DeNAが運営するライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」と、ウォーカープラスがコラボレーション。ライバー(配信者)向けイベントでウォーカープラスへの出演権をゲットした葉月えりかさんが、酒蔵アンバサダーとして老舗酒造メーカー・黄桜の工場見学ができる「伏水蔵(ふしみぐら)」をレポート!
きれいな水から作られるおいしいお酒
日本有数の酒どころ、京都・伏見にある酒造メーカー黄桜の工場に併設しているのが「伏水蔵」。日本酒のイメージが強い黄桜だが、実はビールやウイスキーなどさまざまなお酒を製造している。伏水蔵は5階建ての建物の中で黄桜の歴史を学んだり、製造の様子を見学したりできるほか、試飲(有料)やレストラン(要予約)での食事、お土産の購入ができる複合施設だ。
まずは2階のガイダンスシアターで、日本酒やビールの製造について予習。伏水蔵の由来となっている伏水とは、京都の名水として名高い酒の仕込み水に使われている水で、この水があってこそ伏見での日本酒づくりは盛んになったのだそう。
映像を見たあとは、実際の麹室を見ることができる5階「日本酒 吟醸蔵」へ。早朝から作業をするため、なかなか作業中の様子は見られないものの、ここで行われる作業も窓の横にあるモニターで映像が流れている。実際に使用している麹室を常時一般公開しているのは全国でもここだけだというから、映像と合わせてその様子を想像しながらしっかりと目に焼き付けたい。
京都で最初の地ビール製造
4階へ降りると、1995年から黄桜が手掛ける地ビールの充填ラインを見学することができる。
全国で流行中の地ビール。全国で7番目、京都では一番に生産を始めたのが黄桜だと聞いて、葉月さんも驚き!もともと黄桜では瓶ビールのみを展開していたそうだが、伏水蔵が誕生したタイミングで缶に充填する機械を導入し、より手軽に黄桜の地ビールを手に取れるようになったという。
展示室には、黒豆や紫蘇など和を感じる京都らしいフレーバーのほか、クリスマス、ハロウィンなどにぴったりな、季節限定で展開する商品もずらり。そのほか、京都大学、早稲田大学との共同研究で開発した、古代小麦を副原料として使用したビールなども紹介されていて、黄桜が日本酒のみならず、ビールの生産にも力を入れていることがわかる。
「黒豆味のビールって想像がつかなくて気になります!ハロウィンのパンプキンもどんな味なんでしょうね」(葉月さん)
カッパのイラストに囲まれて黄桜の歴史を学ぶ
3階では、黄桜の年表が一面に張り出され、歴史の深さを知ることができる。かわいいカッパたちに囲まれた空間に癒やされながら、黄桜のお酒について学べる。
年表の中では、黄桜を代表する「呑」や「辛口一献」についてや、地ビールやウイスキーを製造するようになった経緯も知ることができる。
1本3万円超えの高級日本酒も試飲!
バーカウンターでの試飲ができるレストランのある2階には、地ビールの醸造場も見学ができる。大量のビールが貯蔵されているタンクが立ち並ぶ姿は圧巻だ。地ビールにももちろん、自慢の伏水を使用し、製造過程で出るにごりを濾過しきらないことが旨みを出すこだわりなのだとか。
この時期だけの「ひやおろし」を試飲した葉月さんは、「甘すぎず、辛すぎず、秋に飲みたいっていうのがわかる味です。飲みやすくてぐいぐい飲んじゃいそう…。天ぷらなんかが合いそうな気がします」とレポートしてくれた。
精米に丸3日間かけた磨き35%の山田錦を使った日本酒「黄桜 DIAMOND」もせっかくなので試飲してみると…。
「ワイングラスで提供される時点で風格が違いますよね(笑)。……うまくいえないけれど、深みのある味に高級感を感じます」(葉月さん)
お土産を購入して、見学を締めくくり。葉月さんが興味を持っていたのはスパークリング日本酒の「perle」。「見た目もおしゃれで、お土産にぴったりですよね。でも、限定酒も見逃せないです!」と、たくさんのお酒に囲まれてご満悦の様子だった。
居酒屋に入る感覚でふらっと遊びに来て!
「最近、新潟と島根に行ったんです。そこで、いろいろな日本酒を飲んで少しずつおいしさがわかってきました」と、実は日本酒好きとしては駆け出しだという葉月さん。
「日本酒ってモノによっては1000円もしないくらいで飲めるものもあるのに、あんなに手間暇がかかっていると知って、すごくびっくりしちゃって…。子どもを育てるぐらい本当に愛情を込めて作っているんですよね。今後はそれを思い出しながら、ありがたみをもって飲もうという気持ちになりました」(葉月さん)
そんな葉月さんは、雑誌所属のパチプロライターが本業。なぜ、ライバーに?
「知り合いの知り合いがライバーだったこともあって、やってみたら?と声をかけてもらったんです。最初はその人の配信を見に行ったりして、楽しそうだなと思ったのがきっかけですね。ほかの媒体で配信自体はすでにやっていて、ライバーとして配信するということには全く抵抗がなかったんです。そこからコロナ禍が始まったので毎日配信するのが当たり前になり…という感じです」(葉月さん)
4年10カ月、ほぼ5年もライバーとして活動しているが、本業があるなかでそれだけ続けられている理由について聞いてみると、「仕事であちこち行くことはあっても、それでも会えない方もいて。そういう方と初めてお話ができるのが配信なんです」と葉月さんは語る。
さらに、新しいファンが増えたことがリアルタイムで目に見えてわかることも、やりがいになっているそう。
「だから、ライバーをやめたいと思ったことは一度もないですね。でも、なんとなく乗り気じゃない、みたいな日はもちろんあります。そんなときはとりあえず配信ボタンを押しちゃうんです。そうしたら、リスナーさんとお話をしているうちに元気になれますし。元気になってもらうだけじゃなくて、私も元気をもらえる場ですね」(葉月さん)
リスナーとの交流が活動の源になっているという葉月さんに、ライバーになって今までで一番印象的だったことを振り返ってもらった。「いろいろなドラマが起こるというよりは、毎日の積み重ねだと思っています」と話しながらも、始球式イベントに出演したときのことを教えてくれた。
「何度かトライしてもだめだった念願の始球式イベントで花束贈呈の権利を獲得したときは、もちろんリスナーさんが喜んでくれましたし、遠方から見に来てくれた人もいて。みんなで勝ち取った感動がありました」(葉月さん)
パチプロライターとして配信でパチスロの話をすることもあれば、雑談で盛り上がることもあるという。
「最初は、私のことをもともと知ってくれている、パチスロ好きなリスナーさんが多かったですが、今はパチスロをやらない人もいますし、私の配信をきっかけにパチスロをはじめようかなという人もいます。どんな方でも楽しんでもらえると思うので、ふらっと居酒屋に入る感覚で見にきてくれたらうれしいです」(葉月さん)
●Pococha 葉月えりか
自己PR:「毎日配信をしているので、皆さんの都合が合うときに居酒屋に来る感覚でフラッと立ち寄って、悩み相談でもたわいのない話でも気負いせずに遊びにきてください!」
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/158f33eb-db84-4d35-9d7f-cad0ae22611c
撮影=山田絵里
取材・文=大谷和美