目次
10月も終わりが近づき、今年もまもなく全国で紅葉シーズンを迎える頃。北海道では既に折り返しを迎え、東北や標高の高い地域でも鮮やかな紅葉が広がりつつある。今年は全国旅行支援といった施策もあり、久しぶりに遠出で紅葉狩りを楽しみたいと考える人も多いはず。今回は、例年10月末から11月上旬に見頃を迎える東日本・西日本の人気スポットをピックアップ。ベストのタイミングを逃さないよう、今から名所の紅葉情報をチェックしよう。
※各スポットの見頃は2022年10月26日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※その他の内容は取材時点の情報です。
※写真は2021年以前のものです。
【東北】まもなく見頃を迎えそうな名所
【東北・秋田県】角館 / 黒い板塀の町並みに映える美しい紅葉
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
角館は、秋田藩の支藩、佐竹北家の城下町として開けた町として知られる。400年以上の歴史を誇り、武家屋敷が保存され当時の姿をとどめている。春の桜が有名だが、秋の紅葉も目を見張るほど素晴らしい。例年10月下旬から11月中旬にかけて、カエデ、イチョウが赤や黄色に色づく。特徴的な黒色の板塀が続く道に紅葉が舞い、幻想的な世界にまぎれ込んだような感覚を味わえる。
【東北・福島県】花と歴史の郷 蛇の鼻 / 約500本のカエデが園内を赤く染める
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
明治の末に建てられた豪農伊藤家の別邸「蛇の鼻御殿」がある園内は、季節ごとに咲く美しい花々に彩られる。樹齢100年を越えるカエデが約500本あり、10月下旬頃から徐々に色づきはじめ、園内を真っ赤に染めていく。カエデの中には幹周りが2メートル近い大樹もあり、見応えは十分。擂鉢(すりばち)池の水面には紅葉が鏡のように映り込み、この時期だけの優美な光景を楽しめる。2022年11月27日(日)まではもみじ祭りが開催されているので、ぜひチェックしてみて。
【関東】まもなく見頃を迎えそうな名所
【関東・群馬県】伊香保温泉 / ライトアップに映える紅葉の取り合わせが美しい
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
名湯として知られる群馬県伊香保温泉。その湯元である河鹿橋付近には、榛名山系の豊かな自然に育まれた、モミジ、カエデ、クヌギ、ウルシなどが毎年10月20日頃から一斉に色づき始める。11月上旬にはピークを迎え、素晴らしい紅葉を楽しむことができる。2022年は10月25日から11月13日(日)にかけてライトアップの実施が予定されており(新型コロナウイルスの関係で中止の可能性あり)、紅葉が真っ赤に燃えているように見えるほど迫力がある。
【関東・栃木県】塩原 / 温泉が点在する渓谷の吊り橋から眺める紅葉美
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
渓谷を造り出した箒川(ほうきがわ)に沿って泉質の異なる温泉が点在し、塩原11湯と言われている。塩原もの語り館の裏手に架かる紅の吊橋の周辺は、秋の紅葉シーズンになると一面真っ赤に染まる。紅葉と流れる箒川の渓谷のコラボレーションも魅力だ。また、遊歩道も整備されており、自然を満喫できるハイキングコースがある。「回顧コース」や「やしおコース」など、行程や所要時間が異なる複数のコースがあるので、目的に合わせて選んでみよう。
【関東・東京都】奥多摩(奥多摩湖畔) / 湖面に映る山々の紅葉が絶景
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
東京都の奥多摩湖は、多摩川を小河内ダム(おごうちダム)によって堰き止めて造られた人造湖(貯水池)。雲取山、三頭山、御前山など周囲の山々の紅葉が湖面に映り、奥多摩湖畔や奥多摩周遊道路の紅葉など、それぞれ違った表情の紅葉を楽しむことができる。紅葉の中を進むようにハイキングを楽しめる、ダムサイトの遊歩道(見はらしの丘・いこいの路)もおすすめ。奥多摩湖畔では例年、10月中旬頃からカエデやコナラ、イチョウなどが色付き始め、11月中旬頃にかけて紅葉が見頃となる。
【関東・神奈川県】箱根(強羅) / 和庭園に映える紅葉が見られるスポット
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
神奈川県の箱根の紅葉は芦ノ湖から始まり、仙石原、強羅、小涌谷へと移ってゆく。最も美しいポイントの1つが強羅の箱根美術館で、苔庭、竹庭に紅葉が映える。箱根強羅公園も名所とされ、噴水や白雲洞茶苑の周囲に植えられたモミジと、噴水や茶室の茅葺き屋根の風景も美しい。加えて、園内に咲く秋バラとの共演も見どころ。また、入園自由の蓬莱園の紅葉も見事で、11月中旬が見頃となっている。
【甲信越】まもなく見頃を迎えそうな名所
【甲信越・山梨県】河口湖 / ライトアップされたもみじ回廊で、紅葉越しの富士山が楽しめる
色付き状況:色づき始め(※2022年10月26日現在)
標高1300メートルの天下茶屋や、830メートルの河口湖、それぞれの移りゆく紅葉が楽しめる。また、60本の巨木もみじ(もみじ回廊)や約1.5キロ続くもみじ並木(もみじ街道)が、ゆったりと心を癒やしてくれる。もみじ回廊は、11月に行われる富士河口湖紅葉まつり期間中ライトアップを実施。ライトに照らされた色鮮やかな紅葉の中に浮かび上がる富士山の姿が楽しめる。例年、11月上旬から11月下旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。