家庭で食べる即席麺の定番ともいえる日清の「出前一丁」。実は今年55周年を迎える。日本だけでなく、中国、シンガポール、ドイツなど40以上の国と地域で発売され、各地でオリジナル味なども展開するなど、まさに世界に愛されるブランドとなっている。今回55周年という節目に、横浜中華街の「招福門」と協業し、オリジナルメニューが食べられるホップアップストア“出前坊やの香港屋台”をオープン。さっそく行ってきた。
招福門ならではのアレンジを加えた「出前坊やのまかないラーメン」シリーズ
「出前一丁」といえば日本が誇る即席麺のブランドで、“国民食”といってもいいほど老若男女に親しまれている袋入りラーメン。だが、実は香港での人気もすさまじく、即席麺売上はNo.1、しかも「香港版出前一丁 五香牛肉味」や「出前一丁 香辣麻油味」など、なんと40種以上のバリエーションがあるという。また、おなじみの袋に描かれているキャラクター“出前坊や”も“チンチャイ君(清仔)”と呼ばれて親しまれている。
そんな香港と「出前一丁」との縁もあり、今回、香港飲茶専門店「招福門 横浜本店」とコラボが実現。2023年4月2日(日)までの期間限定で、ホップアップストア“出前坊やの香港屋台”をオープン。「招福門」ならではのアレンジメニューが味わえる。
そのなかでも、やっぱり食べておきたいのが「出前坊やのまかないラーメン」シリーズの3種。まずは鶏ガラをベースに金華ハムの旨味を加えたスープの「海老ワンタン麺」。プリプリの海老を包んだワンタンや油芯菜が入り、「出前一丁」の特徴でもある“ごまラー油”がアクセントになっている。
シンプルなスープは海老ワンタンとの相性もよく、海老の風味が加わることでより深い味わいになる。おなじみの「ごまラー油」を加えていることで、いつものあの味とどこか懐かしさを感じる仕上がりに。あっさり系で食べやすいので、ほかのメニューと一緒に楽しむことができる。
「鶏そば」、「角煮麺」もあり、どれもベースは「出前一丁」。香港飲茶で使用する食材や調味料、スパイスなどを使ったアレンジで、いつもの味とは違った新鮮なおいしさが楽しめる、まさに今回のコラボならでは。「鶏そば」は鶏の旨味が生きていて、あっさりと食べやすい。
「角煮麺」の角煮はコクのある味で、スープと一緒に食べると味変的なアクセントにもなる。これら3種は1階で食べられるが、2階の食べ放題メニューには、この3種に加え、香港で人気のナッツ系の甘辛い調味料「サテソース」で味付けして炒めた「サテビーフ麺」が登場する。ちなみに「サテビーフ麺」は1時間に1回程度、ワゴンで提供されるので見逃さないように気を付けたい。