今週末(11月5・6日)の紅葉見頃はここ!全国のまもなく見頃を迎える紅葉名所ガイド

2022年11月2日

いよいよ本格的な紅葉シーズンとなる11月上旬。多くの名所で続々と見頃を迎えているが、まだ今年の紅葉狩りの行き先を検討中という人も多いはず。今回は、今まさに色付き見頃を迎えつつある東日本・西日本の人気スポットをピックアップ。既に見頃となっているスポットや、早ければ今週末にも見頃になりそうな名所をチェックしよう。

※各スポットの見頃は2022年11月2日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※その他の内容は取材時点の情報です。また、写真は2021年以前のものです。

【東北】まもなく見頃を迎えそうな名所

【東北・宮城県】鳴子峡 / 断崖絶壁の上から見るV字峡谷の紅葉

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

高さ約100メートルの渓谷に広がる紅葉は圧巻画像提供:鳴子温泉郷観光協会

JR鳴子温泉駅から車で約10分。国道47号に平行して走るV字型峡谷は、大谷川の侵蝕により成立した峡谷で、高さ約100メートルの断崖絶壁が2.5キロに渡って続く。奇岩と松の緑が点在する中に織りなす紅葉美は数ある名所の中でも第一級といわれるほど。例年、10月下旬から11月上旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。2022年11月3日(祝)まで、JR鳴子温泉駅から中山平温泉駅間で鳴子峡行きの臨時バス紅葉号が運行している。


【関東】まもなく見頃を迎えそうな名所

【関東・栃木県】戦場ヶ原 / 湿原の草紅葉とハイキングコースの紅葉が見事

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

【写真】一面の草紅葉に加え、ミズナズナラ、シラカンバなどの樹木が色付く画像提供:日光市観光協会

栃木県の戦場ヶ原は奥日光に広がる日本有数の湿原。かつての湖が湿原化したもので、例年9月下旬から10月上旬に一面の草が色づく草紅葉(くさもみじ)となる。湿原をぐるりと囲む自然探究路は2時間ほどで歩けるハイキングコースになっていて、10月中旬から下旬の頃には、湯滝から戦場ヶ原を横断するコース周辺が見事な紅葉となる。名前の由来は、この地が中禅寺湖をめぐって男体山の神と赤城山の神が争った「戦場」だったという神話からとされる。


【関東・群馬県】伊香保温泉 / ライトアップに映える紅葉の取り合わせが美しい

色付き状況:色付き始め(※2022年11月2日現在)

河鹿橋の辺り一面が朱色に染まる画像提供:渋川伊香保温泉観光協会

名湯として知られる群馬県伊香保温泉。その湯元である河鹿橋付近には、榛名山系の豊かな自然に育まれた、モミジ、カエデ、クヌギ、ウルシなどが毎年10月20日頃から一斉に色づき始める。11月上旬にはピークを迎え、素晴らしい紅葉を楽しむことができる。2022年は10月25日から11月13日(日)にかけてライトアップが実施されており(新型コロナウイルスの関係で中止の可能性あり)、紅葉が真っ赤に燃えているように見えるほど迫力がある。


【関東・群馬県】碓氷第三橋梁(めがね橋) / レンガアーチ橋と紅葉による絶妙な風景が楽しめる

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

青空と紅葉、そしてアーチ橋のコントラストは見るものの心を奪う画像提供:安中市

碓氷第三橋梁(通称・めがね橋)は1892(明治25)年に完成したレンガ造り4連アーチ橋。長さ91メートル、高さ31メートルで国内最大規模。国の重要文化財に指定されており、現在は信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」が整備され、橋上を歩くこともできる。秋の紅葉の時期に、鮮やかな紅葉の中に佇む重厚なめがね橋は思わず息をのむ美しさだ。例年、11月上旬から11月中旬頃にかけてが、紅葉の見頃の時期となる。


【関東・茨城県】筑波山 / 関東平野を一望できる紅葉スポット

色付き状況:色付き始め(※2022年11月2日現在)

