2022年7月19日からエントリーがスタートしたJR西日本の新サービス「サイコロきっぷ」。アプリでサイコロを振って出た目的地まで距離関係なく往復5000円で旅ができるというもので、行き先は白浜、餘部(城崎温泉)、東舞鶴(西舞鶴)、倉敷(岡山)、芦原温泉(福井)、尾道、そして博多の7カ所。※()の駅で途中下車可能。
サービスを開始するやいなや、SNSでは「リアル桃鉄だ」や「『水曜どうでしょう』みたい」と、ゲームやテレビ番組のような旅が楽しめると話題沸騰。“サイコロで行き先を決める”というワクワクドキドキな旅を破格の値段で楽しむことができることから、8月1日時点で約10万人が購入しているという。
学生時代は青春18きっぷなどを使って日本中を旅してきた筆者だが、ここ最近は緊急事態宣言の発令や多忙によりなかなか旅に出ることができなかった。「そろそろ小旅行でも行きたいなぁ」と考えていた時にこのサイコロきっぷの話を聞きつけ、久しぶりの旅をしてみることに。行き先はサイコロ次第。果たしてどんな旅になるのか!?
「博多」獲得を目指してサイコロを振ってみた!
サイコロきっぷで当たる場所の確率は、白浜、餘部、東舞鶴、倉敷、芦原温泉がそれぞれ1/6、尾道が5/36、博多が1/36。運が良ければ大阪市内から博多まで往復5000円で行くことができる。
応募は、サイコロきっぷ特設ページ下部にあるエントリーボタンからできる。JR西日本の予約ページ「J-WEST」のネット会員に登録したら準備は完了。フォームからの予約が終わるとJR西日本から「予約完了」のメールが届き、サイコロを振ることができる。なお、実際にサイコロを振るのはJR西日本公式アプリ「WESTER」からなので、あらかじめダウンロードしておこう。購入にはクレジットカードが必要なので、こちらの準備もお忘れなく。
筆者が今回狙う目的地は、やっぱり1番レアの博多。尾道が出たら1/6の確率で出目が博多に変わるという仕様なので、「絶対に尾道を出したい!」とドキドキしながらスタートボタンを押し、サイコロ振ると…出たのはなんと「尾道」!大興奮で「来い来い来い来い!博多博多博多!」とギャンブラーばりに大声で叫んだが、どうやら当たらなかったようで出目は尾道のままだった。というわけで、今回の旅は尾道に決定!
お目当ての博多ではなかったが、全7カ所の行き先のなかで2番目に遠い尾道が見事当選。通常なら大阪市内と尾道の往復で1万7300円かかるところ、新幹線も使えて往復5000円で行くことができるのだ。およそ71%の割引率…お得でしかない。レトロな街並みと海が大好きな筆者は、情緒あふれる坂道と瀬戸内海を思う存分味わおうと心に決めた。
どこに行けるかわからないギャンブル感、小旅行にぴったりのラインナップ、そして圧倒的な交通費の安さがこのサービスの魅力。最大6人まで同時に購入できるので、家族や友達同士での旅にも使うことができる。ただ払い戻しやサイコロを振り直したりはできないので、公式サイトのQ&Aをよく読んでからチャレンジしよう。