茨城の注目のラーメン店7選!「鴨」「豚骨」「スパイス系」がキーワード

2020年12月1日

茨城県内で2019年9月以降にオープンしたラーメン店は、約50軒(2020年8月時点、編集部調べ)。その中から今食べるべき、旬の店をセレクト!「鴨」「豚骨」「スパイス系」という3つのキーワードをもとに紹介していこう。<※情報はラーメンWalker茨城2021より>

【鴨】「中華そば かもまる」(阿見町) / 2020年5月30日オープン

「かすみ鴨」が上品に香る鴨尽くしの一杯

鴨ラーメン専門店で、かもラーメンとかもつけメンが2枚看板。スープは国産の鴨ガラと豚骨を丁寧に炊き上げたあっさり清湯(チンタン)。鴨油は、国内最高峰のブランド鴨「かすみ鴨」を合わせ、香り高く仕上げている。香ばしく炙った鴨肉は、焼き鳥のような塊肉で、しっかりとした歯応えが楽しめる。店長の大埼克哉さん(「埼」は正式には「たつさき」)は、「鴨肉は宮崎の地鶏炭火焼きをイメージ。香ばしい味わいです。ラーメンとミニかも丼の『かもまるセット』(1000円)もおすすめ」と話す。

国内最高峰のブランド鴨「かすみ鴨」の鴨油

「かもラーメン」(800円)の香り豊かなスープは、飲むと鴨の旨味と甘味がじんわりと広がっていく。麺は中太ストレートでつるりとした喉越し。鴨肉は弾力があり、噛むほどに味が濃くなっていく。

<住所:稲敷郡阿見町中郷2-8-8 営業時間:11:00~19:00(LO) 休み:日曜>

【鴨】「めん処 笑家(わらや)」(坂東市) / 2020年6月17日オープン

【写真】鴨本来の旨味を引き出す、淡麗系塩ラーメン

店主は県内の味噌の名店で13年間腕を振るった実力者。独立に際し、個性を出すために着目したのが鴨。鴨ガラのあっさり清湯と、鴨の首皮から抽出した鴨油のオリジナルラーメンを編み出した。「鴨しお」(税抜730円)+「チャーシュー」(税抜250円)+「ワンタン」(税抜150円)は、シンプルな塩ダレが鴨の上品な旨味と香りを際立たせるおすすめメニュー。豚肩ロースのチャーシューは通常1枚だが、有料トッピングで3枚追加に。プルプル食感のワンタンは鶏挽き肉だ。

鴨ガラと香味野菜のみを丁寧に炊いた黄金スープ

メニューは「鴨しお」と「鴨しょうゆ」(税抜730円)のほか、鴨スープを使った「もやしあんかけそば」や「たんめん」(税抜730円)、さらには「鴨だしワンタンスープ」(税抜590円)などもそろう。店主の古澤隆司さんは、「鴨ならではの上品で奥深い味わいをお楽しみください。今後はキジを使った新作ラーメンも考案したいと思っています」と話す。

<住所:坂東市小泉976-5 営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00(各LO)※材料がなくなり次第終了 休み:水曜、第1木曜>

【豚骨】「博多長浜ラーメン だるま一家」(筑西市) / 2020年3月4日オープン

濃厚さとバランス重視の豚骨スープ

群馬・高崎市の人気店「だるま大使」のファンだった店主が、豚骨ラーメンを追求。スープは豚頭骨と背脂のみ。“泡系”という博多の屋台式と、「だるま大使」をイメージした背脂豚骨を合わせた。基本の「だるまラーメン」(730円)、ピリ辛肉団子の「赤だるまラーメン」(850円)、焦がしニンニクの「黒だるまラーメン」(780円)などがそろう。

博多の泡系スープと背脂豚骨が融合

麺の硬さはヤワ・並・カタ・バリカタ・粉落としの5段階。替え玉は120円で、5玉500円のお得券も。「めんたい丼」や「上モツ丼」(各380円)などご飯ものも充実。卓上の高菜やニンニク、ゴマなどで味の変化を楽しむのもよい。

<住所:筑西市下岡崎1-1-4 営業時間:11:30~14:00、18:00~21:00(各LO) 休み:月曜>

【豚骨】「茨城豚骨 豚骨堂」(水戸市) / 2020年8月1日オープン

濃厚な旨味を生かしつつ上品にまとめた塩豚骨“しろ”

