種類や銘柄も豊富な日本酒。一体何を基準に選んだらいいのかわからなくなってしまう人も多いのではないだろうか。今回は日本全国の日本酒や本格焼酎などが常時100種以上試飲、購入できるという「日本の酒情報館」(東京・虎ノ門)で、春におすすめの日本酒の楽しみ方を教えてもらった。
日本の酒情報館とは
日本の酒情報館とは、歴史と文化を含む日本酒や本格焼酎、泡盛の魅力を見て、触れて、体験することを通じて世界中の人に伝える、いわば國酒のミュージアム。全国各地のさまざまなタイプの日本酒を1杯100円から試飲、購入が可能。しかも全国各地の銘柄が入れ替わるので、いつ来館しても違うお酒を味える日本酒ファンにはたまらない場所だ。
春は新酒&春酒が旬!
日本酒は秋に収穫した新米を使用し、酒造りを開始。冬の寒い時期を経て、春にはフレッシュな味わいと爽やかな香りが特徴の新酒が各蔵から発売される。新酒は従来酒蔵でしか味わえないような日本酒の美味しさがそのまま詰まっているという。
特に熱処理をしない生酒は、春の季節を代表する旬のお酒だ。新酒は「しぼりたて新酒」や「新酒(生)」などのラベリングがされていることが多く、そのほかにもおりがらみや、活性にごりなども人気のタイプだとか。また最近は「春酒」として、ピンク色の華やかなパッケージの日本酒も登場する。
春の肌寒い夜はにごり酒のお燗でのフードペアリングもおすすめ
にごり酒とは、もろみを目の粗い布で濾した白く濁っている日本酒。春には期間限定でにごり酒を出す酒蔵もある。三寒四温を繰り返す季節のなか、ちょっと肌寒い春の夜にはにごりのお燗もおすすめ。
日本酒造組合中央会によると、にごり酒の濃厚さは洋食のソースのように見立てられるので、カキフライなどフライ料理との相性も良いとのこと。意外かもしれないが、あえて食べ物の油を溶かす45度くらいの温度のお燗にすることで、口の中がさっぱりし、にごりがさらさらと感じられ、食事との相性がより良くなるという。そのほかにもバター醤油味の料理と合わせたり、うすにごりのものはタイ料理やベトナム料理などスパイシーな料理とも合わせたりするのも相性が良いそうだ。
日本の酒情報館で体験できる春の日本酒
今の時期は春酒と熟成古酒のお試しセットもあるので、春はさまざまな日本酒を体験できる日本の酒情報館で、あなたにぴったりの日本酒のお気に入りを発見してみよう。
※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。