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カレンダーは12月となり、いよいよ今年の紅葉シーズンも見納め間近。けれど、例年12月まで見頃が続く紅葉名所は少なくない。冬本番を目前に、今週末(12月3・4日)に晩秋の紅葉を楽しめそうな全国の紅葉スポットをピックアップして紹介したい。
※各スポットの見頃は2022年11月30日時点の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
※その他の内容は取材時点の情報です。また、写真は2021年以前のものです。
【関東】今週末紅葉を楽しめそうな名所
【関東・東京都】浜離宮恩賜庭園 / 江戸時代から続く由緒ある庭園で味わえる色鮮やかな紅葉
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
国の特別名勝および特別史跡に指定されている都立浜離宮恩賜庭園は、潮入の池や2つの鴨場をもつ江戸時代から続く大名庭園。11月中旬から12月上旬にかけて、潮入の池周辺や4つの御茶屋周辺など園内各所で、トウカエデやハゼノキ、サクラ、モミジといった約260本の木々の黄葉・紅葉を楽しめる。都会の真ん中にある徳川将軍家ゆかりの庭園で、秋の景勝を堪能しよう。
【関東・神奈川県】三溪園 / 古都のような風情ある紅葉を横浜で楽しめる
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
実業家の原富太郎(雅号、三溪)が明治39年に開いた日本庭園。17万5000平方メートルに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が数多く配置されている。見頃となる11月中旬から12月中旬にかけては、イチョウやモミジ、カエデなどが園内各所で美しく紅葉する。中でも内苑の聴秋閣の周辺、外苑の横笛庵や林洞庵周辺が見事。横浜で古都のような風情ある紅葉の景色が楽しめる。
【関東・千葉県】養老渓谷 / 紅葉鑑賞が楽しめるハイキングスポット
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
養老川上流の養老渓谷は、市原市朝生原から大多喜町粟又まで約7キロにわたる広いエリアで、ハイキングのメッカといわれている。色づいた山々を眺望できる大福山展望台、中瀬遊歩道や滝めぐり遊歩道といった川沿いの散策コースのほか、懸崖境・筒森もみじ谷などがあり、楽しみ方はさまざまだ。
【東海】今週末紅葉を楽しめそうな名所
【東海・岐阜県】養老公園 / 養老の滝まで続くモミジのトンネル
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
「滝の水が酒に変わった」という孝子伝説で知られる「養老の滝」を中心とした公園。養老鉄道養老駅から、公園の奥にある高さ30メートル、幅4メートルの名瀑・養老の滝までは徒歩で約40分ほどの道のり。鮮やかに色付いたカエデやイチョウが遊歩道を囲むようにして左右に植えられており、まるで紅葉のトンネルのよう。遊歩道の先にある壮大な養老の滝と、赤や黄色の紅葉のコラボレーションは必見。
【東海・愛知県】犬山 寂光院 / 尾張のもみじでらの別名で親しまれる名所
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
愛知県犬山市の寂光院は、別名「尾張のもみじでら」と呼ばれ、秋の紅葉スポットとしても知られている。巨木を含む約1000本の樹木が、例年、11月中旬から12月上旬にかけて鮮やかに色付き、紅葉が見頃を迎える。2022年11月5日から12月4日(日)までの期間は、もみじまつりが開催されている。
【東海・静岡県】浜松城公園 / 色鮮やかな紅葉が城周辺を彩る
色付き状況:色づき始め(※2022年11月30日現在)
浜松市の中心部に位置し、市民の憩いの場にもなっている緑豊かな公園。浜松有数の桜の名所として知られるほか、秋には日本庭園を中心にして紅葉が広がり、赤や黄色など鮮やかに色づいた木々がお城を囲むようにして彩る。カエデ、モミジ、イチョウ、ケヤキ、ナンキンハゼなどが色づき、浜松城天守閣と紅葉のコラボレーションが楽しめる。深山式回遊型の日本庭園内にある北門や、下池にかかる木橋周辺のモミジも風情があって美しい。
【関西】今週末紅葉を楽しめそうな名所
