累計45万部(2024年3月1日時点)を突破した大ヒット青春ミステリー小説「六人の嘘つきな大学生」(著:浅倉秋成/KADOKAWA刊)が実写映画化され、2024年11月22日(金)に公開されることが明らかになった。
就職活動を舞台に6人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自らの人生と向き合っていく“青春ミステリ”要素を掛け合わせた同小説。圧倒的クオリティと怒涛の伏線回収が話題を呼び、各種ミステリランキングを席巻した。
浜辺美波、赤楚衛二が就職活動をめぐる心理戦に挑む!
今回の映画実写化でメガホンを取ったのは、「キサラギ」(2007年)で第50回ブルーリボン賞作品賞、第31回日本アカデミー賞優秀作品賞・優秀監督賞などを受賞し、その後も「ストロベリーナイト」(2013年)、「ういらぶ。」(2018年)など多数の話題作を生み出した佐藤祐市監督。
そして、今作で重要なキーワードである“6人の大学生”から、中心となる2人のキャストも解禁された。早稲田大学社会科学部の学生で、洞察力に優れた主人公・嶌衣織(しま・いおり)を演じるのは、2023年に連続テレビ小説「らんまん」でヒロインを務め、紅白歌合戦の司会にもチャレンジするなど、常に話題を巻き起こしている女優・浜辺美波さん。
浜辺さん演じる嶌と第2次面接で出会う立教大学経済学部の学生で、そのまっすぐな性格で六人の中のムードメーカーとなる・波多野祥吾(はたの・しょうご)を演じるのは、赤楚衛二さん。2023年に放送されたドラマ「こっち向いてよ向井くん」では主演を務め、今年4月からはドラマ「Re:リベンジ‐欲望の果てに‐」でも主演が決定するなど、快進撃が止まらない俳優だ。
演技面での実力はもちろん話題性も申し分ない浜辺さん、赤楚さんのキャスティングについて原作者・浅倉秋成さんは「数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャストとスタッフの皆様が集結してくださいました」とコメント。監督の佐藤祐市さんも「若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しいなか、チームワークよく挑んでくれた皆の芝居を、一人でも多くの方に観て頂きたいと思っております」と話し、チームに対する絶大な信頼を二人は強調した。
まだまだ謎のベールに包まれている「六人の嘘つきな大学生」。残された4人のキャラクターを演じるのは誰なのか? 今後の発表に注目したい。
キャスト・制作陣コメント
キャスト解禁とともに、主演の浜辺さんをはじめ、波多野役の赤楚さん、佐藤祐市監督、プロデューサー・稲垣優さん、原作者の浅倉秋成さんのコメントが到着したので紹介する。
浜辺美波さんコメント
「六人の嘘つきな大学生」原作が素晴らしく、一気に読み進めてしまいました。映画として作るうえでの脚本が手元に届き、映画の中で描かれる嶌衣織が6人でいる環境の中で、どのような立ち振る舞いをすればいいのかについて最後まで苦悩していた気がします。それぞれ自身の役で悩んだときには皆で話し合うこともありました。出演者6人で過ごす日々は、濃厚で毎日心が揺さぶられ、何より熱のある撮影現場でした。試写後の感想会では今まで経験したどの作品よりも1番盛り上がり、そのときに6人で共有した、作品の熱が宣伝、そして映画公開で皆様に伝わることを楽しみにしています。
赤楚衛二さんコメント
波多野祥吾役を演じさせていただきます赤楚です。今回、「六人の嘘つきな大学生」の出演が決まり、本を読ませていただいたのですが、人の裏の顔、信頼関係が壊れていく様、二転三転する怒涛の展開に惹き込まれたのを覚えています。佐藤組は初参加なのですが、監督がとてもおもしろい方でした。リハーサルを積み重ねる日々もあり、まるで舞台の稽古のようでブラッシュアップしていく過程に学びが多くありました。楽しんでいただけるとうれしいです。宜しくお願いします。
佐藤祐市監督コメント
原作は先が読めない展開でとても惹き込まれ、人が他者の事を正確に理解する事の難しさを感じました。立ち位置が変われば見え方も当然変わるものだし、色々な側面を持っているのが人なんですよね。
そんな重層的なキャラクター達が繰り広げる台詞の応酬。それは僕の大好物の密室劇なのでありました。若い俳優陣が、来る日も来る日も同じセットで必死に芝居をしている姿は、とても素敵でした。環境の変化も乏しく苦しい中、チームワークよく挑んでくれた皆の芝居を、一人でも多くの方に観て頂きたいと思っております。宜しくお願い致します
稲垣優さんコメント
就職活動という「自分をよく見せよう」とする状況下で、次々と暴かれていく6人の「嘘」と「罪」が大きな魅力の本作。その実写映画化のキャスティングにおいてもっとも重視したのが、「暴かれた『裏の顔』をいかに魅力的に見せられるか」という点でした。朝ドラ「らんまん」をはじめ、“明るいヒロイン”のイメージの強い浜辺美波さん。そしてこれまでの映画やTVドラマを通じて、まっすぐひたむきな役どころの印象が強い赤楚衛二さん。お二人が、それぞれ他の作品では観ることのできない「表」と「裏」の一面を、この映画で見事に演じていらっしゃいます。「キサラギ」に代表される“密室劇のスペシャリスト”佐藤祐市監督の手で描かれる極上のサスペンス&ミステリーを、是非劇場でお楽しみください
浅倉秋成さんコメント
次回作はこんなのどうでしょう、あんなのどうでしょう―― たくさんのアイデアを編集さんからいただくなか、「『密室の会話劇』はどうですか?たとえば佐藤祐市監督の『キサラギ』みたいな」そんな提案があったことを、今でも覚えています。できあがった小説『六人の噓つきな大学生』は今回、思いもかけず佐藤監督の手に渡ることとなりました。漫画版、ラジオドラマ版、リーディングアクト(舞台)版と、数々のメディアミックスに恵まれ、毎度原作を凌駕する仕上がりを見せてもらってきた本作ですが、今回も強力なキャスト&スタッフの皆様が集結してくださいました。公開を楽しみにお待ちいただければ幸いです。
【ストーリー】
成長著しいエンタテインメント企業の新卒採用の最終選考に残った6人に与えられた課題は、1カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションするというもの。6人の学生は互いに交流を深めていくが、本番直前に課題が変更され、たったひとつの「内定の椅子」を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進むなか、各々の個人名が書かれた6通の封筒が発見される。その中の一通には、「●●は人殺し」だという告発文が入っていてた。彼ら6人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
二転三転する真相、先の読めない展開、圧巻の伏線回収…。ミステリ界の話題をさらった浅倉秋成さんが仕掛ける究極の心理戦と観客を翻弄する映像は必見だ。
(C) 2024「六人の嘘つきな大学生」製作委員会