DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」と、ウォーカープラスがコラボレーションし、イベントを実施!ウォーカープラス主催のフードフェス「アゲフェス2024」への出演権をかけたライバー(配信者)向けイベントを経て、15名が“揚げ物アンバサダー”として選定された。そのうちのひとり、「すーさん」さんがアゲフェス当日、伊豆のご当地グルメを販売するお店で売り子を体験。その様子をレポートする。
伊豆下田発のご当地コロッケがアゲフェスに登場!
すーさんが“揚げ物アンバサダーを務めた「アゲフェス2024」は、おでかけ情報サイト「ウォーカープラス」プロデュースのフードフェスで、2024年6月7日〜9日に揚げ物とお酒をテーマに東京・御徒町駅前広場で開催された。
ウォーカーがセレクトした揚げ物の人気店6店が出店したなかで、すーさんがPRをお手伝いした「クックランド」は、静岡・伊豆下田で町おこしのために生まれた「キンメコロッケ」が話題のお店。その名のとおり、コロッケに使われている具材は下田市が日本一の水揚げ量を誇るキンメダイで、食べ応えある“キンメの煮付け”がゴロッと入っている。
魚介類が大好きだというすーさん。「コロッケの中に“高級魚”のキンメですよ!?そんな珍しいコロッケ、なかなかないじゃないですか(笑)。その独創性・ユニークさにも惹かれましたし、しかも僕の好きなワサビを使ったタルタルソースが添えられていて、“魚介+ワサビ”のマッチングが決め手になりました!」と、クックランドの応援を決めたそう。
ライバーが登壇したステージイベントでは、キンメコロッケとセットで販売される「春巻き」をすーさんが試食。「この春巻きは中の具材の味がしっかりしていて、ソースなど何もつけなくても、そのままでおいしいです!ぜひアツアツの揚げたてを食べに来てください」と、通る声でしっかり宣伝できた。
笑顔の波を全国へ!舞台俳優から転身した“イケボ”ライバー・すーさん
「日本全国に笑顔の波を広げたい!」というコンセプトでライバー活動をしているすーさん。普段のライブ配信では、雑談トークを中心に、ゲームコーナーやクイズコーナー、歌を歌うなどのエンターテインメントに力を入れている。すーさんといえば、ちょっと低めの落ち着いた “イケボ (イケメンボイス) ”と、アナウンサーのように軽快で流れるような話し方が特徴。「すーさんのポコチャ講座」としてライブ配信のコツやライバーステップアップのための動画などをポコチャやYouTubeなどで展開していて、とてもわかりやすいと好評だ。
もともと舞台俳優だったというすーさんだが、「コロナの緊急事態宣言によって舞台の仕事もすべて白紙になり、家から出ることができなくなってしまった」のだそう。これは困った、さてどうしよう…と行き詰ったとき、友達に薦められて始めたのがライブ配信だった。「最初はコロナが明けたときの舞台集客目的で始めたんですが、リスナーさんから『すーさんのおかげで元気が出ました』という言葉をもらって、劇場でなくても自分の“エンタメ”を届けられる、リスナーさんを笑顔にできるんだと気づきました」(すーさん)。
現在はライブ配信活動がメインで、舞台は年に1回程度の出演になっているというが、劇団にいたころの経験が配信にも活かされているようで、「劇団員は演者としてだけでなく、広報活動や物販など、ほかにもいろいろな仕事をしないといけない。そういうコミュニティの運営はポコチャの場合もとても大事で、リスナーさんとどう深くコミュニケーションをとっていくか、ファミリー(ライバーを応援し配信枠を盛り上げてくれるファングループ)とともにみんなが楽しめる居場所を作っていけるかをいつも考えています」とのこと。確かに、観客を大切にする劇団の精神が、そのままリスナーへのリスペクトにつながっているからこそ、すーさんの配信はいつも温かく、リスナーのコメントも心温まるものが多いのだろう。
リスナーとの出会いが人生を変えた!ライブ配信の可能性を追求し続けたい
クックランドのブース前でも持ち前の“イケボ”がいかんなく発揮され、すーさんの笑顔と声に誘われて、足を止めるお客さんも。“揚げ物アンバサダー”に就任したどのライバーさんよりも大きな声で呼び込みをしていた姿が印象的だった。
そんなすーさんだが、ライブ配信を始めてすぐに人気が出たわけではない。「ポコチャを始める前に別のアプリでラジオ配信をしていたんですが、そこは鳴かず飛ばずで人気も出ず…。ポコチャは、リスナーさんとのコミュニケーションが一番重要。コミュニティの運営力が問われる場所だと思っていて、劇団時代のスタッフワーク経験が活かせたのがよかった」と振り返る。
長く活躍するライバーであるにもかかわらず、決して上から目線ではなく、丁寧に言葉を選んだり、わかりやすく説明する様子は本当に好感が持てる。多くのリスナーがすーさんの枠を訪れたくなる理由はきっとここにある。
今後は3年前に設立したライブ配信事務所の運営や、すーさんを頼ってくるライバーの育成にも力を入れていきたいという。
「まだまだ“ライブ配信”という世界を知らない人も多いですし、また『ライブ配信をやってみたけど失敗したから自分はライバーには向いてない』とあきらめてしまう人もいる。でもこっちのアプリでダメだったら、違うアプリで挑戦してみればいい。僕は“ライブ配信”自体にもっと大きな可能性があると思っているんです。事務所の代表としてもライバーとしても、さまざまなアプリやプラットフォームを研究しながら、ライブ配信業界全体を盛り上げていくのが目標です。そうしてライバーさんが笑顔になり、それによってリスナーさんも笑顔になる、笑顔の波が広がったらすてきですね」
●Pococha すーさん
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/afb90185-ea10-4efc-8626-06c28b30f2da
取材・文=水島彩恵
撮影=島本絵梨佳