋菓⼦店 <住所:山梨県韮崎市本町2-10-8/電話:0551-30-9215/営業時間:11時~18時/定休日:月・火・水曜>


肩肘張らずに楽しめるビストロの料理を自然派ワインと共に――「koti」

カフェで料理長を務めていた店主が「ワインを提供するお店を開きたい」との思いから、2022年にオープン

「koti(コチ)」は、ナチュラルワインと炭火焼きをメインにした料理を楽しめるワインバー&ダイニング。シックでおしゃれな店内にはオープンキッチンのカウンター席とテーブル席があり、落ち着いた雰囲気。前菜からパスタ、デザートまで、選び抜いた食材で丁寧に調理された料理は手作りの魅力にあふれ、どれもワインとの相性が抜群!行きつけのお店にしたくなる親しみやすい雰囲気とサービスが心地よい店だ。

「koti」の店主、清水俊弘さん。10月に開催された「にらさきワインフェスティバル」にも参加

おしゃれな空間でゆったり料理とワインを楽しめる

定番人気の「パテ・ド・カンパーニュ」(1200円)をはじめ、シャルキュトリーは店自慢のおすすめメニュー

ランチではパスタやルーロー飯が人気

「koti」という店名は、フィンランド語で“家”という意味。温かくて帰りたくなる場所…、まさにお店にピッタリの名前だ


■koti <住所:山梨県韮崎市本町2-10-8/電話:0551-45-8223/営業時間:11時30分~14時、17時~22時(LO各30分前)/定休日:水・木曜>


自分へのご褒美に!ギフトにしても喜ばれること間違いなし――「ジェラート屋mucu」

「ジェラート屋mucu」は「石田西洋菓子店」、「koti」の通りを挟んだちょうど向かいに。不定期でつぼ焼き芋の販売も行っている

東京都東村山市から2024年5月に移転オープンした「ジェラート屋mucu(ムク)」。信頼できる生産者から仕入れた季節のフルーツや旬の食材を使って生み出すジェラートはどれも濃厚で、素材そのものの味がダイレクトに口の中に広がるクオリティ。隣接する「井筒屋醤油」の味噌を使ったジェラートが登場するなど、フレーバーは定期的に変わるので何度でも行きたくなる!

韮崎・上ノ山農園のリンゴを使った「アップルバター」(写真右)と、八ヶ岳から届いた安納芋で作った「つぼ焼芋」(写真左)。シングル各540円

定番人気の「ジャージーミルク」ほか、常時6種類のフレーバーを用意

光の差し込む明るい店内。イートインコーナーもある

「果物や素材のおいしさをそのまま味わってほしい」と話すオーナーの大谷里菜さん

金曜日には店頭でつぼ焼き芋の販売をすることも(※不定期開催。出店スケジュールはInstagramにて確認可能)


■ジェラート屋mucu <住所:山梨県韮崎市本町2-9-27/営業時間:12時~17時/定休日:日~木曜>


人から人へ受け継がれてきた伝統醸造を守る蔵――「井筒屋醤油」

二代目の源太郎さんの「源」の字を入れたマークが目印の「井筒屋醤油」

山梨県内にたった二社しかない醤油の醸造元のひとつ「井筒屋醤油」は、1873年の創業以来150年を超える歴史をもつ老舗。養蚕業から味噌・醤油作りへ移行して90年以上経った今でも国産原料・県産原料にこだわった醤油・味噌・麹を製造。先代から引き継がれてきた伝統の製法を守りながら、新しい商品の開発にも取り組んでいる。地元の食材にこだわって作られた「一味一会」シリーズは、韮崎ならではのお土産としてもおすすめ。

種類が豊富な味噌は、タイプや味わいについて丁寧なコメント付きで販売されている

四代目社長の奥様・山寺直美さんは“みそソムリエ”、“発酵食品ソムリエ”の資格ももつ

韮崎産をはじめ、山梨県産の食材を使って作られた「一味一会」シリーズ。(写真左から)一味一会醤油「醸」(360ミリリットル・1481円)、一味一会味噌「輪」(300グラム・733円)

味噌、コチュジャン、ニラなどを使ったピリ辛味噌「にら味噌」もお土産にぴったり


■井筒屋醤油 <住所:山梨県韮崎市本町2-9-26/電話:0551-22-2255/営業時間:8時30分~18時/定休日:日曜・祝日>

インスタグラムでは味噌汁の具のアイデア紹介も。


刺激的で奥深いネパール料理に注目――「STRIKERS(ストライカーズ)」

個性的な飲食店が並ぶ「アメリカヤ横丁」内。提灯が目印

シヴァが描かれた青い看板を探そう

韮崎の夜を盛り上げる飲み屋街「アメリカヤ横丁」の一角に、2024年10月にオープンしたばかりの「STRIKERS」は、ネパール料理とクラフトジンが味わえるお店。現地に住んでいた経験を生かして店主が作る料理は、素朴ながらもスパイスの効いた奥深い味わい。お酒のアテにも最適なネパール料理「チョエラ」(※スパイス和え)や日本ではなじみの薄い「チウラ」(※干し米)といった珍しい食事に出合えるのも魅力。

店内にはジンをはじめ、さまざまなお酒が並ぶ店内

カウンター席のほかに、テーブル席も充実している

「ストライカーズに来たら、まずはコレを注文すべし!」と言われているのが「ストライカーズセット」(1人前880円~)。牛肉とネパール山椒のチョエラ、マグロのネパール風タルタル、砂ズリのクミン炒め、マス豆のネパール風お焼き、チウラが一皿に

「ここが入口?」と迷いそうになるが、その隠れ家感がまたいい!


■STRIKERS <住所:山梨県韮崎市中央町1-14 1F/電話:050-6883-3508/営業時間:18時~23時30分(LO23時)、金土日のみランチあり11時30分~14時/定休日:火曜>


夜になると明かりが灯る。おいしいお酒を求めて横丁へ――「アメリカヤ横丁」

「アメリカヤ横丁」には、「STRIKERS」以外にも、「koti」の姉妹店として2024年9月にオープンしたばかりの立ち飲みワインバー「ギャルソンマン」や、さまざまな創作肉料理が楽しめる「和バル ニューヨーク」、沖縄の家庭料理を堪能できる「沖縄酒場 じゃや」など、多彩な飲み屋がラインナップ。JR韮崎駅からも徒歩2分と近く、2軒・3軒とハシゴしたくなるお店がそろっている。

昭和感あふれる“横丁“の風情が再現された「アメリカヤ横丁」は韮崎中央商店街のシンボル「アメリカヤ」の向かいに

JR韮崎駅のホームが見えるほどの近さ。電車の時間まで一杯引っかけるのもいい



街のシンボル「アメリカヤ」のリノベーションをきっかけに、生まれ変わった韮崎中央商店街。明るいうちから夜にかけて、ゆっくりのんびりお散歩しながら、韮崎の街を探検してみては?


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取材・文=水島彩恵
撮影=吉澤咲子