【関西・滋賀県】メタセコイア並木 / 約500本のメタセコイアと直線道路が造り出す絶景
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
果物狩りができる農業公園マキノピックランドから、キャンプやスキーを楽しめるマキノ高原へ約2.4キロにわたって続くメタセコイア並木。道の両側に植えられた約500本のメタセコイアは、秋になると美しく紅葉し、黄色からレンガ色に徐々に染まる。例年11月下旬~12月上旬ごろが見ごろとなる。円錐型のメタコセイア並木とまっすぐに延びる道路が造り出す対称形の整った景観は、遠景となる野坂山地の山々ともに調和し、新・日本街路樹百景にも選ばれている。
【関西・京都府】洛北(圓光寺) / 境内山上から紅葉の名所が望める
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
圓光寺は、1601年(慶長6年)、徳川家康公が文治政策として閑室元佶(カンシツゲンキツ)師を招いて伏見に学問所を開いたのに始まり、圓光寺版と呼ぶ図書も出版、当時の木活字(重要文化財)が現存する。1667年(寛文7年)、現在地に移転。庭園は新緑や紅葉時に美観を呈し、本堂前には水琴窟が設置され、妙音を聞ける。境内山上からは眼下に燃え立つ紅葉、遠くには北山や嵐山の眺望も楽しめる。
【関西・奈良県】談山神社 / 3000本のカエデが圧巻
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
多武峰の山中に、木造で唯一現存している十三重の塔と、大小さまざまな社殿が配置されている。大化の改新にちなんで毎年11月3日に行われるけまり祭が特に有名で、秋は3000本ものカエデに包まれる情景が美しい。紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬。
【中国・四国】今週末紅葉を楽しめそうな名所
【中国・岡山県】岡山後楽園 / 幻想的な秋の庭園美を鑑賞
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
日本三名園に数えられる広大な大名庭園。園内では、錦織り成す紅葉の名所「千入(ちしお)の森」がおすすめ。千入とは、幾度も染めるという意味。日ごとに深まる紅葉のさまを表しており、約300年前の築庭当時からこの名で親しまれている。その他にも唯心山や花葉の池周辺も見逃せない。
【四国・愛媛県】松山城 / 天守と紅葉のコントラストは必見
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
松山市の中心地、標高132メートルの勝山山頂にあり、加藤嘉明によって1602年(慶長7年)より築城開始された。乾櫓(いぬいやぐら)や野原櫓、隠門などは創建当時からあり、現在21棟の建造物が重要文化財に指定されている。現存する天守は1852年(嘉永5年)に再建されたもので、最上階からは瀬戸内海や石鎚山などを見渡すことができ、眺望も楽しめる。松山城の樹木は常緑広葉樹林で、紅葉する落葉樹は少ないが、城山に点々と紅葉を交えた、緑と紅葉の織りなす美しさを見ることができる。
【九州】今週末紅葉を楽しめそうな名所
【九州・福岡県】秋月城跡周辺 / 秋に輝く筑前の小京都
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
秋月は「筑前の小京都」とも呼ばれる城下町。例年、11月下旬から12月初旬にかけて、黒門周辺にある約20本のカエデが赤く染まる。紅葉と黒門のコントラストが特に素晴らしく、毎年早朝より多くの観光客で賑わう。杉の馬場には露店が並び、ゆっくりと紅葉を堪能できる。見頃については公式サイトにて要確認。
【九州・福岡県】白野江植物公園 / 日本の原風景が広がる公園を錦絵のように染めるモミジ
色付き状況:今見頃(※2022年11月30日現在)
和を基調とし、どこか懐かしさを感じる日本の原風景が広がる公園。周防灘(瀬戸内海)を臨む小高い丘に広がり、地形を生かしたアップダウンのある園内では、季節の草木や野鳥、風景を楽しむことができる。例年紅葉の見頃となる11月下旬から12月上旬にかけては、約800本のイロハモミジなどが錦絵のように黄色や赤に色づく。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。