赤や黄色のグラデーションが秋を感じさせる画像提供:つくば観光コンベンション協会

男体山、女体山の2峰からなる筑波山は、標高の低い日本百名山の1つ。山頂から御幸ヶ原にかけてはブナをはじめとした落葉紅葉樹が多く、11月上旬から紅葉を楽しむことができる。また、筑波山神社そばのケーブルカー宮脇駅周辺の紅葉も見事。山頂へは登山コースのほか、ケーブルカー、ロープウェイを利用すれば山頂付近まで楽にアクセスできる。


【関東・茨城県】袋田の滝 / 日本屈指の名瀑が艶やかな紅葉に染まる

色付き状況:色付き始め(※2022年11月2日現在)

滝と紅葉のコラボレーションが見事画像提供:大子町観光協会

茨城県にある、高さ120メートル、幅73メートルの大きさを誇り、日本三名瀑の1つに名を連ねる袋田の滝。流れが四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、四季折々の表情を見ることができる。秋には、滝を囲うようにイロハカエデやオオモミジをはじめクヌギ、ナラ、ヤマウルシなどが赤や黄色に色づく。紅葉の時期の光景の美しさは、西行法師が詠んだ歌「花紅葉(もみち)経緯(たてよこ)にして山姫の錦織出す袋田の瀧」からもうかがい知ることができる。


【関東・埼玉県】名栗湖 有間渓谷 / 名栗湖上流を紅葉狩りしながら散策

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

有馬渓谷下流に広がる名栗湖沿いの紅葉も見ものだ画像提供:奥むさし飯能観光協会

埼玉県秩父市と飯能市の間に位置する名栗地区にあるダム湖、名栗湖。周囲を一周する道路も整備され、大自然の中でカヌー体験や釣りを楽しむことができる。そんな名栗湖上流にある有間渓谷沿いは、秋には澄んだ流れと美しい紅葉が織りなす景色を堪能しながら散策を楽しめるスポットだ。例年、11月上旬頃からモミジやカエデ、桜などが色付き始め、11月下旬頃にかけて紅葉の見頃の時期となる。


【甲信越】まもなく見頃を迎えそうな名所

【甲信越・長野県】白馬五竜アルプス平 / 北アルプスの大展望と遠見尾根の紅葉

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

自然遊歩道からは鮮やかに染まる山々を見られる画像提供:(C)株式会社五竜

麓から8人乗りゴンドラに乗って約8分で標高1515メートルのアルプス平に到着。北アルプスの絶景と遠見尾根に広がる紅葉が楽しめる。例年9月下旬から10月下旬まで紅葉の見頃を迎える。そこから約20~30分歩くか、アルプス展望リフトに乗ると自然散歩道があり、標高1676メートルの地蔵の頭周辺の散策ができる。そこからさらに標高2007メートルの小遠見山山頂を目指す片道約90分の小遠見山トレッキングもお勧め。


【甲信越・山梨県】河口湖 / ライトアップされたもみじ回廊で、紅葉越しの富士山が楽しめる

色付き状況:色付き始め(※2022年11月2日現在)

富士山と紅葉のコラボをライトアップで楽しむのも◎画像提供:富士河口湖町

標高1300メートルの天下茶屋や、830メートルの河口湖、それぞれの移りゆく紅葉が楽しめる。また、60本の巨木もみじ(もみじ回廊)や約1.5キロ続くもみじ並木(もみじ街道)が、ゆったりと心を癒やしてくれる。もみじ回廊は、11月23日(祝)まで行われている富士河口湖紅葉まつり期間中ライトアップを実施。ライトに照らされた色鮮やかな紅葉の中に浮かび上がる富士山の姿が楽しめる。例年、11月上旬から11月下旬頃にかけて、紅葉の見頃となる。


【甲信越・新潟県】苗場ドラゴンドラ / 気軽にゆったり、およそ25分の空中散歩

色付き状況:今見頃(※2022年11月2日現在)

ゴンドラから見渡す一面の紅葉世界画像提供:苗場スキー場

美しい渓流の上などをアップダウンを繰り返しながら進む苗場ドラゴンドラは、片道約5.5キロという日本最長の長さを誇り、およそ25分の長い時間にわたって紅葉を楽しむことができる。また、道中には、エメラルドグリーンに輝く神秘的な湖の「二居湖」や、14号柱と呼ばれる、まるで紅葉の世界に飛び込んでいくかのようなスリルを体感できるスポットもあり、迫力満点の空中散歩を満喫できる。

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