散歩嫌いの犬がいるとは聞いてはいたが、それはかなりレアなことだと思っていた…まさか我が家の愛犬もそうだったとは…!!衝撃の事実を知ったのは、2匹の柴犬と暮らしはじめたユウコトリトリ(@yuko_toritori)さん。コミックエッセイ「カエル母さん」(ぴあ)の著者で、Instagramで日々の発見をイラストにして発信している人気の漫画家だ。普段は会社員として働く傍ら、3人の子どもたちの母親業もこなし、柴犬の兄蔵くんと妹子ちゃんの母としても多忙な毎日を極めている。
ユウコトリトリさんは同じ時期に2匹の兄妹犬を家族に迎え入れたのだが、柴犬兄妹が家族になって初めて知ったことがたくさんあるという。その最たるものが、冒頭で書いた「犬すべてが散歩好きとは限らない」ということ。犬は散歩好きというイメージがあるため、最初は兄蔵くんの態度に呆気に取られていた。兄蔵くんはお散歩の雰囲気を察するや否やソファの下に一目散に隠れてしまうのだ。
かたや妹子ちゃんは、お散歩もお外も大好き!妹子ちゃんがお庭の芝生で走り回って遊んでいても、兄蔵くんは知らんぷり。ベランダの窓ガラスを開けてあげても頑なに背中を向けて“お外に出ないアピール”をするのだとか。対照的な2匹についてユウコトリトリさんに話を聞いてみた。
――兄蔵くんは出会った当初からお散歩が好きではなかったのでしょうか?
散歩自体は多分嫌いではないと思うのですが、散歩デビューのときからハーネスがどうしても慣れないようで…(このあたりのエピソード、いつか漫画にしたいです)。「さんぽ」の3文字の言葉が聞こえると表情が瞬時に警戒モードに変わります。
――ソファの下に隠れている様子がかわいいですね。「さんぽ」という言葉を警戒しているとのことですが、お散歩に誘う際に何か工夫などされていますか?
ストレートに「さんぽ」という言葉を使うと過敏に反応するので、「ウォーキング」「おでかけ」などバレないように微妙に変えています。 でも、ハーネスとリードを取り出す際のわずかな物音でも察するらしく、そこはさすが犬と言うか…。ワードを変えてもあまり意味はないかもしれません。
――妹子ちゃんはお散歩大好きなんですよね?対照的な2匹ですが、兄蔵くんがお散歩を嫌がっているときは、2匹の散歩はどのようにされているのでしょうか?
はい、妹子は散歩が大好きで、ハーネス装着もかなり協力的です。お散歩ペースも2匹バラバラで、妹子はガンガン走っていきたいタイプ、兄蔵はいろいろな場所を散策をしながらじっくり歩きたいタイプです。一度、多頭引きリードを使ってみたら予想通り大変なことになりました(笑)。 なので散歩はひとり1匹担当システムで、複数人で行うのが必須です。都合がつかないときはひとりで2匹分…つまり2回に分けて散歩に出かけます。
――このエピソード以外にも「柴犬兄妹が家族になって初めて知ったこと」がたくさん描かれていて、ほほえましく読みました!
ありがとうございます。漫画に描いているほかのエピソードも初めて知った発見です。柴犬兄妹が思っていたよりも人間っぽいことに驚きつつ、そういうところを発見するたびに、我が家では連日“かわいい祭”が開催されています!
2匹の柴犬と暮らし始めたユウコトリトリさんの“柴犬あるある漫画”には、想像を超える共感者が続出!熱烈ファンも増加しており、コメント欄は毎回賑やかだ。ユウコトリトリさんのブログ「カエル母さん!ときどき柴犬」やInstagramでは子育てあるあるや柴犬あるあるを毎日発信しているとのことなので、この記事を読んで興味を持った人はぜひ覗いてみて!
取材協力:ユウコトリトリ(@yuko_toritori)