韮崎のおすすめラーメン店5選!地元で長く愛される名店からガッツリ&こってりの家系まで個性豊かな店が勢ぞろい

2025年2月27日

韮崎Walkerではこれまでも、韮崎育ちの甲州牛がおいしい店や、八ヶ岳南麓で育てた小麦とアルプスの水を使ったパンの名店など、韮崎の名物グルメを紹介してきたが、今回ピックアップするのは韮崎市内の人気のラーメン店。実は市内を走る国道20号と141号沿いにラーメンの名店が集まっているのだ。韮崎を訪れたらぜひ立ち寄ってほしいラーメン店を5軒紹介しよう。

韮崎市には個性豊かな人気のラーメン店が勢ぞろい!


「アルプス食堂」旨味たっぷりのラーメンは毎日食べても飽きない味

“清里ライン”と呼ばれる国道141号沿い、JAのよってけし韮崎店の向かいにある「アルプス食堂」は、開店前からオープンを待つ人が列をなす人気店。古くから地元の人々の胃袋を満たす存在だが、駐車場を見ると県外ナンバーの車も並ぶことから、地元の常連客に加え、遠くからわざわざ訪れる客も多いとわかる。

看板や暖簾の雰囲気など、昭和レトロ感が漂う外観

周囲には南アルプスの山々と田園風景が広がっている

“食堂”という名前が店名に付くとおり、メニューにはラーメン以外に、丼などのご飯ものもラインナップされているが、多くのお客のお目当ては、専門店にも負けないクオリティと言われるラーメン。一番人気の「ラーメン(しょうゆ味)」は、鶏ガラベースの醤油スープがキリッと濃い目で、旨味と甘味が凝縮されたような味わいはなんとも奥深い。どこか懐かしい“昔ながらの中華そば”的でもありながら、店主のこだわりが感じられる唯一無二の味となっている。

「ラーメン(しょうゆ味)」(750円)。程よい厚さのチャーシューが3枚のっている

わずかにうねる中細の麺は、スープが絶妙に絡んで、のど越しも心地よい

麺のお供としておすすめなのは、「餃子」と「もつ焼き」。手作りの餃子は、餡がふんわりと軽く何個でも食べられそう。もつ焼きは甘辛のタレが食欲を刺激して、思わずライスを注文したくなる。ちなみにご飯にもつ焼きをのせた「もつ焼き丼」(850円)も人気だそう。

ボリューム満点の「もつ焼き」(650円・写真左)と、1皿6個入りの「餃子(手作り)」(500円・写真奥)

テーブル席、座敷席、カウンター席がある店内は、開店と同時にあっという間に満席。お昼時を過ぎてもお客さんが入れ代わり立ち代わりひっきりなしだ。味はもちろん、お店の雰囲気も含めて、リピート決定!現在は11時~15時までの営業なので、時間に注意して訪れるのがおすすめだ。

大きな窓から光が差し込み、明るい店内。座敷席もあるので、土日はファミリー客も多い


■アルプス食堂 <住所:山梨県韮崎市中田町中條1027-1/電話:0551-25-5955/営業時間:11時〜15時(LO)/定休日:月・火曜/支払い方法:現金>

「韮崎家」クリーミーで深い味わいの豚骨スープがクセになる!

国道141号沿いに「濃厚ラーメン」と書かれた真っ赤な看板が目立つ「韮崎家」は、横浜家系ラーメンが味わえるお店。2020年のオープン以来、多くのガッツリ系ファンの心をつかんでいる人気店だ。

「最強 横浜家系ラーメン」と書かれたのぼりが賑やかな外観

家系ラーメンといえば、こってりした豚骨醤油のスープに中太麺、トッピングは海苔・ほうれん草・チャーシューが基本の形だが、韮崎家のスープは、濃厚なのに脂がしつこすぎず、スルスルと飲めてしまうスッキリさが特徴。店長・荻原孝光さんのおすすめの一品は、定番のラーメンに山盛りのネギがトッピングされた「ネギラーメン」。

「ネギラーメン」(1020円)。ネギは、辛ネギ・旨ネギ・白髪ネギから選ぶことができる。写真は辛ネギトッピング

クリーミーな黄金色のスープが、ゆるいウェーブのかかった中太麺によく絡み、濃厚ながらも、重たく感じることなく箸が進む。食べ進めるうちにトッピングの辛ネギとラー油がスープに溶け込んで、味の変化も楽しめる。

