ウォーカーがプロデュースするフードフェス「日本酒&フードフェス2024」が、2024年3月23日と24日の2日間、東京スカイツリータウン(R)4階のスカイアリーナにて開催された。同フェスには日本全国の酒蔵が出店し、各蔵イチオシの日本酒が提供されたほか、フードメニューも多数販売。会場は連日多くの来場者でにぎわい、日本酒とフードのマリアージュを楽しむ様子が見られた。
そんな同フェスを盛り上げてくれたのが、DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」の人気ライバー(配信者)たち。24日には、事前に開催されたライバー向けイベントに参加し、酒蔵アンバサダーに選ばれた12人のライバーが会場に登場。担当する酒蔵の出店ブースで売り子を行ったほか、一部のライバーはステージイベントにも出演した。本記事では、広島県の老舗酒蔵「山岡酒造」のアンバサダーを務めた、なでしこさん、こいたろうさん、おちよさん、まなみんさんの4人に注目。山岡酒造の紹介とともに、アンバサダー活動の様子をレポートしよう。
“幻の酒米”も栽培!米作りから醸造まで一貫した酒造り
広島県北部の三次(みよし)市に蔵を構える山岡酒造。江戸時代から続く井堀酒場を1890年頃に買収し、経営を引き継ぐ形でスタートした。標高350メートルに位置する同蔵では、寒暖差が激しい地の利を活かし、酒米生産に力を入れている。地元農家と酒米を栽培し、農業とともに取り組む酒造りを意味する「伴農繁醸(はんのうはんじょう)」を実践。酒米は自社水田でも栽培しており、農薬を使わない合鴨農法などを取り入れている。仕込み水には、標高500メートルの山際から湧き出る、中軟水の「有田清水」を使用。精米は全量自社で原形精米に仕上げ、米の味わいを活かしている。
「日本酒&フードフェス2024」では代表銘柄「瑞冠(ずいかん)」から3種類の日本酒が提供された。「瑞冠 純米大吟醸 きもと 35」は、契約栽培米「広島雄町」を100%使用。蔵内の天然の微生物で醸す「生酛造り」の純米大吟醸で、5年熟成させることにより、コク深くまったりとした味わいに仕上げている。山岡酒造のスタッフによると、味の濃い料理にも負けないコクがあるため、すき焼きなど肉料理との相性も良いそうだ。
「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」は、自社・契約農家栽培の「亀の尾」を100%使用した辛口純米吟醸酒。「亀の尾」は明治期に山形県で発見され、さまざまなブランド米のルーツとなった品種だが、栽培が難しく、一度は絶滅状態になったことから“幻の酒米”と呼ばれている。山岡酒造のスタッフいわく、「亀の尾」には「現代の米にはない力強い広がりがある」とのこと。日本酒度プラス9度の辛口だが、米の甘味が感じられるため飲みやすく、料理の邪魔をしないサラッとした飲み口とキレの良さも特徴だという。
なお、「日本酒&フードフェス2024」では「瑞冠 純米ぺてぃあんスパークリング生」も提供されたが、こちらは初日で完売。ほかの2種類も最終日の終了時刻前に完売し、大人気となっていた。
ステージイベントで酒蔵の魅力をPR
米作りから醸造まで一貫したこだわりの日本酒を、ライバーのなでしこさんとこいたろうさんがステージイベントでPR!
