猫の愛(物理)は重い…に共感の嵐!腕枕ねんねが愛しすぎる「めっちゃわかりみが深っ…ああ」下僕、悶絶っ!!【作者に聞く】

2023年12月26日

愛猫家で、SNSにアップする猫漫画が評判の久川はる(@hisakawa_haru)さん。現在は「愛されたがりの白猫ミコさん」を連載中の漫画家だ。今回紹介するエピソードは、SNSに投稿するや否や「これやるやる〜!」「めっちゃわかる…入るのか入らんのかはっきりせい!ってなる」「入りそうで入らんのかーいって時もある」と多くの共感を呼んだ作品である。


久川さんは白猫のミコさんと一緒に暮らしている。朝になると寝ている久川さんの顔の付近で「にゃう~、んぅぅ~」とミコさんの甘え声が止まらない。これは朝ご飯の催促ではなくて…実は!!たまらなくかわいいお猫様の行動に、愛猫家は悶絶必至!

寝ている飼い主に何を要求しているのか!?こんなかわいいワガママなら毎日言われたい!!


この漫画を投稿すると、「我が家の猫も入れろって毛布をちょんちょんしてきます」「うちの子もこれをやります。しかも他の子が先に入ってると文句を言って、先に入ってた子を奥に押し込みます」とコメント欄には共感する声が多く寄せられた。さらには「毎日入ってくるのに、なんで毎回チェックが厳しいのか?(笑)」という素朴な疑問も!甘えん坊のミコさんについて久川さんに詳しく話を聞いてみた。

何を警戒して下がるのか?これも猫あるあるだ!久川はる(@hisakawa_haru)


――元ノラのミコさんが腕枕で眠るなんてスゴイですね。いつからでしょうか?

家に来た初日からです。保護して家に連れてきた1日目の夜から、自主的に腕枕されに布団に入ってきました。ちゃんとミコさん用のベッドを作って、「君はここで寝るんだよ」って何度も戻したんですが、結局私の布団にもぐりこんできてしまって…。仕方ないので腕を差し出したら頭をのせてきて、とても満足げにゴロゴロ言って寝てしまいました。

――それは、驚愕の人なつっこさですね!!

はい、そんな猫は私も初めてでした。その習慣は今も変わらずで、「寝るよ」って声をかけると一緒に布団まで来て「じゃ、腕枕いっすか…?」って感じで布団を持ち上げて脇にスペースを作るよう要求してきます。さすがにずっと同姿勢で腕枕はキツいのでときどき態勢を変えるんですが、そのたびに「じゃあ次はこっち側で腕枕してもらえますか…?」ってにゃあにゃあ鳴きます。保護当初から今に至るまで変わらず“腕枕欲”がすごいです。

――そんなミコさんの第一印象を教えてください。

「声でっか!!!!!!!」に尽きます(笑)。ミコさんとの初対面は友人宅近くの駐車場でした。友人の家でお茶してたら、突然外から「ギャアアアアアア!!」って鳴き声が聞こえて。防災のサイレンかと思うような音量で、最初はとても猫の鳴き声とは思えませんでした。

――えっ!!サイレンはいくらなんでも大げさでは…?

いえいえ、本当なんです!友人に「野良猫の鳴き声だよ」って言われて、私は“そんなわけないだろ”と思いながら駐車場に行ってみたら、本当に白くて小さい猫が絶叫していて(笑)。どうやら鳴き声を聞いて驚いて家から出てきた人間に餌をもらって生き延びていたようです。

――久川さんは猫を飼う前からペット可の物件に住んでいたんですよね?“ペット可の物件にいながら猫不在”という悲しい期間はどれくらいだったのでしょうか?

だいたい半年くらいだったと思います。もともと実家で猫を飼っていたので一人暮らしでも「猫飼いたいな〜」と思ってはいたんです。そんな悶々とした日が続いて、ついに「もう猫のいない生活は耐えられない!!」と思ってペット可の物件に引っ越しました。ただ、その時点ではお迎えする猫はいなくて(笑)。できれば保護猫を迎えたいと思っていたので、引っ越し後は保護猫カフェやシェルターに通いました。でも一人暮らしの漫画家だと飼育審査も通りづらくてなかなかご縁がなく、気づいたら引っ越してから半年経っていました。

――そんなときにミコさんに出会ったんですね!

はい!動物との出会いに運命を感じるのは本当に人間側のエゴでしかないのですが、「ああ、私はこの日のためにペット可の物件に引っ越したんだ」と勝手に思ったのを覚えています。ミコさんとの出会いの話は「愛されたがりの白猫ミコさん」にも描き下ろし漫画として収録していて、詳しく描いているので、ぜひ読んでもらえたらうれしいです。

猫の愛は重い…そう、物理的にも重いが、下僕は耐える!久川はる(@hisakawa_haru)

今回紹介した漫画は、久川さんがノラ猫だったミコさんを拾ってからの愛おしい毎日を漫画化したコミックエッセイだが、2023年12月14日に「愛されたがりの白猫ミコさん」のタイトルで書籍が発売されたばかり!現在、好評発売中の話題作だ。これまで「ジャンプSQ.」(集英社)で「魔軸カケルは戻せない」、「ジャンプSQ.RISE」(集英社)で「死にたがり魔女と嘘つきの弟子」、さらに「少年ジャンプ+」(集英社)では「寺イブ!!~TELIVE!!~」など猫漫画以外の作品を多数描いてきた久川さんだが、運命の猫・ミコさんと出会ったことで自身初の猫のコミックエッセイを発売する運びとなった。先の久川さんのインタビューのコメントにもあるように、ミコさんとの出会いのエピソードなどを書籍描き下ろしで多数収録しているのでファンからも大好評!もちろん、久川さんのSNSでは変わらずミコさんの漫画や写真を随時更新しているので、X(旧Twitter)やTikTok、Instagramも覗いてみよう。

取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)