ひたちなか市と水戸市千波町で2店舗を展開する「とんこつ家」の新ブランド。塩豚骨の「しろ」(780円)をはじめ、辛味噌ダレを合わせた「あか」(850円)、岩海苔が丼の表面を覆い尽くす「のりばっか」(950円)など、「とんこつ家」では味わえない個性的なメニューが味わえる。自家製麺も「豚骨堂」オリジナル。しなやかな中細ストレート麺で、すすり心地がよい。

茨城産の豚頭骨のみを炊き上げた“茨城豚骨”

「茨城豚骨しろ味玉」(880円)の濃厚豚骨スープは、塩ダレがまろやかに包み、サバとカツオの節油が奥行きを加える。具で目をひくのがバラ海苔。食べ進めるとスープになじみ、磯の風味が立っていく。スープには茨城産の豚頭骨を使用。独自の製法で15時間かけて炊き続け、骨の髄から旨味を抽出している。

<住所:水戸市元吉田町1610-2 ヘルプリバー104 営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00(各LO) 休み:月曜(祝日の場合翌日)>

【スパイス系】「金の馬結(ばけつ)」(つくば市) / 2019年12月1日オープン

自家製ラー油が決め手の四川麻婆麺

「医食同源」をテーマとした、女性シェフのヘルシー中華が味わえる。「台湾めし」(780円)と並ぶウリが四川麻婆豆腐を使ったメニュー。中国の香辛料や漢方を駆使した本格派で、「麻婆めし」「麻婆やきそば」「麻婆らーめん」(各720円)から選べる。辛さは0~7辛(5辛以上は+100円)から調整可能。四川の唐辛子や豆板醤、花椒(ホアジャオ)に加え、辛さの異なる2種の自家製ラー油を駆使し、味を調える。

唐辛子やラー油などで辛さやしびれを調節

「麻婆らーめん」は、4辛だとヒリヒリするくらいの辛さ。豆腐は絹ごしでなめらかな食感。餡はズッシリ重く、麺とよく絡む。「担々麺」(780円)や「鶏ささみのせ塩らーめん」(720円)なども人気だ。

<住所:つくば市天久保2-15-7 営業時間:11:30~14:30(LO)、17:30~22:00(LO21:30) 休み:水曜>

【スパイス系】「麺店 やす八」(土浦市) / 2019年11月4日オープン

ピリ辛の複雑な味があとをひく

まぜそば専門店で、「塩八」(800円)や「味噌八」(850円)、G系の「八郎」(880円/夜限定)など多彩なメニューがそろう。その数は常時10種前後で、限定メニューもお目見え。8種の卓上調味料に加え、魚粉(50円)や温玉(100円)といったトッピングも豊富で、自分好みにカスタマイズできる。毎月8日は指定メニューがワンコイン(500円)になるなどのサービスデー。

花椒のしびれが効いた台湾ミンチが主役

「台湾八」(850円)は台湾ミンチのほか、卵黄や魚粉、刻みニンニク、ニラなどさまざまな具が混ざり、複雑な味を生む。台湾ミンチは、豚挽き肉を唐辛子や刻みニンニクなどと一緒に炒めたもの。ピリ辛で花椒のシビレが味を引き締めてくれる。

<住所:土浦市永国848-5 営業時間:11:00~14:30、17:30~22:00、月曜11:00~14:30(各LO) 休み:火曜>

【スパイス系】「ハラール ラーメン117(いちいちなな)」(土浦市) / 2019年10月27日オープン

牛の旨味が出たルンダンスープ

インドネシア出身の店主による、イスラム教徒でも食べられるハラールラーメンの店。スープは牛テールがベース。麺は自家製の中太ストレートで、「ハラールラーメン INAHO」(ひたちなか市)の店主から手ほどきを受けた。具にはインドネシアの鶏肉団子・バッソがのるなど、店主が食べ親しんできた“おふくろの味”が散りばめられている。

インドネシアの家庭料理ルンダンがタレ代わりに

「牛テールスパイシースペシャル麺」(850円)のスープには牛テールのほか、牛の骨付きバラ肉の旨味も溶け出しており、程よい辛さのルンダン味に。ルンダンとは、牛肉をココナッツや数種のスパイスで漬け込んだ家庭料理のことで、具として用いるほか、その調味料をタレにも使用している。

<住所:土浦市神立中央3-3-9 営業時間:11:30~14:30、17:00~21:00、金曜15:00~21:00(各LO) 休み:月曜、毎月1・5・10・15・20・25日>

どの店舗もこだわりあるラーメンばかり。ここで紹介した店はいずれも「ラーメンWalker茨城2021」のお墨付き。ぜひ本誌を持って店を訪れてみて。

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