家系特有の中太麵はもちもちとした食感で、ピリ辛ネギが味のアクセントに

豚骨醤油のベースに、特製焦がしニンニク油(黒マー油)を合わせた黒いスープがインパクト大の「韮崎ブラック」も通にはおすすめ。マー油の香ばしさが効いた個性のある味は、ヤミツキ必至。

真っ黒いスープの「韮崎ブラック」(920円・写真右)、「BIGから揚げ」(2個・380円・写真左)、「半ライス」(通常150円・写真奥)。ラーメンに刻み玉ネギをトッピングしたい場合は、スタッフに声がけしよう

お米の値段がはね上がるなか、平日のランチタイム限定だが「半ライス」を無料で提供しているのもうれしいポイント。おなかに余裕があるなら、柔らかくてジューシーな特大サイズの「BIGから揚げ」もプラスすれば、大満足な“わんぱくセット”の完成だ。

店長の荻原さん。「麵のかたさや味の濃さなど、お気軽にお申し付けください!」

テーブル席に加え、座敷席もあり、家族連れも多い。各テーブルには、ラー油やお酢以外に、すりゴマやおろしニンニク、辛味噌なども用意されていて、味変もお好みで!

■韮崎家 <住所:山梨県韮崎市藤井町駒井2656/電話:0551-45-9388/営業時間:平日11時〜15時(LO14:30)、17時〜21時(LO)、土日祝11時~21時(LO)/定休日:なし/支払い方法:現金>

「豚骨ラーメン 頂 -ITADAKI-」種類豊富なラーメンは自分好みにカスタマイズも!

「豚骨ラーメン 頂 -ITADAKI-」は、コクのある濃厚な豚骨スープの家系ラーメンが楽しめるお店。オープンして10年、三代目となる現在の店主・坪井伸二さんは元和食の料理人で、その経験を活かし、味を調整しながらアレンジを繰り返しているそうで、そのため頂のラーメンはいまだ進化を続けているという。

ラーメン界の“頂点=てっぺん”を極める!という意の店名

三代目店主の坪井さん。「手間暇かけて作る濃厚・白濁のスープをぜひご賞味ください」

坪井さんにイチオシを伺うと、「てっぺん塩」とのこと。圧力鍋で旨味を引き出した店自慢の豚骨スープに、鶏油(チー油)を合わせたまろやかさと、キリッと立つ塩の味が絶妙。後味もさっぱりしていて、最後のひと口まで楽しむことができる。

「てっぺん塩」(830円)。トッピングに「極盛(きわみもり)」(450円)を追加したので、チャーシュー、味玉、のり、メンマ、ほうれん草、ネギまでのった豪華版に!

ほかにも、「てっぺん醤油」(830円)、「てっぺん味噌」(900円)、「極つけめん」(1350円)に加え、醤油・塩・味噌から味を選べる「黒マー油ラーメン」(900円)や、特製味噌と唐辛子の組み合わせがおいしい「豚骨辛味噌ラーメン」(900円)など、味の種類が豊富。替え玉(ラーメン130円、つけ麺200円)や大盛り(プラス100円)、さらにチャーシュー丼セットや餃子セット(各550円) などのお得なセットメニューの用意もあるので、ボリュームアップしたいときにはぜひ利用したい。

平日ランチタイム限定の「ミニチャーシュー丼セット」は370円とお得!キャベツをピリ辛ダレで揉みこんで作る「チャーきゃべ」(写真左)とミニチャーシュー丼(写真右)がセットに

麺の太さは太麺・細麵から選ぶことができ、さらに麺の硬さ、脂の量も好みで調整可能。テーブル席、カウンター席以外に座敷席もあり、漫画やベビーチェア、子ども用食器なども設置されているので、子どもから大人まで幅広い層に利用されているのも納得だ。

外光がよく入る明るいテーブル席。各テーブルには、調味料以外に、ティッシュや手指消毒スプレーの用意も

広々とした清潔感のある座敷席

■豚骨ラーメン 頂 -ITADAKI- <住所:山梨県韮崎市一ツ谷1603-1/電話:0551-30-4415/営業時間:11時30分〜15時(LO14時30分)、17時~22時(LO21時30分)/定休日:不定休/支払い方法:現金、PayPay>

「ラーメン酒場 藤桜」お目当てはラーメン!?お酒!?店主の人柄!?

