⽇本で初めて⾷べられたカレーライスを復刻再現!?「食の會 日本橋」の限定メニューに注目

2022年10月19日

食文化の聖地・日本橋にあるレストラン「食の會 日本橋」。昼は明治期に日本料理として誕生した“洋食”を、夜は日本全国のこだわりの食材を使い、“家庭料理”という概念が生まれた明治期に振る舞われた“最上級で最高の家庭料理”を用意する。 “明治時代に食べられたアイスクリーム”や“福澤諭吉が好んだ牛鍋“など、当時の料理本や古書からレシピを紐解き、相対的復刻再現に挑戦。また、蔵を回り季節の日本酒も取りそろえている。

ランチ集合写真

日本酒の一例


150年前の⽇本で初めて⾷べられたカレーライス

今回、限定メニューとして「150年前⽇本⼈がはじめて出会ったカレー“コルリ”」(スープ、サラダ、お好みのドリンク付き3000円)の提供をスタート。平⽇13時から1日3組限定、平⽇18時から1日3組限定の予約制だ。

「150年前⽇本⼈がはじめて出会ったカレー“コルリ”」


⽇本の⾷⽂化史の中で、⼀番⼤きな変化があったのは明治維新の頃。それまで鎖国をして島国だった⽇本の⾷⽂化が、ガラッと⼤きく変わった。⽇本でカレーが⾷べられ始めたのもその頃で、後に明治⼈たちが“はじめてカレーを⾷べた”記述を多く残している。

そして日本でカレーが紹介されたもう⼀つのきっかけは、福沢諭吉の初著作「増訂華英通語」の中で「Curry」を「コルリ」と翻訳したことなのだとか。当時は西洋野菜がまだなかったため、ネギとショウガなどを“ボートル(江戸時代のバターのこと)”で炒めたカレーライスだった。今回、当時の⻄洋料理店向け料理書、家庭向け料理本などから、複合的にあわせて“コルリ”の相対的再現を試みた。

カレーのレシピは、1873年に出版された「⻄洋料理通」(仮名垣魯⽂著)と「⻄洋料理指南」(敬学堂主⼈著)を筆頭に、遣⽶・遣欧使節団員の⽇記、その後出版された料理書を参考にできるだけ忠実に再現。盛り付けに使われる⽫は、最先端の洋⾷⽂化を表現した⿅鳴館の晩餐や宮中晩餐にならい、初の洋⾷器でディナー⽫である⼋⼨⽫に近づけているそうだ。150年前の⽇本ではじめて⾷べられたカレーライスをぜひご賞味あれ。

静岡の食をめぐるフードツーリズムバスツアー

2022年11月12日(土)には、食文化研究家で「食の會 日本橋」代表取締役の長内あや愛(おさない・あやめ)さんとめぐる「食の會・静岡」バスツアーを開催。五街道の起点・日本橋から東海道へ出発し、⽣産地や⽣産者の作り⼿をめぐる「食」の勉強ツアーだ。歴史ロマンに思いを馳せながら、日本の食文化に触れる旅を楽しもう。

■スケジュール

日本橋三越前南向き (8:00集合、8:30出発)
五街道の起点、食の聖地・日本橋から東海道へ出発!

日本橋から東海道へ出発


由比漁港 (車窓 / 11:30~11:35)
駿河湾の特産物11月が旬の桜海老の漁港を見学。
※コロナ感染対策のため現状は車窓からの見学となります。

静岡市東海道広重美術館 (見学 / 11:40~12:10)
江戸時代を知ることのできる、歌川広重の浮世絵美術館へ。

由比 (昼食 / 12:15~13:00)
“由比宿”に行かないと食べられない、新鮮な桜海老料理を堪能!

【写真】“由比宿”に行かないと食べられない、新鮮な桜海老料理


富士錦酒造 (酒蔵見学&試飲 / 14:00~14:50)
富士山の麓にある、18代続く静岡で一番の老舗蔵。試飲と酒蔵見学。

富士山の絶景も楽しもう


伊豆・村の駅 (お買い物 / 16:00~16:30)
“食テーマパーク”の道の駅で、静岡の食をお土産に。

日本橋三越前 (解散 / 19:00頃)

旅行代金は1人1万6800円。費用には往復の貸切バス代金、有料道路代(利用時)、昼食代、施設利用代、その他諸税などが含まれる。ツアーの申し込みは 予約サイト 、または電話(050-3533-6500)で受け付ける。

※行程表は2022年9月5日時点のものです。運輸機関のダイヤ改正、各地の道路状況により、多少行程が変更になる場合があります。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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