コーエーテクモゲームスが展開するスマートフォン向けゲーム「信長の野望 出陣」の完成発表会が東京・神田明神ホールにて行われ、特別ゲストとして十三代目 市川團十郎 白猿が登壇。本作のゼネラルプロデューサーを務めるシブサワ・コウと共に、信長の魅力に迫るトークショーを行った。
「信長の野望 出陣」は、人気歴史シュミレーションゲーム「信長の野望」シリーズの40周年記念作品であり、コーエーテクモゲームス初となる位置情報ゲーム。領地を拡大し天下統一を目指すシリーズのゲーム性はそのままに、“ウォークゲーム”として実際の街を自らの足で歩くことで自軍を強化し、時には城や名勝地などを巡りながらゲームを楽しむという、新たな魅力を備えた作品となっている。
今回の完成発表会では、「信長の野望 出陣」のゲームシステムや楽しみ方を開発プロデューサー自らプレゼン。また、シブサワからは本作が8月31日(木)にリリースされることに加え、8月24日から事前登録がスタートしたことが発表された。そんな中、シブサワからの「私を超すと思われるほど、信長に魅力を感じている方」という呼び込みで、グレーの着物姿の團十郎がステージに登場した。
「信長の野望」を知ったきっかけは先代の團十郎!
「信長の野望」のプレイ経験について聞かれた團十郎は、「父(十二代目 市川團十郎)が大好きでずっとやっていまして。『あなたもやってごらんなさい』と父に言われたんですが、7歳くらいで始めたので“登用”とかそういった言葉が(子供には)難しすぎて、心が折れてしまいました…」と正直に明かしつつ、親子二代で親しんでいた様子。
また、歌舞伎俳優という家柄もあって子供の頃から「歴史」に触れる機会が多かったという團十郎は、「“團十郎家”をひもといていくと、初代團十郎は武田氏の血筋を引いているのではないかという話もありましたので、そういうところから歴史をかじり出すという幼少期でした」と告白。そういった意味でも、シリーズとの縁の深さを感じさせた。
これまで歌舞伎のみならず、ドラマなどでも度々織田信長を演じてきた團十郎。祖父である十一代目市川團十郎のために書かれた演目「若き日の信長」は代々受け継がれてきており、自身も歌舞伎ではこれまで200回以上演じてきたという。「信長の計り知れない魅力、佇まいについては、父から口酸っぱく言われました」と演じる難しさを明かすとともに、「信長という人物は役者を選ぶんです。誰でもできる役じゃない気がするんです」と、“信長役者”としてのプライドものぞかせた。
そんな信長に対しては子供の頃から特別な思いを抱いていたようで、「やっぱり『泣かぬなら 殺してしまえ ほととぎす』は(子供ながらに)衝撃でしたし、僕の場合は『若き日の信長』をよく見ていましたから、桶狭間の戦いに挑む信長がちゃんと計算していながら、『俺は計算なんかしてないよ』という(周囲にそれと悟られないよう振る舞う)ところに、男としてのロマンを感じていたんだと思います」と、信長の魅力について語った。
最後に、ゲームのタイトルにちなんで自身の「野望」を聞かれた團十郎は、「次の作品には、歴史的にはちょっと(戦国時代より)遅いですが、初代團十郎を『信長の野望』に出していただくことを、“野望”として語っておきたいと思います。よろしくお願いします!」と宣言。これを聞いたシブサワは、「アリですね。積極的に検討いたします!」と返し、トークショーは幕を閉じた。
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