アンバサダー就任をかけたイベントで1位を獲得した、なでしこさん。ステージに登壇すると、「このイベントに参加するため、Pocochaのイベントで30本以上、日本酒を売らせていただきました。リスナーさんと楽しくお酒を飲みながら1位をとらせていただき、参加することができました」と経緯を説明。さらに「家に大きい冷蔵庫がふたつありまして、そのうちのひとつは日本酒しか入っておりません。それぐらいの日本酒好きです」と大の日本酒好きであることをアピールした。
山岡酒造の「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」については「プラス9度の超辛口、4年間熟成させたお酒ということで、すごくまろやかで味の濃い、煮魚とかに合う、日本酒好きにはたまらないお酒でした」と感想をコメント。「個人的には冷やで飲むよりも、ぬる燗、熱燗の方がもっと香り高くなって旨味が増すんじゃないかと思います」とおすすめの飲み方も語った。
続いてのこいたろうさんは、出身地・広島の山岡酒造をPRすべく、アンバサダーに就任。ステージに立ったこいたろうさんは、普段の配信でも着ることがあるというレインボーカラーのジャケットを身にまとい、抜群の存在感を放っていた。
まずは「兵庫県在住、33歳のこいたろうと申します。地元広島です。普段はサラリーマンをしながら配信をしています。少しでもみなさんの印象に残ればと思い、派手な衣装を着てきました」と自己紹介。登壇したほかのライバーと乾杯した場面では、「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」を一気に飲み干し、「辛口が苦手な人でも飲みやすいお酒だなと思いました」とコメント。最後は「本日はこのようなステージに立たせてもらって、お時間いただきありがとうございます。配信を見てくださっているリスナーのみなさま、会場のみなさま、ここに立たせてくれてありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。
自宅に専用冷蔵庫も!日本酒大好きライバー・なでしこさん
ステージ終了後は山岡酒造のブースに立ち、売り子を行ったなでしこさん。「瑞冠 純米大吟醸 きもと 35」と「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」、それぞれの特徴や味わいをわかりやすく説明しながら、笑顔で接客する姿が印象的だった。
売り子を終えたタイミングで感想を聞いてみると「めっちゃ楽しかったです!またやってください!」と興奮冷めやらぬ様子で声を弾ませていた。
そんななでしこさんがライバーを始めたのは、2023年6月のこと。以前は東京で歯科衛生士をしていたが、故郷の奈良にUターンし、ライバーに転身したそうだ。
「PR活動とか地元に貢献できる仕事をしていきたいという思いがあって。親も高齢になってくるし、もっと自由に活動できることはないかなと考えていたなか、Pocochaを教えてもらったのがきっかけです」
普段の配信内容は雑談がメインだが、昨年のクリスマスには奈良公園へ行き、鹿にせんべいをあげる配信を行ったことも。「サンタコスしてやったんですけど、袋にせんべい入れた途端に鹿が来るし、上着を置く場所もなく、普通にコート着たまませんべいをあげることになり、コスプレした意味がなくなってしまいました(笑)。でも結構みんな見にきてくれて、楽しかったですね」と笑いながら振り返ってくれた。配信以外にも、地元の名産品や酒をコア特典(コアファンへの特典)にすることで、奈良の魅力をPRしているという。
最後に今後の展望を聞いてみると「今回のようなイベントはまた参加したいです。元々、フードフェスやお酒のフェスが好きで、東京にいたときはよく行っていたんですよ。ほかのライバーさんとも交流が持てる、こういうイベントは好きですね」と話していた。
●なでしこさん
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/808be0fc-c376-4d31-aec8-3ad7c0f8e7db
ド派手衣装で登場!トーク力抜群のサラリーマンライバー・こいたろうさん
山岡酒造の売り子として、店頭に立ったこいたろうさん。外国人の来場者にも積極的に声をかけて談笑するなど、持ち前のコミュニケーション力を活かして盛り上げていた。売り子を終えたこいたろうさんに感想を聞くと「全然、もっとやりますよ!丸2日やるのはしんどいかもしれないですけど、1日ぐらいだったら全然」と意欲満々。さらに「なかなかできない貴重な体験をさせていただきました」と充実感をにじませていた。
普段の配信内容について聞いてみると、「コメントをいただいて、そのコメントから話が広がったりとか。僕が今日こんなことあったんだけどって話をして、みんなに聞いてもらったりとか。お話いただきながら、いただいたアイテムに対してアイテムリアクションで応えながら、日々頑張っています」とのこと。
また、ライバーを始めたきっかけについては「仲の良いライバーさん、リスナーさんがイベントに誘ってくれて、何の気なしに出たら、みんなが盛り上げてくれて、ずるずると今にいたります(笑)」。取材日の時点で、配信を始めて2年3ヶ月になると言い、リスナーの存在が活動の原動力になっているそうだ。「『来てくれる人を大事に』というのは常日頃から思っていますね」と普段の配信で心がけていることを明かし、「来てくれて楽しんでくれる人がいる限りは、続けたいです。続けることが大変なアプリだと思うので、第一目標はやめないことですね」と今後の活動への思いを語ってくれた。
●こいたろうさん
https://www.pococha.com/app/users/a1ef691c-b653-4b3d-91dd-f38bdd2335b7
夢は子ども食堂に寄付すること!広島在住ライバー・おちよさん
3人目のライバーは、子どもと関わる福祉関係の仕事に従事し、自身も子どもを持つママだというおちよさん。そんなおちよさんは、ある夢を実現するため、2023年12月からライバーとして配信を開始した。
「始めたきっかけは、友達に誘われたということもあるんですけど、子ども食堂さんに寄付して、子どもたちの笑顔を増やしたいという夢があるんです。その夢を実現するために、Pocochaを使って頑張っていきたいなと思っています」と語り、今後は「福祉施設さんで夏祭りとかクリスマスとか、イベントもできたらいいなと思っていますね」と夢を膨らませた。
普段の配信は雑談が中心。「頑張っているからって応援してくれるのがうれしい」と話し、リスナーの応援が励みになっているようだ。子どもたちへの支援を目標に掲げ、活動を続けるおちよさんだが、その一方で「地元広島のPR活動をしたい」という思いも、以前から持っていたのだそう。そんななか、Pocochaで広島の酒蔵のアンバサダーを目指すイベントがあると知り、「それはやらんと」と参加を決意したのだという。「お酒は弱いんですけど、日本酒は好き」と話すおちよさん。「瑞冠 こわっぱ 純米吟醸」は「甘味も感じられ、飲みやすかったです」と感想を教えてくれた。
山岡酒造のはっぴを羽織り、売り子に扮したおちよさんは、広島出身であることをアピールしつつ、常に笑顔で接客。終了後には「広島をPRできたことがうれしかったです。広島からのお客さんに『私も広島から来たよ』ってお話させてもらったり、山岡酒造の方と広島トークをしたり、楽しかったですね」と振り返っていた。
●おちよさん
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/498e3251-6d5e-4a22-8e0e-43572f57fb05
「日本が元気になればいいな」熱い思いを胸に活動中!まなみんさん
最後に紹介するのは、舞台役者、ライブカメラマン、イベント主催、そしてライバーと、多彩な顔を持つまなみんさん。配信は2023年7月から始めたという。内容を尋ねると「キャンパーをやっているのでキャンプの話とか、バンドも好きなので音楽の話とか、歌は上手くないんですけど歌ったり。『エヴァンゲリオン』も好きなんですけど、キャラクターの声真似とかもしています。ずっと爆笑しています!」と明るく説明してくれた。
山岡酒造4人目のアンバサダーとして、16時ごろから売り子をすることになっていたまなみんさん。しかし、日本酒が想定外の売れ行きとなり、完売間近との知らせを受け、当初の予定より早く店頭に立つことに。日本酒が完売し、おつまみのふき味噌だけになっても客足は絶えなかった。そのような状況のなか、まなみんさんは「私の笑顔とふき味噌はあげられるんですけど…。お酒つぎたかったです!ごめんなさい」などと丁寧に対応していた。
最後に今後の展望を聞くと、熱い思いを語ってくれた。
「私という存在でみんなが繋がることによって、日本が元気になればいいなと思っています。Pocochaの売り上げの一部を、東日本の震災に寄付したりもしているんですよ。お金のためというよりも、自分がこういう活動をすることで、年下の人たちの見本になれたらいいなって。お金は稼げるし、人生はもっと楽しくなるし、未来を夢見ることはとてもおもしろい、何かを成し遂げるのはすごく楽しいということを、アピールできたらいいなと思っています」
●まなみんさん
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/d793a175-635a-421c-9832-467ad032da6b
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