話題の西九州列車旅『ふたつ星4047』に乗ったら、異次元の絶景&心温まる夢旅だった

2023年4月1日

2022年9月23日、西九州新幹線とともにデビューした『ふたつ星4047』

2022年9月23日に西九州新幹線とともにデビューした 『ふたつ星4047(よんまる よんなな)』 は、「長崎―武雄温泉駅間」を有明海コース(午前)、大村湾コース(午後)のふたつのルートに分け、各ルート1日1本で運行。JR九州が運行するD&S(デザイン&ストーリー)列車と呼ばれる観光列車のなかでも、「西九州の海めぐ列車」として現在話題沸騰中なのだとか。そこで今回、ウォーカープラスの編集部員が本路線を実際に体験してみた。

長崎と佐賀の魅力がふんだんに詰まった『ふたつ星4047』の旅では、風景も食事も、全部が“映える”!

長崎―武雄温泉駅間を、有明海コース(午前)、大村湾コース(午後)のふたつのルートで運行中


D&S(デザイン&ストーリー)列車とは?


そもそも「D&S列車」とは、“デザインと物語のある列車で九州を楽しむ”をコンセプトにした、個性溢れるルックスや洗練されたインテリア、ユニークな仕掛けを満載した列車のこと。移動手段として便利なだけでなく、乗ることそのものが忘れられないイベントになる“列車の旅”を提案し、たくさんのワクワクと物語を乗せて九州各地を駆け抜けている。

今回、列車の魅力も楽しめ、地域の物語も堪能できる『ふたつ星4047』に乗車し、西九州の長崎ー武雄温泉駅間を楽しめる「大村湾コース(午後)」の周遊をレポートする。

『ふたつ星4047』3つの魅力「華」「食」「癒」

有名デザイナーが手がけた「華」のある空間

デザイナー・水戸岡鋭治氏による列車に揺られながら「食」す優雅なひととき

最高の撮影スポット、レトロな木造駅舎・千綿駅で「癒」を堪能する


『ふたつ星4047』で体感できる「華」「食」「癒」の魅力を紹介するうえでまず深掘りしたいのが、インダストリアルデザイナー・水戸岡鋭治氏が手がけた、豪華ながらも癒やしの空間を体験できる「華」のある車両デザイン。車体は、パールメタリックをベースにした金色のラインが目印になっており、西九州に降り注ぐ太陽の光が反射したときに「ボディがキラキラ輝く!」という粋な設計で、海や空の青に“映える”こと間違いナシだ。

インダストリアルデザイナー・水戸岡鋭治氏が手がけた車両デザイン

先頭車両には「ふたつ星」のマークが!


車内では、1号車、3号車の指定席の窓枠などには木材が多用されており、その香りと色味だけでも「癒やし」を感じる作りとなっている。乗車した瞬間になぜか「ほっとした」気持ちになったのが印象的。

内装は窓枠など至る所に木材を使用。暖色系の証明と相まって温かみと癒やしを感じる雰囲気に


2号車「ラウンジ40」で味わう“優雅なひととき”


「ラウンジ40(よんまる)」は⼀両すべてを共用スペースとし、ゆったりとくつろぐことのできるソファ席や、窓側に向いたカウンター席を完備。目の前に広がる雄大な海や、沿線の絶景に浸りながら贅沢なラウンジ気分を満喫できる。装飾も床や天井には草花がモチーフの木版が並んでおり、座席は唐草模様で統一。ここでしか味わえない“華のある空間”に思わず気分が高まる。

カウンターテーブルを配置したビュッフェでは、客室乗務員が、沿線の“おいしいもの”や『ふたつ星4047』のオリジナル商品を販売


大村湾を徐行して絶景を楽しむ!


波静かで「琴の海(ことのうみ)」とも称される大村湾では美しい景観を堪能できる。眼前に広がる幻想的な風景の数々は素敵な思い出の1ページになるはずだ。

大村湾を徐行する『ふたつ星4047』からの車窓


思わず絶句の絶品グルメの数々


長崎や佐賀のご当地グルメを車内で楽しめる『ふたつ星4047』では、有明海の海苔と佐賀牛を使った贅沢な「特製ふたつ星弁当」や「4047弁当」などが名物となっている。最高のロケーションで食す絶品の駅弁は“格別”のひと言。そんな魅力溢れる「食」のなかでウォーカープラス編集部が特にオススメしたいのが、その味に思わず絶句する「長崎スフレ」だ。
※弁当は有明海コース限定、「長崎スフレ」は大村湾コース限定。ともに要事前予約。

その場で焼いてくれる「長崎スフレ」は、長崎市内にある洋菓子店「ママン・ガトー」の人気メニュー「熱々スフレ」を車内販売用にアレンジしたもの※要予約・数量限定

熱々のスフレは驚くほどのボリューム感


心の中に残り続ける、永遠の車窓景色


車窓からの絶景はもちろん、途中停車駅での出会いもまた“列車旅”のストーリーに欠かすことができない味わい。特に、昭和レトロな木造駅舎、海辺のホームといったロマンチック極まりないシチュエーションで、今やSNSの映えスポットとしても話題の“海の見える駅”「千錦」は上質な“癒やし体験”となるはずだ。

途中下車できる「千綿駅」は昭和レトロな雰囲気で、なんだか心地よい


「波佐見焼 転写体験」でオリジナルの飾り皿を制作


千綿駅を発車後は「波佐見焼 転写体験」に参加。陶磁器ブランド「有限会社マルヒロ」の波佐見焼転写体験キットを使い、JR九州の手描きフリーペーパー「鉄聞」や客室乗務員がデザインしたステッカーを使用したオリジナル飾り皿を制作。思い出のひとつとして持ち帰ることができる。
※当日車内で受付。定員最大10名。

海を眺めての優雅な「波佐見焼 転写体験」

転写体験中に見えてくる「ハウステンボス」


長崎や佐賀の文化体験はもちろん、美味しいご当地グルメを味わいながら車窓を楽しみ『ふたつ星4047』をとことん満喫したウォーカープラス編集部員。これからのおでかけシーズン本番に向けて、「ぜひ、旅リストに加えたい!」そんな思いを強くした列車旅だった。


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう