運転開始から10周年!「DAY OUT WITH THOMAS(TM) 2024」には記念すべき2024年を盛り上げるキャラクターが全員集合

2024年6月12日

2024年もお待ちかね、この季節がやってきた!「 きかんしゃトーマス 号」が大井川鐵道を走行するイベント「DAY OUT WITH THOMAS(TM) 2024」が2024年6月8日~12月25日(水)、105日間にわたって開催されている。特に今年はきかんしゃトーマス号が大井川鐵道にやってきて10周年という特別な年。記念すべき新たな幕開けの年として、スペシャルな取り組みも実施されるという。そこで、小西ゆきこさんとゆうのすけくん親子がその様子を体験レポートする!

祝10周年!きかんしゃトーマス号が大井川鐵道を走る公式イベント「DAY OUT WITH THOMAS(TM) 2024」


運転開始10周年を記念した進化ポイントはココ!

トーマス号も、10周年を示す“10th”の文字入りプレートでおしゃれに装飾された姿で登場!

2014年より開催されてきた「DAY OUT WITH THOMAS」だが、実は2022年の台風による土砂災害や倒木の影響で一部運休をよぎなくされ、昨年は新金谷駅~家山駅の往復で実施された。しかし今年は新金谷駅から家山駅を過ぎて川根温泉笹間渡駅まで走行区間が拡大!2年ぶりに大井川の本流をトーマス号が渡るのだ。

金谷駅から走ってきた列車が初めて大井川を渡るところにあるのが「大井川第一橋梁」。絶好の撮影ポイントとしても有名だ

取材したこの日はお天気もよく最高の鉄道日和。「いってきます~!」と小西親子も元気よく出発!

トーマス号の車内は、キャラクターが描かれたフラッグやイスカバーでにぎやかに演出されている

乗車時間が長いと子どもが飽きたりぐずったりしないかという心配もファミリーのおでかけには付き物だが、トーマス号には子どもから大人まで楽しめる工夫が満載だ。特に今年はトーマス号の車内アナウンスが一新されたのもポイント。車窓からの眺めやおすすめの見どころについてトーマスが解説してくれるので、耳を傾けながら乗れば小さい子どもでも飽きることがない。

窓からは、たおやかに流れる大井川と豊かな自然の絶景が

「トンネルを抜けると左側に小さな駅があるよ。“神尾のたぬき”といって、タヌキさんがいる駅らしいんだ」というトーマスの車内アナウンスどおり、たくさんのタヌキの置物を線路沿いに発見!

トーマス号には車内販売があり、飲み物やお土産を購入できる。「万が一飲み物が切れてしまったときでも安心ですね」とゆきこさん

「旅の思い出に」とゆきこママが買ってくれた車内販売限定のトーマスグッズを手にゆうのすけくんはご機嫌!


乗車中にキッズがおなかをすかせても大丈夫。車内での飲食はもちろんOKで、車体の揺れも想像以上に小さいので、サイドテーブルや膝の上でお弁当を食べることができる。トーマス号の始発駅「新金谷駅」の前にある「プラザロコ」で、大井川鐵道オリジナルの駅弁を販売しているので、ゲットしてからの乗車がおすすめだ。

子どもに大人気の「きかんしゃトーマスランチボックス」(1200円)と「トーマスミネラルウォーター」(160円)

ふたを開けると、トーマス・ジェームス・ヒロ・パーシーが飛び出してくる楽しい作りに!

卵焼きやウィンナーなど子どもの大好きなおかずがびっしり!ケチャップライスの上にはトーマス型ののりが載っていて、「ママ、トーマスがお弁当の中にもいるよ!」とゆうのすけくんも大喜び!

お弁当には六角形の絵はがきが付いている。「記念に持ち帰ってもいいし、お友達や家族にメッセージを書いて投函してもいいですね」(ゆきこさん)

プラザロコのお弁当売場。地元静岡の特産品を使ったオリジナル弁当を用意している。お弁当は千頭駅でも入手可能


「きかんしゃトーマス号となかまたち」が全員集合!新キャラクターも登場

新しくなった新金谷トーマスフェア会場。入場料は1人400円(5歳以下無料) ※購入当日に限り有効、再入場可

今年は新金谷トーマスフェア会場が刷新され、広々した場内には新たなフォトスポットなどが登場。また千頭会場と合わせると、これまで大井川鐵道で会えるようになったトーマスやそのなかまたちの全員が勢ぞろいする。2014年にトーマス号と共にパーシーやヒロ、ラスティーが登場して以来、2024年までの10年でたくさんのなかまたちが大井川鐵道に来てくれた。

「とくしゅしょうぼうしゃのフリン」は、上部のホースからミストを噴射!

