数年前に不慮の事故で死んでしまった猫・ブレッキーは、お風呂のお湯を飲むのが好きなおばあちゃん猫だった。これはこの漫画の作者の万福さんが久しぶりに実家に帰ったときの話。今でもブレッキーがいないことが信じられない万福さんの身に、ちょっと不思議でやさしい怪奇現象が待っていた。
お風呂に入る際、万福さんは母親から不思議なことを言われた。「ブレッキーがくるよ」。万福さんの母には霊感があり、昔から不思議な体験話をよく聞かされていたので、このときも「またなんか不思議なこと言ってる…」とさほど気に留めずに、お風呂へと向かった。
万福さんが湯船につかっていると、すりガラスの向こうにボーっと小さな影が近づいてきた。その影は次第に猫の形に見えてきて…!!この出来事について万福さんに詳しく話を聞いてみた。
――「ブレッキーがくるよ」と声をかけたということは、それ以前にお母さんも体験していた、ということでしょうか?
母には霊感があるので、私よりもしっかり見えていたのかもしれないです。しっかりは見えなかったけど私には見えないかも…と思っていたので、めちゃくちゃうれしかったです。会いたい気持ちが繋がったのかな~と!
――ブレッキーはどんな猫でしたか?
ブレッキーは“The猫”という感じのマイペースでツンデレな猫でした。実家には犬もたくさんいたのですが大型犬にも物怖じせず、“はいはい~”ってかまってあげる、とにかくやさしい性格でした。
――昔から猫を飼っているので、この話はとても好きでした!
そう言ってもらえるとうれしいです。犬や猫を飼っていたり動物が好きな方に届いてほしかった話なので!「読んで泣いたよ」って言ってくれる友達までいて、描いてよかったなと思った作品です。
テレビ番組の企画でエピソード漫画を描いたこともある万福さん。元々はコロナ禍で家時間が増えたことから描き始めたとのこと。「コメントやいいねが励みになるので、してくれたらとてもうれしいです」と語る。内容はpixivと重複するが、TikTokには音楽付きで載せているとのことなのでそちらもチェックしてみて!
取材協力:万福