「ガスト」や「バーミヤン」などを運営するすかいらーくホールディングスが、2023年2月1日に新業態の「飲茶TERRACE 桃菜」をオープン。中国茶を楽しみながら点心を味わう飲茶を気軽に楽しめるという同店にさっそく行ってみた。
「飲茶TERRACE 桃菜」は小田急線鶴川駅から徒歩10分、鶴川街道沿いにある。大きな看板が目印だ。店内は明るい雰囲気で開放的。アジアンテラスをイメージしたという内装は、飲茶専門店らしく気分を上げてくれる。
気になるメニューだが、まずは飲茶食べ放題、選べる飲茶セット、アラカルトのいずれかから選ぶ。やはり、飲茶を存分に楽しむなら食べ放題がおすすめ。ということで今回は食べ放題Bコースをチョイス。
食べ放題にも3つのコースがあり、全24品90分食べ放題のAコース(2089円)、全40品120分食べ放題のBコース(2419円)、全52品120分食べ放題のCコース(2639円)から選ぶ。ちなみに土日祝は各コース+330円になる。食べ放題以外にも選べる飲茶セットは麺or飯(1品)+点心類(3~5品)3種や、アラカルトで1品からオーダーすることもできる。
まずは点心のおともにお茶をチョイス。「プーアル茶」、「凍頂烏龍茶」、「杜仲茶」、「銀毫(ぎんごう)ジャスミン茶」の4種あるが、今回は「銀毫ジャスミン茶」をオーダー。ほかにも紹興酒やビールなどのアルコール、ソフトドリンクがあり、ドリンクはすべて食べ放題とは別料金になる。
メニューを見ながら点心を選ぶ。テーブルには小籠包用の針生姜のほか、醤油、黒酢が置かれている。一番のおすすめは小籠包ということで、小籠包と蟹入り小籠包はぜひ食べておきたい。ほかにも中華風 コーンスープや海老春巻などを注文した。
まず運ばれてきたのは「小籠包」。湯気が立つ熱々の状態で運ばれてくる。大きめで深さのあるレンゲは小籠包専用。熱々の状態なのでいきなり口に入れずにレンゲにのせて食べる。
小籠包の食べ方はメニューにも紹介されているので、慣れていない人も安心。最初に皮を少し破ってテーブルの針生姜と黒酢か醤油をたらし、旨味を堪能する。肉の旨味とコクのあるスープは小籠包の醍醐味。3個あっという間に食べられてしまうおいしさ。
同じく小籠包でもピンク色は「蟹入り小籠包」。こちらは蟹の風味が広がって、また違った味わいが楽しめる。1個目は針生姜をのせずにカニの旨味を堪能するのがおすすめだ。
真っ黒な見た目にやや警戒してしまうが、正体は「トリュフ入り餃子」。トリュフの香りが贅沢な点心で、濃厚な旨味がクセになる。ほかにもオレンジ色の「チーズ入り海老餃子」、緑色の「翡翠蒸し餃子」といったカラフルな点心もあり、見た目のインパクト以上においしくて驚く。「翡翠蒸し餃子」は食べ放題Bコース、「トリュフ入り餃子」、「チーズ入り海老餃子」は食べ放題Cコースのメニューだが、食べ放題Aコースや飲茶セット、アラカルトの場合も単品価格で追加OK。
あれこれ食べていると、店内にワゴンが登場。できたての点心を運んできてくれる。「自家製肉焼売」や「中華風茶碗蒸し」など、選りすぐりの点心をテーブルまで持ってきてくれるので、オーダーしたものがあってもついつい手が伸びてします。今回はここから「竹の葉ちまき」をチョイス。
ちまきは冷めてもおいしいが、やっぱり蒸したての熱々はひと味違う。ふっくら、もっちりしていて、具材とスープの旨味をしっかり抱え込んでいるのでかなりおいしい。個人的にはこれだけ何個も食べていたいぐらいだ。
いくつかお気に入りはあったが、おすすめしたいもののひとつが「中華風 コーンスープ」。中華のコーンスープはあまりコーンの風味がしないものもあるが、こちらのコーンスープはコーンポタージュのような濃厚さもあり、鶏のスープの旨みも感じられる。花巻などと一緒に食べても合う。
さらに必食なのが、「若鶏のから揚げ金沙粉(きんさこ)」。金沙粉は中華料理に使われる調味料をブレンドしたものだが、ここでは、3種の唐辛子や山椒、五香粉(ウーシャンフェン)などにニンニクやパン粉などをあわせたオリジナル金沙粉を使用。これが何ともクセになる味わいで、アルコールにも合いそうだ。
最後にシメが食べたいなら麺類やご飯もののメニューもあるので、しっかりおなかいっぱいになる。そしてデザートまで食べれば満足感ハンパない飲茶体験ができる。食べ放題もコースによって対象となる料理やデザートが異なるが、どれを選んでも前菜、点心、揚げ物、麺類、デザートとコースのように楽しめる。気に入ったものを何度もオーダーしたり、全種類を制覇したり楽しみ方はいろいろ。
厨房にあるジェットスチーマーが一気に多数のセイロを蒸すことができるため、食べ放題でも常にできたて熱々の料理が味わえるのが「飲茶TERRACE 桃菜」の魅力。今後店舗を増やす予定だ。食べ放題、お得なセット、アラカルトと利用の仕方もいろいろで、食べ放題のどのコースも小学生以下は同額(1099円)、3歳以下は無料となっているのもうれしい。自分の好きな楽しみ方で本格飲茶を楽しんでみよう。
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