胴長・短足がチャームポイントのコーギーが、江戸時代の没落武士(殿様)に拾われたら…!?戦国時代、鬼神といわれた強面武士は戦が終わり没落武士に転落。そこでムチムチほんわかコーギーに出会うという異色のコラボに「かわいい超えて、悶える」読者続出!プリプリしていて、どすどすしていて、ホワンホワンしているコーギーとそれにメロメロになっていく殿の物語、西田理英(@itikogi)さんの「殿と犬」に癒やされてほしい。
胴長短足のコーギーが江戸時代に到来!?殿といわれた元武士のもとで世話になる
今では当たり前に見かけるコーギーは、もともとは西洋の犬種。牧羊犬として飼われていたこともあり、活発で好奇心旺盛。飼い主に忠実な犬として知られている。本作では、国交の手土産として異国から連れてこられたコーギーが、なぜかどんぶらこと川を流れていた。そこで釣りをしていた没落武士に拾われる。
江戸時代で見慣れないコーギーは、「なんだこいつは!?」と、驚かれる。そこで、没落武士は家臣としてコーギーを住まわせることにした。犬を家臣として扱いながらも、毎度翻弄される殿と犬の不思議な同居生活が始まった。
中でもX(旧Twitter)に投稿された「わらしべコーギー」は、11.5万のいいねがつく(2023年12月13日現在)。殿が買ってあげた柄杓をいたく気に入ったコーギーは、肌身離さず持ち歩いていた。そこで出会った旅人に「柄杓を譲ってほしい」と頼まれ、殿が仕方なく渡すとその代わりに飴をもらう。
飴は泣いている子どもへ渡り、紆余曲折の末、犬の手元に残ったものは――?大切な柄杓が消えた焦り(あがあが)や怒り(ウー)、悲嘆(しょぼん)など、コーギーの喜怒哀楽にも注目してほしい。
珍妙な犬を拾ってしまった殿。話が生まれるまでをインタビュー
「殿と犬」の奇妙な生活を垣間見ているような気分になれる本作は、現在COMICポラリスで連載中。また2024年2月には、待望の第3巻の発売が決定した。今回は本作が生まれたきっかけを漫画家の西田理英さんに聞いた。
――武士とコーギーという異色な組み合わせはとても斬新です。本作を描くきっかけを教えてください。
数年前に、犬をメインにした漫画を依頼され、我が家にはコーギーがいたために犬種は迷うことなくコーギーにしました。当時は読み切り8ページというショートストーリーを頼まれたので、どうせなら時代設定を自分の好きな「戦国〜江戸あたり」にしようと思い、コーギーを拾った武士の話ができあがりました。
――短足のコーギーが歩く姿がとてもキュンとしてしまいます。コーギーあるあるがたまらないという声もたくさんありますが、実際にコーギーを飼っているのでしょうか?
はい!我が家の愛犬はウェルシュ・コーギー・ペンブロークです。動きや表情などのモデルになってもらっています。
――飼い主である「殿」の強面顔とコーギーを甘やかすギャップがとてもおもしろいです。主人公でこだわっているところ、注目ポイントがあれば教えてください。
殿の外見はとにかく厳つく・体を大きく!元は城主なので他人に対してへりくだったりせず、犬に対してはあくまで主君と家臣として接するように描いています。とはいえ犬のかわいさについ甘やかしてしまう姿などを楽しんでいただければと思います。
――来年には3巻が発売されます。見どころを教えてください。
2024年2月15日(木)に「殿と犬」単行本3巻が発売となります!3巻の殿&犬は、泥棒を捕まえたことをきっかけに「豪傑と忠犬」の噂が広がり、町の名物モノノフ&モフモフコンビとなっていきます。褒められて「どや顔」する顔や、仔犬に嫉妬する姿など、さらに多彩な表情を見せる犬にもご期待ください。どうぞお楽しみに!
――最後に読者のみなさまにメッセージをお願いします。
お手紙やアンケート、SNSのコメントなどいつもありがとうございます!みなさまの応援に支えられて単行本も3巻が発売できることになりました。これからも「殿と犬」のおかしな主従コンビをよろしくお願いします。
作者の飼っている犬がモデルということもあり、コーギーの性格がリアルに描かれていて「わかる!かわいい!」「コーギー好きには、たまらなくおもしろい」と、犬好きの心を癒やしている。また、話が進むに連れなんだかんだと面倒見のいい殿に対しても「素敵」「優しい」との声が。コーギー好きはもちろん犬好き、動物好きなら疲れたときに読むと癒やされること間違いなし。殿とコーギーの愉快で穏やかな暮らしを満喫しよう。
取材協力:西田理英(@itikogi)、COMICポラリス編集部(@comicpolaris)