これまで千頭駅にいた「ウィンストン」も新金谷駅へお引越し

転車台ではトーマス号の転向作業も見ることができる

ほかにもバッテリーカー(1回200円)や手回しトロッコ(無料)などの遊具がたくさん

千頭駅と奥泉駅間を往復する「きかんしゃトビー号」の運転は今年も実施。トーマス号とは車両の大きさや車内の雰囲気、走行中の眺めもかなり異なり味わい深いので、まだ乗ったことのない人はぜひ乗車をしてみよう。

トビー号は千頭駅を始発に、大井川の渓谷を眺めながらゆっくりと走る

トビー号に乗っていると、川根両国駅で「ラスティー」や「いたずら・いじわる貨車」に出会える

「パーシー」や「ヒロ」、「ジェームス」はトーマスフェア千頭会場でお出迎え

「バスのバーティー」は新金谷駅前~川根温泉エリアを走行

JR静岡駅~新金谷駅を走る「2かいだてバスのバルジー」


さらにうれしいニュースが!2年ぶりに「DAY OUT WITH THOMAS」に新しい仲間が加わった。アフリカ・ケニア出身の小型タンク機関車「ロコトレインのニア」は、車体番号は18で、オレンジ色基調のボディーが特徴の女の子。ニアの仲間入りで大井川鐵道に集うきかんしゃトーマス号となかまたちは総勢12キャラに!ゆうのすけくんが大興奮している様子を見て、「大井川鐵道に来れば、こんなにたくさんのキャラクターたちに会えるなんて感激です!10周年が大々的に盛り上がること間違いなしですね!」とゆきこさんからも笑顔があふれた。

1周約300メートルを約5分で周回。乗車料金は3歳以上1回300円 ※トーマスフェア入場料とは別料金


子ども連れでも安心できる設備やサービスが充実!

「トーマス号に子どもを乗せてあげたいけれど、ちょっと遠いし、子ども連れファミリーには不安もいっぱい…」というパパママも多いだろう。実はフェア会場はもちろん車内にも、子ども同伴で快適に過ごすための設備が充実しているのだ。特に新金谷駅前の「プラザロコ」はファミリーにとって心強い施設。今年から館内にオープンしたプラレールコーナーは子どもたちにも大人気!

これまではガラスで囲われていて眺めるだけの展示コーナーだったのが、実際に触って遊ぶことができるようになった

ゆうのすけくんもプラレールは大好き!小さい子どもでも触って楽しめるよう踏み台が用意されている

そのほか、待合スペースには多くのベンチが設けられ、自由に利用することができる。混雑が予想される土日祝限定でさらに無料休憩所の開放も。ゆきこさんも「いろいろなところにイスや休憩スペースが用意されていて、発車時間までの待ち時間もひと休みしながら過ごせるのがいいですね」と心配も吹き飛んだ様子。

新金谷駅の改札を出たら目の前に「プラザロコ」が見える

席数も十分な休憩スペース。ほかに、新金谷駅の改札前や駅舎隣にもベンチが用意されている

プラザロコ内には、テーブルとイスが設置されていてトーマスのビデオが放映されているコーナーも


またトイレはトーマス号に乗車する前に済ませておきたいが、プラザロコ内のトイレはいつも清潔に整えられており、さらに館内の奥におむつ替えスペースや授乳室も完備。広さも確保されているので、ママにとってはとてもありがたい。

おむつ替え用ベッドの奥に、授乳室がある

広々としていてきれいなプラザロコのトイレ。男女のトイレに加え、ベビーカーごと入れる「だれでもトイレ」もある

トーマス号の車内にはベビーカーを持ち込むことができるうえ、トイレや洗面所、おむつ交換台も設置されているという徹底ぶり。古い設備ながら、パパママの負担を軽減させる心遣いはうれしい限り。

ベビーカーは折り畳んだら、扉の閉まった出入口に置いておくことができる

おむつ交換用のベッド以外に、小さな腰掛けが用意されていて授乳も可能

昭和風情が漂うレトロな雰囲気がいい感じのトイレや洗面所も


2024年も大井川鐵道限定の新トーマスグッズが勢ぞろい!

大井川鐵道限定のトーマスグッズから、鉄道ファンにはたまらないSLグッズなどもそろうプラザロコ

せっかくトーマス号に会えたなら、大井川鐵道でしか買えない限定グッズをお土産にお持ち帰りしたいところ。プラザロコには品ぞろえ豊富な「おみやげコーナー」が用意されているほか、千頭駅売店にて購入可能だ。

(写真左から時計回りに)トーマス号の応援に必須アイテム「フラッグ」(660円)、「たまごボーロ」(700円)、「ブロックカレンダー」(3300円)、「卓上カレンダー」(1100円)

淡い色合いがおしゃれなプラスチック食器が新登場!(写真左から時計回りに)「ミニボウル」(880円)、「お茶碗」(660円)、「マグカップ」(880円)、「ランチプレート」(1320円)


このように、今年の大井川鐵道トーマスイベントは新情報が盛りだくさん。ほかにも、これまで乗降することができなかった家山駅では復路に限り乗降が可能になるなど、10年という節目の年を迎え、進化とパワーアップが止まらない「DAY OUT WITH THOMAS」にますます注目だ。


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取材・文=水島彩恵
撮影=齋藤ジン

(C) 2024 Gullane (Thomas) Limited.