2024年3月23日(土)・24日(日)の2日間、ウォーカーがプロデュースするフードフェス「日本酒&フードフェス2024」が開催!都内屈指の人気スポット・東京スカイツリータウン内のスカイアリーナを会場に、日本全国の酒蔵の日本酒を堪能することができる。選りすぐりの地酒に加えて、日本酒と相性のいいフードの販売も見逃せない。
そこで、フェスに出店する11の酒蔵と提供される日本酒を2回に分けて一挙見せ。前編では、岩手県・福島県・栃木県・新潟県・長野県・富山県の6蔵の歴史やこだわり、各日本酒の特徴を紹介するのでチェックしよう!
「世嬉の一酒造」(岩手県)
岩手県一関(いちのせき)市の「世嬉の一(せきのいち)酒造」は、1918年(大正7年)に創業。「世の人々がうれしくなる一番の酒造りを行いなさい」と閑院宮載仁親王殿下から「世嬉の一」という名前を授かり、清酒製造を始めた。
100年を超える歴史の中で、家業の不信により41年前(1982年)に酒造りを集約醸造(他社に委託製造)することになったが、2023年から自社醸造を再開し復活を果たした。清酒だけでなく、「いわて蔵ビール」のブランド名で、クラフトビール醸造も30年以上行っている。
「清酒 世嬉の一 純米酒」
奥羽(おうう)山脈の伏流水と岩手の酒米を使い、醸造した純米酒。食事に合わせやすい食中酒を目指して常に試行錯誤し、香り高く、すっきりとして飲みやすい味わいに仕上げた。これまで東京では未販売の銘柄。
「清酒 世嬉の一 純米吟醸酒」
奥羽山脈の伏流水と岩手の酒米「吟ぎんが」を使用。麹は「黎明平泉(れいめいひらいずみ)」、酵母は「ジョバンニ」と、すべて地元の素材で醸造した純米吟醸酒。少し甘めで飲みやすく、食前酒にぴったり。すっきりしたあと味と香り高い風味も楽しめる。こちらも、まだ東京では販売されていないレアな酒だ。
「清酒 世嬉の一 スパークリング純米酒」
もともと、杜氏(とうじ=酒造りの最高責任者)が長年ビール醸造を手がけていたため、酒蔵の復活で同じ炭酸系のスパークリング酒醸造にも着手。通常の造り方とは異なり、タンク内二次発酵の特別製法により、自然のきめ細かい泡を実現した。また、残糖を多く残さず、酵母を活性化させるように調整。甘ったるくない、ナチュラルなスパークリング酒として人気だ。