ホテルの宿泊料金が上昇中⁉快適な旅をするなら「進化系ビジネスホテル」へ

2023年4月21日

ドーミーイングループの露天風呂一例

穏やかな気候ののなか大型連休を控え、行動制限がない状況下で旅行や帰省の計画を立てている人も多いのでは。そんな中、最近ホテル・旅館の宿泊料金が全体的に上昇してきているという。そこで活用したいのが、昨今進化が止まらないビジネスホテル。従来のホテルと一線を画すサービスで旅行客をもてなす進化系ビジネスホテルのポイントを旅の匠に聞いた。

進化する理由は、付加価値をプラスして他社と差別化

宿泊代が上昇する理由を、オンライン宿泊予約サイト・ Booking.comで でチェーンホテルのアカウントマネージャーの廣恵(ひろえ)さんはこう語る。

「インバウンドを含め旅行需要が戻ってきていることが大きな理由のひとつです。また円安が続いているので外国人旅行客の需要を見込み、コロナ禍前以上に料金が上がっているところもあります」

特に4つ星以上のホテルだと2人で1泊4~5万円は当たり前に。そこで活用したいのが、ビジネスホテルだ。

ビジネスホテルというと狭い部屋に簡素な朝食がついて安価に泊まれるイメージ。しかし昨今はこうした事情が変化。ホテルの安売り合戦に巻き込まれないよう付加価値を付け、ほかのホテルとの差別化を図っているという。

「特に顕著なのが朝食です。多くのビジネスホテルでは昼食・夕食の提供がありません。その代わりに、郷土料理を提供するなど朝食を充実させているところが増加しています。こうした取り組みは共立メンテナンスが運営するドーミーイングループが先駆けで、売り上げを伸ばした実績があります。サービスを充実させることでビジネス需要に加えて観光、レジャー層も取り込んでいきたい狙いがあると思われます」

廣恵さんが教えてくれた最新のビジネスホテルのトレンドを3つのキーワードで紹介しよう。

キーワード1「朝食が充実」

【写真】ドーミーイングループの朝食一例

宿泊料金に数百円プラスしたコンチネンタルブレックファーストが定番だったが、ホテルのある土地の食材や郷土料理を提供するところが増加しているほか、コロナ禍を機にブッフェスタイルからワンプレートのおしゃれな朝食を提供するところも。朝食の価格は部屋と一緒に予約すると1000~1500円が相場だそう。

「マグロフェアなどイベントが開催されたり、有名シェフがメニューの監修をしたりと個性を打ち出しています。食事をするスペースも明るく広い場所が確保され、ゆっくり食べられる空間が提供されていますね」(廣恵さん)

キーワード2「スタイリッシュ」

KOKO HOTELSの客室一例

外観やエントランスから空間デザインがスタイリッシュになり、部屋もファミリーやスイートタイプを備えるなど選択肢を広げているところも。旅行客に好まれるのはもちろん、ビジネス利用でも仕事から解放された気分になれるのが魅力だ。

「最近オープンするビジネスホテルはデザインが素敵なところが多く、お客様の趣向も変わってきていて出張でも旅行でもこうしたホテルは予約が集中し、クチコミも高評価の傾向です。需要が高いため、KOKO HOTELSのようにオープンラッシュのチェーンもあります」(廣恵さん)

キーワード3「温泉付き」

ルートイングループの温泉の一例

露天風呂や眺望の良い大浴場など温泉施設のようなつくりに力を入れているホテルが増加。ゆっくりリラックスできることから人気が集まり、ママ友同士でお泊りを楽しむ人も増えているとか。

「天然温泉をうたっているのは、ドーミーイングループとルートイングループが2トップですね。大浴場だけでなく貸し切り温泉のあるホテルもあります。ビジネスホテルは立地が良く車がなくてもアクセスできるところが多いので、温泉を求めて利用するという使い方もおすすめです」(廣恵さん)

最後に、廣恵さんおすすめの進化系ビジネスホテルチェーンを教えてもらった。全国旅行支援の継続が発表され、ますます旅行需要の高まりが見込まれる。お得で快適な旅に、進化系ビジネスホテルを活用しよう。

dormy inn(ドーミーイン)

大浴場一例

客室一例

朝食と大浴場に力を入れ、一部店舗では天然温泉も楽しめる。北海道から九州までホテルを90カ所(23年2月時点)展開。朝食は和洋のブッフェスタイルで、施設によって異なる「ご当地逸品料理」を用意。北海道なら海鮮丼、青森ならせんべい汁などのご当地逸品料理のほか、体に優しく見た目も楽しい「味めぐり小鉢横丁」も提供。館内には、温泉感覚のゆったりとした大浴場を完備し、露天風呂やサウナを併設するところも。また、畳のくつろぎを楽しめる和風テイストのブランド「御宿 野乃」も展開。


ROUTE INN HOTELS(ルートインホテルズ)

津山駅前店の温泉

津山駅前店の客室例


北海道から沖縄まで全国各地に展開する。「ホテルルートイン」と、ワンランク上のブランド「ルートイングランティア」ブランドなどの一部店舗で天然温泉が楽しめる。特にルートイングランティアは温泉施設のような趣向を凝らしたつくりや、リラクゼーションなどスパスタイルの温浴施設があるところも。


KOKO HOTELS(ココホテルズ)

Premier日本橋浜町店の客室一例

スイートルームの一例

シンプルで機能的、スタイリッシュなデザインのホテルで、東京、神戸、福岡、札幌など主要都市に15軒展開。スタンダード、ワンランク上のPremier、ファミリーや長期滞在型のResidenceブランドがあり、シーンに合った滞在が楽しめる。


VESSEL HOTELS(ベッセルホテルズ)

高田馬場駅前店では全室に電子レンジも完備

ビジネス向けの「ベッセルイン」、家族でもゆったり泊まれる広めの空間がうれしい「ベッセルホテル」など4つのブランドを展開。ホテルごとのコンセプトに合わせた朝食に力を入れる。北海道ならジンギスカンやザンギ、海鮮丼、宮崎なら冷や汁や高千穂牧場のヨーグルトなど、郷土料理や地元食材たっぷりで、豊かな朝の時間を提供する。


ブッキングドット・コムでは上記以外にも多くのビジネスホテルの検索・予約ができるほか、全国旅行支援の宿も取り扱う。さらに、ブッキングドット・コムでは無料のアカウントがあれば、対象施設が最大20%の割引で利用できる「 Genius(ジーニアス) 」というプログラムもあり、全国旅行支援と併用可能なので、お得に旅ができる。

また、全国旅行支援や、2023年5月7日(日)までの予約を対象とする“ゴールデンウィークキャンペーン”を実施中だ。そして、旅がとても快適になるアプリの利用もおすすめ。簡単検索でホテルが簡単に予約できるほか、延泊の手配、レンタカー、フライトもブッキングでき、自分だけの旅をカスタマイズできる。旅先でアプリを地図替わりに使うことも可能だ。

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