福島中央テレビの情報番組「ゴジてれ Chu!」で、放送されていた人気ミニコーナー「にゃん旅鉄道」。現在は「ふにゃ〜り日和」へリニューアルして毎週火曜日に放送されている。「ネコが働く駅」として知られる福島県の会津鉄道・芦ノ牧温泉駅を舞台に、働くネコたちの様子を紹介している。約1分間の短いコーナーながらTVerでは、総再生数170万回を突破し、なんと映画も公開された。
今回ウォーカープラスで紹介する「にゃん旅鉄道~さくらの物語~」は、そんな「にゃん旅鉄道」をモチーフにした創作漫画。妹ネコの「さくら」を主人公に、働くネコたちの日常はもちろん、芦ノ牧温泉駅にやって来る人々との実話をもとにしたエピソードや四季折々の風景を、イラストレーターで漫画家のゆきよみさん(
@yukiyomi333
)が丁寧に描く。
作者のゆきよみさんに、漫画を描くうえで苦労した点や見どころについて聞いてみた。
芦ノ牧温泉駅の美しい風景と、兄妹ネコの微笑ましいやりとり
漫画に登場する桜のライトアップは、実際に芦ノ牧温泉駅の春の風物詩として多くの方に愛されている。この作品が生まれた経緯については、「桜の樹齢が90年以上だと伺って、ビックリしたんです。これを漫画でも描きたいなと思いました。亡くなったネコ駅長『らぶ』にとっても、その美しさは自慢だったように感じます。そして、妹のさくらにも見せて驚かせたかったんじゃないかなと思います」と語ってくれた。
駅長を務める兄「らぶ」に「ちょっと残業しない?」と誘われ、「ザンギョウって何だろう?」「ギョウザみたいで美味しそう…」と食べ物を想像するさくら。このエピソードも、駅員さんから聞いた実際のさくらの性格を元にしているのだそう。
「駅員さんたちから『さくらは食いしん坊』と伺っていたので、これは絶対にお話に出したいと思っていました。なのでさくらが想像する『ザンギョウ』は全部食べ物です(笑)。人間の残業は大変ですが、残業をする際はさくらのエピソードを思い出してもらって、ほっこりしてもらえると嬉しいです」とのことだ。
幻想的な桜のライトアップに目を輝かせるさくら。大好きな兄と来年も残業してこの景色を見たいと願ったが、実際にはこの願いは叶わなかったそうだ。兄から大切なことをたくさん教わり、成長していくさくらの姿や、会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の美しい風景に、この漫画でぜひ出会ってほしい。
取材協力:ゆきよみ(@yukiyomi333)