最後に紹介するのは、“呑めるラーメン屋さん”として評判の「ラーメン酒場 藤桜」。韮崎の呑み処「アメリカヤ横丁」の一角にあり、若い世代を含む地元の常連客から根強い人気だ。

暖簾がかかり、店内に明かりが灯っていたら営業中

その魅力は、一度腰を下ろしたら長居したくなるお店の雰囲気と、底抜けに明るい店主・藤巻大仁さんとのトーク。カウンター越しに語り合いながら一緒にお酒を飲んでいると、隣り合わせた初対面の来店客とも会話が弾み、時間を忘れてしまうような居心地のよさだ。

カウンター席のほかに、座敷席も。冬は奥にこたつ席も用意されている

店主の藤巻さん(写真左)。時々お店のお手伝いをしてくれる娘さんと一緒に

藤桜では、おつまみはすべてコース制。3品1000円から、品数によって2000円、3000円などのコースも用意されている。その日その日に仕入れた食材を使って、店主が調理し提供する。そのため料理は日替わり、行くたびに異なる逸品を楽しめるというわけだ。

取材したこの日は、お酒に合う「馬刺し」(写真手前)や、醬油ベースのつゆで牛肉を煮込んだ“肉吸い”をご飯にかけた「肉吸いご飯」(写真右奥)などが提供された

〆に食べる人が多いという「醤油ラーメン」も、やはり日替わり。取材したこの日は鶏ガラベースのスープに、チャーシュー、ネギ、三つ葉、アイスプラントなどがトッピング。細めのストレート麺に、程よいあっさり風味のスープがベストマッチ。お酒や料理をおなか一杯食べたあとでも、〆の一杯としてさらっと食べられてしまう。

「醤油ラーメン」(700円)。今ある素材を使って、出汁からトッピングまですべて日替わりのため、「同じラーメンは二度と作れません(笑)」と藤巻さん

居酒屋というだけあって、お酒のラインナップも充実。ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーなどが用意されていて、常連さんのボトルキープもズラリ。訪れたら、必ず新たな友達ができてしまいそうな「ラーメン酒場 藤桜」で、日替わりのラーメンと共にディープな夜を過ごしてみては?

(写真左から)「プレミアムモルツ」(1本700円)、「芋焼酎 海」(1本5000円)、「ウイスキー 白州」(1本2万円)、「日本酒 七賢」(2合1000円~)

■ラーメン酒場 藤桜 <住所:山梨県韮崎市中央町1-11/電話:090-3548-3608/営業時間18時〜※閉店時間はその日次第/定休日:日・木曜/支払い方法:現金>

「みどりや食堂」昔懐かしいラーメンの味を求めて行列ができる

韮崎市のラーメン屋さんには「○○食堂」のように名前に“食堂”がつく人気店が多いが、アルプス食堂に次いで、この「みどりや食堂」もその一つ。地元民なら誰もが知る有名店だ。国道20号に面していて、大きな看板が目印。ランチ時となると店内はあっという間に満席になり、行列ができるほどの人気ぶり。

国道20号を走っていると、「みどりや食堂」と書かれた看板が目に飛び込んでくるので迷う心配は無用

昭和の歴史を受け継ぐかのような、正統派濃口醤油のラーメンが看板メニュー。麺が見えにくいほど濃い褐色の“ブラックスープ”が食欲をそそる。ひと口すすると、見た目に反し味はあっさりしていて、コクと甘味を感じるのが印象的。中細の縮れ麺にスープが絡んで、非常においしい。さらに、チャーシューが肉厚で程よい弾力もあり、味がしっかり染み込んでいて絶品!

チャーシューのおいしさを存分に味わいたい人は、「チャーシューメン」がおすすめ。肉厚チャーシューが5枚ものっていて、値段も1000円とコスパも◎。常連客に人気のサイドメニュー「もつ煮皿」は、柔らかいモツとあっさり目の味付けがバランスよく、ラーメンとの相性もバッチリだ。

店内は広々としていて、カウンター席、テーブル席、座敷席とタイプが充実。テレビもあって落ち着ける。駐車場もラーメン店にしてはかなり広くて60台ほど停められるのもうれしい。地元の人々から長く愛される名店へ足を運んでみよう。

座席も55席ほどあるので、行列ができていても回転が早い

■みどりや食堂 <住所:山梨県韮崎市円野町上円井1870/電話:0551-27-2016/営業時間:11時〜14時/定休日:水曜/支払い方法:現金、PayPay>


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取材・文=水島彩恵
撮影=吉澤咲子